石油化学新聞

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

ポリプラスチックス・・・COC、2022年度稼働で新系列

既存設備も5割増強

包材、医療用のグローバル展開加速

  • ポリプラスチックスは、環状オレフィンコポリマー(COC)「トパス」の包装材料、医療用途を中心とした需要急増に対応するため、ドイツで進めている既存設備のボトルネック解消による増強に続き、新系列も建設する計画だ。既存設備は増強によって従来比5割程度の増産を可能にする。新系列はドイツでの投資を有力候補として具体化に取り組んでおり、生産能力は増強後の既存設備と同規模を想定している。20年度中には投資計画を具体化して、22年度中に稼働させたい考え。
  • 帝人・・・環境負荷低減、長期目標を設定 欧に技術開発拠点設立へ
  • ユニチカ・・・PAR、PA10T 海外含め新系列検討 2021年度に意思決定
  • 積水化学工業・・・実装材料、ミニLED向け量産化 効率的にデバイス接続
  • クラレ・・・DDR5向け PA9T拡大
三井化学・・・社長交代

橋本修取締役専務執行役 員( 56 )が4月1日付で社長に昇格

会見する橋本氏(右)と淡輪氏

橋本新社長のミッション 成長速め世界で存在感
相対的地位低下 危機意識の醸成を

三井化学は5日、橋本修取締役専務執行役員(56)が4月1日付で社長に昇格すると発表した。淡輪敏社長(68)は代表権のある会長に就任する。同日記者会見した橋本氏は「長期経営計画『ビジョン2025』に基づき、成長3領域(モビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージング)にフォーカスして事業拡大を図ってきたが、このペースを加速して、より強固な事業ポートフォリオを構築し、グローバルに存在感のある企業グループを目指していきたい」と抱負を語った。(2面に関連記事)

「成長領域の拡大を加速し、ウレタンやフェノールなどの大型市況製品も構造改革によって早く赤字を解消しないといけない。スピード勝負になる。最短で復配できるように努力する」14年2月6日、東京汐留の本社。大型市況製品の構造改革と併せて発表した社長交代の記者会見で、淡輪氏はこう力を込めた。

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三井化学・・・EPT差別化に拍車

メタロセン 新銘柄2種 大型製品に育成

三井化学は特殊合成ゴムであるエチレンプロピレンターポリマー(EPT)の差別化戦略に拍車をかける。17年度に上市したメタロセン触媒技術による新規銘柄2種の育成を加速。現在の差別化品の柱の超低ムーニー銘柄と高発泡銘柄の拡販も推し進める。中期的には新規銘柄の追加投入も視野に入れる。

  • 三井化学淡輪敏社長・・・「本来なら昨春交代」橋本専務の器の大きさに期待
  • ユニチカ・・・ポリアリレート樹脂、キャストフィルム開発 スピーカー用など提案
  • 積水化学工業・・・高機能中間膜、2020年から販売回復 HUD用を拡販
  • 三菱ケミカル・クリンスイ・・・多彩な機能の新商品 浄水器発表会 体験型展示でアピール
  • 昭和電工・・・HAMR対応のHD 製造技術を開発
  • 帝人フロンティア・・・異形断面繊維で不織布 ワイピング布向け
  • カネカ・・・シースルー太陽電池、国立競技場に採用
  • 宇部興産機械・・・射出成形機の子会社を再編

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • デュポン・スタイロ・・・押出発泡ポリスチレン(XPS)新工法、ビル断熱向け拡大 施工性と安全性高く
  • XPS断熱材・・・冷凍冷蔵倉庫向け 海外でも採用拡大
  • 旭化成・・・生鮮食品の物流最適化 サービス提案を開始
  • 宇部興産・・・2月CPL、70ドル高の1400ドル 値差690ドルに拡大
  • POM・・・サウジ品、中国で攻勢 汎用品市場、価格競争激しく
  • ベンゼン2月ACP・・・25ドル安の710ドル
  • 財務省貿易統計・・・廃PETボトルフレーク輸出増 2019年、8%増
  • 総合化学5社の石油化学系事業部門の2019年4月~12月 石化部門、営業減益 需要減や値差縮小
  • 日本ソーダ工業会・・・2019年のカセイソーダ出荷内訳
  • カーボンブラック協会・・・2020年カーボンブラック需要見通し

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新社長インタビュー ヘンケルジャパン 浅岡聖二氏

顧客とイノベーション 「Oneヘンケル」目指す

「お客様と一緒になって考え、自分たちだけの独りよがりではないイノベーションを生み出したい」。こう意気込むのは昨年12月1日付で独ヘンケルの日本法人、ヘンケルジャパンの社長に就任した浅岡聖二さん。二つの事業部門でイノベーションの旗振り役を担う。 アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)部門ではサステナビリティーと、効率化を第一に考えた価値の提案や、一層の差別化提案に注力する。効率化の面では商品単価よりも生産性向上、歩留まり低減、省エネといった価値でトータルコスト低減の総合的解決策を提案する。一方、差別化を目指してマーケットのトレンドと今後の社会的デマンドを他社よりも早くキャッチし、これに沿った製品開発を進める。

  • 日本ポリエチレン・・・メタロセンHDPE、ブロー容器向け出荷 長鎖分岐LLは年内投入
  • 帝人・・・投資・M&Aに3500億円 3ヵ年中計、環境価値など重点
  • ダイセル・・・マーケットイン強化 組織改革第2弾、SBUとBU具体化
  • 帝人・・・環状カルボジイミド系樹脂添加剤を拡販
  • BASF・・・ソルベイからPA買収完了
  • 石塚化学産業・・・タイ拠点樹脂コンパウンド、生産を外部委託 
  • BASF・・・シンガポールに農薬工場を新設 2021年7~9月

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