石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

【おことわり】本紙1月1日付は、新年特集号のため1月9日付との合併号となります。次号は1月16日付です。ご了承下さい。

  • 化学業界、グリーン化へ変革加速

サステナブルな化学の進化に地域連携は重要な役割を担う

イノベーション創出し存在感コンビナート単位で最適解模索世界経済の後退懸念が強まるなかで23年がスタートした。国内化学産業の好不調の指標ともいえるスチームクラッカーの稼働率は22年8月以降、85%を超えることなく低調に推移。23年も当分はこの状況が続くと見る向きが支配的で、23年は化学産業全般で厳しい年になりそうだ。しかし、カーボンニュートラル(CN)実現に社会が動くなか、化学産業はグリーンケミアストリーへの変革を加速させ、持続可能な社会に必要不可欠な存在感を示す。その流れは個社の最適化からコンビナート単位での最適解を模索する動きに進化しつつある。

  • エチレン生産能力、23年は50万㌧増667万㌧ クラッカー定修4基減の3基
  • 住友化学・・・PMMA、CR実証設備が完成 25学年事業化、海外展開も
液晶ポリマー 新増設進むも足元低調

増産分稼働今夏以降 5G本格化は年から

液晶ポリマー(LCP)は、高周波帯域向けの需要増を見据えて国内外で新増設計画が相次いで打ち出されている。ただし、足元の需要は主力とする電子・電装部品向けがスマートフォンなど民生機器の需要不振で低迷しており、復調には時間がかかりそう。LCP大手などの増産体制は23年後半から順次立ち上がる計画であり、24年ごろには5G市場が本格化し、増産分は5G需要で吸収される見通し。計画されるトータルの増産規模が大きいだけに、車載用を含めた応用分野の拡大に拍車をかけたいところ。

新年特集 「不透明な時代を乗り 切るわが社の経営戦略」目次

▽2面=三菱ケミカルグループ、レゾナック
▽3面=ENEOS、旭化成
▽4面=三井化学、出光興産
▽5面=東ソー、丸善石油化学
▽6面=住友化学、ダウ日本
▽7面=東レ、アズビル
▽8面=DIC、デンカ
▽9面=帝人、横河ソリューションサービス
▽10面=積水化学工業、日本触媒
▽11面=三菱ガス化学、エア・ウォーター
▽12面=クラレ、日鉄ケミカル&マテリアル
▽13面=ダイセル、カネカ
▽14面=トクヤマ、ユニチカ
▽15面=クレハ、タキロンシーアイ
▽16面=UBE、JSR
▽17面=東亞合成、積水化成品工業
▽18面=日本化薬、東洋紡
▽19面=日本ゼオン、プライムポリマー
▽20面=ポリプラスチックス、三洋化成工業
▽21面=PSジャパン、日本エイアンドエル
▽22面=KHネオケム、本州化学工業
▽23面=旭有機材、大倉工業
▽24面=JSP、三井化学東セロ
▽25面=出光ファインコンポジット、新第一塩ビ
▽26面=JNC

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