石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • トクヤマ・・・AINフィラー、半導体向けで急増 高純度窒化物 
    新製品新事業  BNも最終調整へ
    トクヤマの高純度窒化物による新製品新事業開発が大詰めを迎えている。放熱材料としての応用開発が進展し、窒化アルミニウム(AlN)フィラーなど一部は製品化を完了し、事業として順調に拡大している。成長事業の電子・先端材料分野で保有技術を深化させ、ニュービジネスの拡大につなげる。
  • 大倉工業・・・偏光フィルム、世界市場掌握めざす 中国大手と合弁設立
  • 東レ・・・樹脂・ケミカル、28年度事業益390億円に PPS、動物薬など拡販
  • カネカ・・・セメダインと協業深化 MSポリマーなど拡販
  • 合成ゴム価格・・・8~10月期は上げ幅圧縮 前倒し分の返還で
  • JSP・・・耐力面材不要の高断熱XPS開発
  • 石油化学工業協会・・・7月の石化製品生産実績

<特集>社会支える力の 源泉に―各社の R&D戦略㊦ (2~4面)

地政学的リスクは化学の素材や技術が社会に不可欠であることを再認識させた。化学は全ての産業や人びとの暮らしを支え、持続可能な未来にも重要な役割を担う。半導体、電池、モビリティーといった先進分野から医療・健康、食糧、環境などの生活領域まで、研究開発で取り組むべき課題は多岐にわたる。化学各社は自社の技術基盤だけでなく、社外連携やデジタルツールも駆使してその解決に挑戦し、企業価値の向上を目指す。主要化学企業の技術トップにR&D戦略と最新の成果を聞いた。

  • クレハ
    西畑直光取締役専務執行役員新事業推進本部長
    組織を機能ごと整理
    産総研と農業分野ラボ新設
  • ダイセル
    塩飽俊雄取締役専務執行役員研究開発本部長
    注力4領域で成長を
    重点3テーマが商業化へ
  • 出光興産
    鈴木基弘上席執行役員イノベーションセンター長
    企画一本化で探索加速
    研究機能集約 千葉新拠点28年完工
  • KHネオケム
    磯貝幸宏常務執行役員
    事業開発は市場重視
    糖鎖での協力体制が拡大
  • 三洋化成工業
    古田剛志執行役員新規事業推進本部長
    DX活用 全社の研究開発に横串
    匂いセンサー 本格事業化後押し
  • 三菱ガス化学
    東友之取締役常務執行役員研究統括・知的基盤担当
    供給網俯瞰し戦略強化
    新組織設立 アイデアの事業化加速
  • カネカ
    藤田かおる理事R2B本部長
    ライフに資源重点化
    新製品売上高比率50%目標
  • 三菱ケミカル
    宇都宮賢執行役員チーフテクノロジーオフィサー(CTO)
    組織再編 CTO下に機能集約
    アウトプット最大化へ
  • トクヤマ
    長瀬克己取締役専務執行役員
    電子・健康で結果出す
    機能別開発体制 出口戦略が明確化
  • 住友化学
    齋藤伸研究企画部長
    中長期の勝ち筋見極め
    全社技術ロードマップ 次世代医療など重点
  • クラレ
    須郷望研究開発本部長
    成果相次ぎ事業移管
    研究員 発想促進へ働き方整備
  • 帝人
    中原雄司取締役常務執行役員技術戦略管掌兼スペシャリティマテリアルズ所管
    顧客起点型で成長を
    未言語化ニーズくみ上げ

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • ダイセル・・・COC、増設機に世界展開 新旧設備を有効活用
    ダイセルは環状オレフィンコポリマー(COC)で、生産拠点を置くドイツでの増設を機に新旧のプラントを有効活用した市場拡大に本腰を入れる。主力の欧米向けを中心とする環境対応包装用途は27年度中の稼働を予定する新系列(年産2万㌧)でグローバルな拡販を加速させる。一方で既存設備(1・5万㌧)は主力用途の一つで付加価値も高い医療器具向けの拡販を強化すると同時に、COCの低誘電特性や光透過性などを生かした新市場の探索にも拍車をかける。
  • ENEOSホールディングス・・・米C化学大手買収 ブタジエン世界3位に
  • 旭化成創業の地を歩く➃
    ハイポア日向工場 湿式セパレーター技術を次代へ 塗工一貫体制で高機能化

    宮崎県日向市にある旭化成子会社、旭化成バッテリーセパレータのハイポア日向工場は、リチウムイオン電池(LIB)用湿式セパレーター「ハイポア」の基材膜を製造する拠点である。10年の操業開始以来、車載電池市場の拡大に合わせて第3工場まで生産能力を拡充してきた。現在は第4工場に塗工・スリット設備の導入を進めており、高機能な塗工膜まで製造できる高付加価値拠点へと進化を遂げる。足元のEV市場が調整局面を迎える一方、AIデータセンター向け電池や定置型蓄電池(ESS)の需要拡大や、長期信頼性から中国品を避ける動きも強まる。日向工場はハイポアの世界戦略を支える重要拠点となっている。【写真:塗工設備を導入するハイポア日向工場】
  • 日本ゼオン・・・徳山工場、植物由来ブタジエン生成のベンチが竣工
  • 電源開発(Jパワー)・・・データセンター事業参入 北海道上ノ国町に
  • 大倉工業・・・コンビニで自社開発PSCの実証を開始
  • 三井化学・・・米歯科材大手の買収手続き完了
  • 日本化学工業・・・福島工場で高純度赤リン生産力増強

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