石油化学新聞

石油化学新聞 5207号

THE PETROCHEMICAL PRESS

三菱ガス化学・・・熱可塑性ＰＩ　2024年投入、年100トン目指す

超耐熱と成形性を兼備　

28年には1000トン規模で本格量産化

三菱ガス化学は、独自開発した高度な物性（超耐熱、強度など）と成形性を兼備する結晶性の熱可塑性ポリイミド樹脂（ＰＩ）「サープリム」を本格拡大する。既に一部採用され、射出成形用をはじめ切削加工用、押出フィルム用など各種用途で顧客評価が進んでいる。ペレットや粉末として24年の本格上市を予定し、初年度１００㌧の販売量を目指す。さらに28年には国内自社工場へ年産１千㌧規模の量産設備を確立し、本格商業化を実現したい考え。

  • デンカ・・・５G基板向け、新素材拡充し攻勢へ　低誘電正接シリカや樹脂
  • クレハ・・・中国のＰＶＤＦ増設、ＬｉＢ向け　2024年完成で計画検討
  • 日清紡メカトロニクス・・・配線一体部品開発へ　ＡＤＡＳ車向け
  • コベストロ・・・コート樹脂事業　ＤＳＭから買収
  • ポリプラスチックス・・・来秋メドに中国増強　ＰＰＳコンパウンド、押出機更新し専用に
炭素繊維事業の収益回帰を急ぐ東レ

取締役専務執行役員　複合材料事業本部長　吉永稔氏に聞く

東レ取締役専務執行役員吉永稔氏

  • 風力発電翼や燃料電池関連　世界的成長分野に力
  • 用途深耕へ　技術サービスを強化

東レの炭素繊維複合材料事業が苦境に立たされている。20年度は主力用途の航空機の減産が響き、８月公表の業績予想によると同事業の売上収益が前年度比18％減の１９５０億円、事業損益が80億円の赤字（前年度は２２６億円の黒字）となる見通しだ。今後どのような施策を打ち、成長軌道への回帰を図るのか―。６月23日付で複合材料事業本部長に就任した吉永稔取締役専務執行役員に聞いた。

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ＪＳＰ・・・自動車部材、ドイツにＥＰＰ開発拠点

現地ニーズに迅速対応

ＯＥＭなどへ提案力高める

ＪＳＰは、ドイツ・デュッセルドルフに開発拠点を開設した。欧州の完成車メーカー（ＯＥＭ）、部品メーカーのニーズを製品開発に素早く反映させるなど、発泡ポリプロピレン（ＥＰＰ）を用いた自動車部材の開発強化が目的。欧州自動車業界を巡る情報収集・発信基地としての役割も備え今後、各国・各地域の事業拠点と情報を共有し、ＥＰＰ事業全体の拡大につなげていく。
ＥＰＰはカーシート及びバンパーの芯材など車体軽量化部材や乗員・歩行者保護部材の原料となる。同社は市場シェア６割を握るＥＰＰの世界最大手メーカー

  • ＪＳＰ・・・再生ＰＰ25％の環境ＥＰＰ投入
  • ダイセル・・・酢酸セルロース、化粧品用に微粒子化　環境対応型で良感触　　ＢＥＬＬＯＣＥＡ、脱炭素社会貢献で環境省委託事業に
  • 廃棄ＬｉＢの発火急増・・・プラ再商品化事業者　容リ協　事故防止へ取り組み
  • 塩ビ工業・環境協会（ＶＥＣ）・・・塩ビサッシ、高層ビル向け普及へ　年度内にも勉強会
  • 住友化学・・・再生・細胞医薬ＣＤＭＯに参入　新社設立
  • 積水化学工業・・・クラフトテープで1000メートル巻きを標準品に
  • 中央化学・・・プレート容器に新色　エスニック料理用へ展開
  • エフピコ・・・環境基金第１回助成は10団体に

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 出光興産・・・ＳＰＳコンパウンド、長繊維強化型投入　新拠点で21年にも　繊維・フィルム向け力
  • ＰＰＳコンパウンド世界需要・・・今年10万トン割れも　車両生産の停滞で
  • ＰＤＨ新設・・・中国で計画相次ぐ　プロピレン、４年で年産1134万トン
  • ポリカーボネート樹脂（ＰＣ）・・・収益改善進む　値差800ドル台回復　需要も徐々に
  • 値上げ

・三井化学ＳＫＣポリウレタン・・・ＴＤＩを40円以上値上げ
・ダウ日本・・・Ｐ系Ｇエーテル上げ　30円
・三菱ケミカル・・・ＯＰＳ値上げ　10円以上
・サンディック・・・ＯＰＳを10円以上値上げ
・日本触媒・・・輸出ＳＡＰ値上げ　15％以上

  • 日本ソーダ工業会・・・８月のカセイソーダ出荷内訳
  • 日本スチレン工業会・・・2020年８月受払表
  • 日本プラスチック板協会・・・８月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、８月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、８月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・８月のＯＰＰ・ＣＰＰ出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・８月の合成繊維生産・在庫量
  • カーボンブラック協会・・・８月のカーボンブラック実績

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  • 東ソー・・・ＰＰＳコンパウンド、海外拠点確保へ　来期前半、試作品供給
  • 三井化学・・・独コーテックを買収　メガネコート材拡充
  • ＤＳＭ・・・エンプラ、車の熱管理に寄与　ＰＰＳなど提案強化
  • 日本触媒と理研・・・バイオマス難重合モノマー　効率重合法を開発
  • ユニチカと名古屋大・・・ＰＭＥＡ樹脂を高靭化　医療機器に応用へ
  • デンカ・・・球状マグネシア、５Ｇや電動車に
  • カネカ・・・投資2000億円に増額　３ヵ年中計を始動　営業益530億円めざす
  • 住友化学・・・4.5万キロワットガス発電　23年秋導入
  • 東亞合成・・・「高岡創造ラボ」開所　接着剤の開発を加速
  • 三菱ケミカル・・・微細藻類の培養技術、ジェット燃料原料に　ＰＪ参画
  • 宇部興産・・・廃プラガス化技術、日揮グローバルに
  • 住友化学・・・バイオラショナル、米子会社が事業統括
  • テラドローン・・・世界ランク首位評価
  • ユニチカ・・・ドイツに欧州販社、12月設立

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