石油化学新聞

自動車材料セミナー 11/20 13:00 ベルサール神保町(千代田区西神田)

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 住友化学・・・LCP「スミカスーパー」、新材料で5G市場拡大 低誘電特性を向上
  • ダイキョーニシカワ・・・CNF複合材、成形品の開発加速 車部品の環境対応強化
  • 三菱エンジニアリングプラスチックス・・・PCで5G対応 スマホ筐体向け拡販
オレフィン業界展望 -1- 

サンアロマー

ポリオレフィンは名実ともに石油化学産業の花形製品である。その需要はポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)とも堅調に推移している。北米シェールベースのPE大増産や、中国、中東での新増設が相次ぐ一方で、市場も世界的規模で拡大を続けている。国内に目を向ければ、これまでの設備統廃合など構造改革の効果もあり、現有プラントはほぼ高稼働状態にある。さらに各社がユーザー業界とともに推進してきた高機能・高付加価値化の取り組みが功を奏し、新たな市場・用途分野も広がりを見せている。ただ、世界経済はここ数年続いた成長軌道から一転しダウントレンドに向かっており、海洋プラスチック問題などの課題も鮮明になってきた。業界の今後をどう展望し、将来への備えは万全か。ポリオレフィン各社のリーダーに話を聞く。

サンアロマー社長 山田一成氏

  • R&D強化 高付加価値化は命題
  • 東西両拠点フル稼働 自動車と包材に軸足
  • 改めてサンアロマーの強みとは。 社員一人ひとりの個の強さだ。そして水平・垂直の立体的に互いに言いたいことを言い合う風通しの良さもある。管理ツールもしっかりと構築されており、効率的にビジネスを運営している。日本市場に特化し、かつPP専業という当社の立ち位置を考えると、製品・事業の高付加価値化は命題であり、引き続きしっかりとしたR&Dに取り組んでいく。

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

<特集> 自動車需要の獲得に拍車かける化学企業(上)

化学企業が自動車分野の需要獲得に拍車をかけている。多くの企業が自動車を重点分野に位置づけており、経営資源を積極的に投入。グループ総合力の発揮をはじめ研究開発の強化、グローバル展開の加速、M&Aの実施などさまざまな手を打っている。自動車産業は大きな変革期にあり、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」「MaaS(移動のサービス化)」といった新たな潮流の中で、ビジネスチャンスが拡大。化学企業の役割は一段と重要になっている。主要企業の取り組みを紹介する。

今年の東京モーターショーでは次世代のクルマの方向性が示された

三菱エンジニアリングプラスチックス

  • 世界で顧客支援強化
  • 電装化 軽量化、新製品を積極投入

積水化成品工業

  • 複合樹脂発泡体、グローバル展開加速
  • 新規商材育成にも注力

ダイセル

  • インフレーター、変化に応じ基盤固め
  • 新規安全部材、日米から国際展開

クラレ

  • 独自製品・技術で強み
  • 外部との縦横連携も強化

三井化学

  • マルチマテリアル化、一体技術うまく活用
  • LiB、電解液や安全対策に力

帝人

  • アラミド繊維、部材補強向けが好調
  • LiB関連用途開発に重点

住友化学

  • PP複合材、グローバルに拡充
  • TPEやPMMAとシナジー

旭化成

  • 総合力訴求し事業拡大
  • 車室空間ソリューションなども提案 知名度向上へ

 

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 丸善石油化学・・・MEK、年14万トン安定販売へ 来春デボルト増強
  • セーレン・・・PVC合皮、中国・蘇州で生産 車シート向け拡大
  • 日東紡・・・ガラス繊維、低誘電5G向け新設 台湾で2021年秋稼働
  • 藤森工業・・・間伐材で木材プラスチック複合材料(WPC) 環境特性を訴求
  • エフピコ・・・SCMにAI導入 生産・供給を最適化
  • タキロンシーアイ・・・ヘキサケミカルを傘下に 2021年4月メド
  • 三菱ポリエステルフィルム(欧州)

トーマス・ヘール社長

  • 付加価値分野に照準
  • CE対応、食品用紙代替も

世界5カ所に生産拠点を有する三菱ケミカルのポリエステル(PET)フィルム事業。このうち欧州・アフリカ地域を担当するのが三菱ポリエステルフィルム社(欧州)だ。PETフィルムの用途は多岐にわたり、各種工業製品、生活・雑貨用品に欠かせないなか、PETそのものの環境貢献性から一層の需要の盛り上がりが期待される。トーマス・ヘール社長は「紙代替が可能」と強調する。展望を聞いた。

  • 総合大手5社の石化系部門業績の 19年度上期実績と通期予想  
  • 日本ソーダ工業会・・・カセイソーダ19年度上期(4月~9月)出荷、2%増

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