石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • カネカ・・・PIフィルムや塩ビペースト、9製品増産へ投資 来期までに計画決定
    カネカは需要の拡大が見込まれるポリイミド(PI)フィルムや塩ビペーストなど9製品の増産投資に乗り出す。PIフィルムの投資は既に決定、ほかの投資も27年度までに計画を固めたい意向だ。生産能力増強により増加する需要を取り込み、収益拡大につなげる。増産対象の製品はほかにモダアクリル繊維、エポキシ樹脂改質剤(MX)、変成シリコーン(MS)ポリマー、発泡ポリオレフィン、バイオ医薬品精製用クロマトグラフィー担体、医療用カテーテル、乳製品がある。
  • 三菱ケミカル・・・TPUフィルム、車部材加飾向け開発 耐傷付き性付与
  • 宇部マクセル・・・セパレーター原膜増産 堺で5割

トクヤマ 井上智弘社長 変革推進 電子・健康で成長

顧客起点に 価値創造 化成品事業は継続

「事業ポートフォリオは転換ではなく変革する。これは元に戻ることのない不可逆性を示している。当社は電子・健康領域で収益の成長を実現していく。ただし設備やR&D、M&Aに対する事業投資は厳選する。収益力を高めて株主還元を強化。ステークホルダーにとってグッドカンパニーであるだけでなく、グッドストックと評価される企業価値向上を図りたい」
トクヤマの井上智弘社長は今年度スタートした中期経営計画2030の最重要課題の筆頭に不可逆な事業変革を掲げる一方、ありたい姿の一番手に「顧客起点の価値創造型企業」を取り上げた。
電子は、第3次AIブームの波に乗り遅れることなく先端材料事業を徹底強化。健康は日本、中国、韓国、台湾の極東アジア市場の少子高齢化に対して予防や診断系の事業を拡充し、グローバルサウスの人口増加に対しては歯科器材などQOL(生活の質の向上)に資する事業の拡大を視野に入れる。成長領域への投資は既に手を打った。先端半導体用の高純度イソプロピルアルコール(IPA)は台湾第2期での年産3万㌧を意思決定済み。シリコンウエハー向けの高純度多結晶シリコンはマレーシアの半製品製造拠点とベトナムの完成品生産拠点で建設工事が進展している。残すは徳山製造所の第7系列がフル操業状態にある放熱材の窒化アルミニウム「シェイパル」の第8系列の投資意思決定くらいか。

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  • カネカ・・・3ヵ年中計スタート 経営資源、先端事業に営業益680億円めざす
  • 三井化学・・・樹脂メガネレンズ材 大牟田で28年稼働 増設へ
  • 布製型枠協会が一般社団法人に 塩化ビニル樹脂・・・インド向け6月 需給緩和で続落

APIC 26 福岡大会

化学の力でつながり 持続可能な未来共創
アジア最大の石油化学産業の国際会議「アジア・ペトロケミカル・インダストリー・カンファレンス(APIC)2026」が5月28~29日、福岡市のヒルトン福岡シーホークで開かれた。ホスト国・日本をはじめ韓国、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、インドのAPICメンバー7カ国・地域の業界関係者が一堂に会し、アジア石油化学産業が直面する課題について議論を交わした。

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  • 日本化薬・・・エポキシ、半導体用を重点拡大 高度化多様化に対応
    日本化薬はエポキシ樹脂を中心とした機能性材料事業で、ハイエンドな半導体の封止材、基板向けを中心に拡大する需要を経営資源の積極投入によって取り込む。需要増を見据えて新系列で増産の準備を進めるとともに、高度化・多様化する要求に応えるべく、高Tg(ガラス転移温度)をはじめとする複数の物性を兼備する製品開発も追求し、付加価値向上によって成長を目指す顧客をフォローしていく。
  • ダイセル・・・POM微粉末、固形潤滑剤へ展開 新機能を付与
  • 旭有機材・・新中計 7SBUへ体制再編に 成長事業に重点
  • 旭有機材・・・高性能断熱材 材工一体で拡販
  • 荒川化学・・・新中計 AIなどに集中投資 30年度営業益70億円
  • 帝人フロンティア・・・スポーツ衣料生地27年秋冬から拡販
    帝人フロンティアは優れた保温性と通気性を両立したスポーツ・アウトドア衣料用のポリエステル生地「Nuvolair(ヌヴォレア)」を開発した。27年秋冬シーズンの重点注力素材と位置付け拡販を図る。価格は生地の目付によって1㍍当たり6~10㌦に設定、27年度に5万㍍、29年度に25万㍍の販売を目指す。 ヌヴォレアは、高捲縮(けんしゅく)加工を施した嵩高のポリエステル糸を中間結節部に適正に配置した立体編地を精緻に半裁して作られる。均一で空気を多く含むふくらみのある粒状の立毛構造を持つことで、優れた保温性と、これまでにないウォームタッチや独特のエアリーな外観などの質感を生み出す。地組織部にはふくらみの少ない低捲縮糸を用い、編み目が大きくなるような特殊組織で編成しているため、糸間に空隙が生じ、高い通気性による汗ムレの抑制や軽量性も実現する。スポーツ・アウトドアの高機能保温衣料では着用快適性、質感に優れた生地のニーズが高まっている。
  • 東レ・・・ナイロン66、100%バイオの製造技術確立

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  • 化学製品値上げ
    ・JNC・・・酢酸を10日出荷分から1㌔㌘15円以上値上げする。
     ・ユニチカ・・・包装用フィルムを21日出荷分から値上げする。上げ幅はナイロンフィルム(厚さ15㍈換算)、複層ナイロンバリアフィルム(同)、ナイロンバリアフィルム(同)、ポリエステルバリアフィルム(同)が1連(500平方㍍)500円以上、ポリエステルフィルム(厚さ12㍈換算)が300円以上、OPPバリアフィルム(厚さ20㍈換算)が700円以上。
     ・東洋紡・・・包装用フィルム7製品を21日納入分から値上げする。上げ幅はOPP、CPP、LLDPEが1立方㌢㍍0・05円、PET(厚さ12㍈換算)と透明蒸着フィルム(同)が1連(500平方㍍)300円、ONY(厚さ15㍈換算)が500円、熱収縮ポリエステルフィルム(厚さ30㍈換算)が800円。
     ・グンゼ・・・包装用2軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムを22日出荷分から1連(500平方㍍、厚さ20㍈換算)500円値上げする。
     ・デンカ・・・7月1日納入分から2軸延伸ポリスチレンシート(OPS)を1㌔㌘25円以上、食品包材用スチレン系シートを45円以上値上げする。
     ・東ソー・・・重金属処理剤を7月1日出荷分から1㌔㌘50円以上値上げする。

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