石油化学新聞

石油化学新聞 5237号

三菱ガス化学・・・ＭＸＤＡ、欧に新工場　24年メド完成　日欧３拠点体制へ

エポキシ塗料向け需要増に対応

三菱ガス化学は、欧州にエポキシ塗料硬化剤などに使うメタキシレンジアミン（ＭＸＤＡ）の生産拠点を新設する検討に入った。欧州での需要増に対応する考えで、日欧３拠点体制を構築する。24年の完成を目指す。

  • 供給網、ＤＸでスマート化　業務全体を効率的に
  • 日鉄ケミカル＆マテリアル・・・非ハロ難燃エポキシ、車載用拡大へ増産　神戸や韓国で生産も
  • 宇部興産・・・スペシャリティーへ転換　　化学事業　ファイン、ＰＡ、ＰＩに力
  • 大阪ソーダ・・・コア事業強靭化を推進　２ヵ年新中計始動
  • セーレン・・・今期投資　３倍増の101億円　車シート用合皮など
  • 宇部興産・・・利益率10％超へ効率化推進　合成ゴム分社　製販技の連携強化
  • 日本化学工業協会・森川宏平会長・・・ＣＮ対応「社会実装を具体化」　業界のスタンス示す

＜特集＞コロナ後見据え基盤強化する不織布各社

  • 国際競争力向上が急務
  • 市場環境変化 新用途開拓も重要に
    衛生材料や自動車資材、建築資材など幅広い用途を有する不織布。繊維セクターのなかでは数少ない成長製品に位置づけられる。さまざまな産業で需要構造の変化が予想されるアフターコロナを見据え、各社は事業のさらなる成長へ歩みを進めている。有力各社の取り組みを紹介する。

旭化成

タイ軸に衛材向け攻勢
第３系列増設 需給に柔軟に対応

ＥＮＥＯＳテクノマテリアル

再生材バイオプラ、活用を一段と加速
拠点連携強化 成田で欧へ応援生産

帝人フロンティア

フィルター、中国の環境ニーズ狙う
パートナーとの協業も深化

ＪＮＣ

原綿　おむつ採用部位拡大
不織布 機能付与へ後加工強化

三井化学

衛材　高機能品シフト加速
産資強化し収益構造転換

東レ

衛材用ＰＰＳＢ、アジアトップ強固に
ＰＰＳ繊維、バグフィルター向け拡販

ユニチカ

ＰＥＴＳＢ　量・質両面で首位固め
成長と変革狙い新不織布

東洋紡

ソリューション提案に力
車内装向けで高機能品

クラレクラフレックス

ＭＢ　岡山の新設備フルに
マスクフィルター向け需要増

THE PETROCHEMICAL PRESS

三井化学・・・基盤素材事業、収益安定化策に拍車

設備投資　Ｒ＆Ｄ　ＥＳＧ視点を重視

三井化学は基盤素材事業のさらなる収益安定化に向けた施策に拍車をかける。温室効果ガス排出削減や資源循環といったＥＳＧ視点でも、事業の持続性を高めたうえで収益力向上へ老朽化設備の更新や環境・安全投資を拡充する。モビリティなど成長事業の原料競争力を強化する狙いもある。懸案だった市原工場でのポリプロピレンのビルドアンドスクラップも21年度中に意思決定の方向性を見極める構えだ。

  • バイオマスナフサ、大阪工場で原料に
  • ＪＳＰ・・・新中計達成へ　酒井社長「関係者の共感獲得」
  • ＤＩＣ・・・インキと抗菌ニス、バイオマス品発売　ＤＩＣ子会社、25年に1000㌧目標
  • 旭化成・・・売上高海外比率42.8％に　米州と中国牽引
  • 東レ・・・ＣＦＲＰ、金属上回る熱伝導　電子機器や電動車に
  • 日本化薬・・・触媒事業、売上高100億円突破
  • 宇部興産・・・５月ＣＰＬ、2070㌦
  • ダウとミュラテクノロジー・・・循環型プラで提携
  • 　三菱ケミカルと日本製鋼所・・・ＧａＮ基板量産へ実証プラント竣工
  • 化学製品値上げ
    ・ＪＮＣ・・・オキソ誘導品
    ・ＢＡＳＦ・・・プラ添加剤最大20％
    ・デンカ・・・ＰＶＡを35円
    ・ＫＨネオケム・・・ＥＧ系溶剤50円以上
    ・住友化学・・・ＭＭＡを28円
    ・三菱ケミカル・・・溶融繊維を100円　エポキシ樹脂
    ・東レ・・・ＰＰＳ６月から
    ・カネカ・・・ＰＶＣを10円以上

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