石油化学新聞 5491号(2026.7.13)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 旭化成・・・新開発ケイ素材、事業化へ共創相手探索
光電融合 光学透明接着剤に
旭化成は新開発のケイ素材料の本格事業化に向けて共創相手の探索に乗り出した。次世代半導体分野で注目される光電融合技術に光学透明接着剤として適用することを想定。独自の分子構造設計に基づく様々な機能を訴求していく。研究開発の最新の成果を事業に結び付けるテクノロジーバリュー・ビジネス・クリエーション(TBC)プロジェクトの一環として取り組みに拍車をかける。
- 石塚化学産業・・・ラオス進出 樹脂向け着色剤を生産
- ADEKA・・・半導体材料 利益の源泉に 後工程領域進出
35年度 全社の4割超稼ぐ

ADEKAは半導体材料の事業拡大を加速させる。城詰秀尊社長=写真=が埼玉県久喜市に建設した新基幹研究棟「半導体イノベーションセンター」で会見し「半導体材料事業は営業利益が35年度には当社全体の40%超を稼ぐプロフィットセンター(利益の源泉)になることを目指す」と表明した。事業成長に向けた設備投資も一段と積極化する。
現在の半導体材料事業は、先端半導体メモリーのキャパシターに使われる高誘電材料が売上高の大半を占める。同材料はキャパシターに原子層堆積法(ALD)により緻密で均一な金属酸化膜を形成する成膜技術がベースにある。電気を多くためられるようにしてメモリーの高容量化に貢献することが高く評価され、先端DRAM向けで世界トップシェアを誇る。【写真㊤】ADEKAテクノロジーセンター久喜に建設した半導体イノベーションセンター。ワンフロア850平方㍍超のクリーンルーム
などを備え先端半導体材料の開発を加速させる
- 三菱ケミカル・クラレ・東亞合成 ・・・ナトリウムイオン電池技術開発へ産学官連携
- クレハ・・・PVDF新設備、いわきで下期稼働 中国と1.9万㌧体制に
- ADEKA・・・埼玉・久喜で新研究棟稼働 開発一段と迅速化
- デンカ・・・カナダ医療機器新興企業に出資
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 東レ・・・マンモグラフィー用CFRP製X線透過部材を開発
- 大阪ソーダ・・・5ヵ年計画 営業益300億円に ヘルスケア 営業利益率58%
- ダイセルと金沢大学・・・バイオマス、バリューチェーン実装 契約学科が採択
- 旭化成・・・高機能CMF 花王スキンケア製品に
再生セルロース 紡糸技術を応用

旭化成は再生セルロース繊維「ベンベルグ」の紡糸技術を応用した高性能セルロースマイクロファイバー(CMF)を開発した。同素材は花王が9月に発売を予定するスジェノリュクス クリーム」に機能性粉末状素材に採用された。
同素材は湿式紡糸技術で繊維径、加工技術で繊維長を制御・均一化。化粧品向けの花王との共同開発では両社の技術や評価・検討のノウハウを通じ繊維径1㍈、繊維長30㍈粉末状に最適化した。【写真】旭化成のCMF(左)と一般的な機械繊維によるCMF(右)
- 東亞合成・・・徳島県とトヨタの水素HV実証に協力
- エフピコ・・・食器リサイクルで2社と協業強化
- 積水ホームテクノ・・・入浴介助設備導入 介護施設向け支援
- 住友化学・・・半導体用ガス基板 サムスン電機と合弁
- 三菱ケミカル・・・CMで綾瀬さん「2100年始めよう」

三菱ケミカルグループは俳優の綾瀬はるかさんを起用した新テレビCM「CHEMISTRY for The Planet」編を制作した。
綾瀬さんの「2010年をはじめよう」という宣言で幕を開け、化学の力を象徴するベンゼン環に由来する六角形のモニュメントとともに現在から未来、大自然から都市、宇宙へ自在に行き来しながら化学が生み出す価値と未来への期待を表現した。
- 住友化学・・・新規殺菌剤を農薬登録申請
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- SusPla・・・再生材市場を健全発展 自動車向け再生材で連携
SusPlaが、自動車リサイクル市場の創出に向けた活動を本格化している。欧州でELV(廃車)規制によるプラスチック再生材利用義務化の導入に向けた検討が進む一方、国内では品質や供給量への懸念から再生材の利用が一部にとどまる。需要家が安心して再生材を採用できるよう、リサイクラー工場の製造システムや品質管理体制を第三者が評価する「SPC認証」の普及に努め、動静脈産業をつなぐ高度なトレーサビリティーシステムの構築を目指す。【写真】石塚勝一理事長
- 日本化学繊維協会・・・会長に旭化成工藤氏 サプライチェーン強化
日本化学繊維協会は1日開催の本委員会で、内川哲茂会長(帝人社長)の任期満了に伴う新会長に旭化成の工藤幸四郎社長=写真=を選任した。任期は27年6月30日までの1年。副会長には東レの大矢光雄社長が就いた。
工藤新会長は「化繊業界は川上から川中・川下を俯瞰したかたちでサプライチェーンをどう強化していくかということが非常に大きな課題になる。会員の皆様と協力し合いながら、何とか日本全体を良い方向に持っていきたい」と抱負を述べた。
- 石油化学工業協会・・・国際競争力を強化 設備効率化と最新技術
石油化学工業協会は工藤幸四郎前会長(旭化成社長)の任期満了に伴う後任の新会長に三菱ケミカルの筑本学社長=社長=を選任した。新副会長には三井化学の橋本修会長、出光興産の酒井則明社長、日本ゼオンの豊嶋哲也社長が就任した。任期は2年。
筑本新会長は就任会見で「石油化学産業の使命は安定的な基礎化学品の供給で日本の経済社会をインフラとして支えること。近年は4月から本格稼働した排出量取引制度など、カーボンニュートラルや循環型経済の実現に果敢に挑戦していくことが求められている」と語った。「石化産業を取り巻く環境は内需の減少や中国の過剰生産など厳しい状況にある」としたうえで「国際競争力の強化がこれまで以上に重要となる」と指摘。「最重要課題である保安・安全の確保、事業環境の整備、地球環境問題をはじめとするグローバル課題への対応の3本柱に取り組む」と方針を示した。
- 日本ABS樹脂工業会・・・ABS樹脂の用途別出荷推移
- 日本ソーダ工業会・・・2026年5月のソーダ工業薬品需給状況、2026年5月カセイソーダ出荷内訳
- カーボンブラック協会・・・5月のカーボンブラック実績
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- 日本化薬・・・エポキシ樹脂、新系列を28年度稼働 クリーンな生産追求
日本化薬は半導体関連の市場拡大と高機能化要求に応えるため、エポキシ樹脂やマレイミド樹脂の生産拠点である厚狭工場(山口県)で増産などへの対応を進める。エポキシ樹脂は需要増を見据えて既存設備の1・3倍の生産能力を持つ新系列を完成させており、顧客承認を含めた準備を進め28年度から本格稼働を目指す。高純度化要求に応えたクリーン
な生産環境の整備にも取り組む。マレイミド樹脂も高周波基板向けを中心とした需要に応えていく。
- KHネオケム・・・北海道システム・サイエンスと業務提携 糖鎖の利用拡大強化
- 三井化学・・・口腔ケア第3の柱に 傘下企業のシナジー期待

三井化学が同社として過去最大となる約1440億円を投じて歯科材料大手の米ウルトラデントを9月に傘下に収める。独子会社クルツァーを中心とする口腔(オーラル)ケア事業にウルトラデントのホワイトニング材料、歯科機器の加工技術、米国の販売網を融合する。エリアと製品の両面でトータルケア体制を確立し、オーラルケア事業をビジョンケア事業、農薬化学品事業に次ぐ第3の柱へ育成する。ライフ&ヘルスケア(L&HC)領域の28年度目標であるコア営業利益670億円(25年度342億円)、営業利益率15%以上(同13%)の達成を目指す。【写真】調印式で三井化学の林田博巳常務執行役員(左)とウルトラデント創設者ダン・フィッシャー氏
- 三菱ガス化学・・・グリーンメタノール調達 印社から年10万㌧

三菱ガス化学はインドの再生可能エネルギー大手ACMEグループから環境負荷の少ないグリーンメタノールを引き取る長期購入契約を2日付で締結した。
ACMEグループがインド東部オリッサ州で30年に稼働するグリーンメタノール生産設備から年間約10万㌧を調達する。三菱ガス化学はこの主要なオフテイカー(引き取り手)となり、燃料や各種化学品原料用途などに幅広く供給。日本を中心としたアジア地域での低炭素エネルギー・素材の安定供給体制を構築する。【写真】契約調印式に臨んだ赤瀨英昭常務執行役員(右)
- 三菱ガス化学・・・グリーンメタノール製造で豪社とFS
- 東レ・・・パワーインダクター韓国でコイル増設
東レは韓国のサムスン電機との合弁会社STEMCO(東レ70%出資)でパワーインダクター用コイル「ID―Coil」=写真=の生産設備第2期ラインを増設する。28年秋に稼働させ、生産能力を約2倍に引き上げる。
- 旭化成・・・半導体向けDFR台湾新工場が竣工