
石油化学新聞 5481号(2026.4.27)
【おことわり】5月4日号は連休のため休刊します。次号は同11日号となります。ご了承下さい。石油化学新聞社
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 東洋紡エムシー・・・環境・機能材 30年度売上高1500億円へ
電材やモビリティに重点
東洋紡の環境・機能材事業子会社、東洋紡エムシー(東洋紡51%、三菱商事49%出資)は26年度から始動した5年間の新中期経営計画で注力領域を電材、環境、モビリティの3領域に定め、経営資源を集中する。23年4月の事業開始から4年目を迎え成長戦略を加速させる。(4面に関連記事) - 化学製品値上げ・・・2巡目突入 川下に波及 5月以降の需要注視
- デュポン・スタイロ・有友完社長・・・断熱ニーズ追い風にXPS
施工性と耐久性兼備 機能評価、広がる市場
デュポン・スタイロは住宅用断熱材向けを主力用途とする押出法ポリスチレンフォーム(XPS)の国内最大手に位置する。新設住宅着工戸数の3年連続減少という逆風下のなか、XPSの特徴を生かしながら、高まる省エネ志向などを追い風に応用分野の拡大と付加価値化で成長を目指す今後の事業戦略を有友社長に聞いた。
――25年の新設住宅着工戸数は74万戸強と前年比6・5%減となり、少子化に建設費高騰などもあってピーク時(06年)の6割以下に減少しました。住宅向けを主力とするXPS市場の足元の状況をお聞かせください。
まず足元は、中東情勢の悪化を受けて住宅市場が混乱し、断熱材を含む住宅資材も先行きの品不足を懸念し多くの顧客が確保に注力している。当社を含む資材メーカーも原材料不足などで顧客要求へ十分に応えられない状況だ。当社は既存顧客を優先しつつ、在庫からの補填などで対応している。市場の早期正常化を強く望む。 - 三井化学・・・樹脂製スライドドア試作 金型技術で軽量化
- 石油化学工業協会・・・3月の石化製品生産実績 エチレン生産4ヵ月連続減 3月、稼働率69%
- 中国電力と旭化成・・・蓄電池運用最適化 システム共同開発
- 石油化学工業協会・・・化学品国内需要 4ヵ月分は確保
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- 東レ・・・布用粘着フィルム 離型紙が不要に 衛生材向けなど提案
東レは粘着面に離型紙を使わず、布製品にだけ密着する粘着フィルムを開発した。離型紙ごみの削減と製品の使い勝手向上を両立する粘着フィルムとして、衛生材などの布製品に貼り付けて使う粘着製品向けに提案し、30年度に売上高10億円を目指す。 - デンカポリマー・・・PS系容器の機能訴求 嵌合性で差別化
- ランクセス・・・酸素系酸化剤 家庭用漂白剤に低温でも高い能力発揮
- エフピコ・・・人手不足冷食対応 店舗の課題解決 「頼れる容器」PR
- 三井化学・・・色彩制御フィルム「ポジカくっきりフィルム」 防火ガラスに採用
- 大ガスとINPEX・・・e-メタン 大量生産に成功 毎時400立方㍍30年ごろ実用化
- ヘンケルジャパン・・・建築用接着剤 高い初期保持力 高い初期保持力
- オルガノイドファーム・・・200㍑槽で牛肉の培養実証に成功
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- 液状エポキシ・・・アジアで高まる不足感 原料含め供給過剰から一変
代表的な汎用エポキシの基本液状エポキシ樹脂(LER)は、主要市場の東アジア市場で不足感が高まっている。需要と生産能力から見れば中国の新増設などで大幅なオーバーキャパだが、主原料のビスフェノールA(BPA)、エピクロルヒドリン(ECH)ともに原料不足などから必要量を生産できていない。より深刻な台湾に比べて中国は影響が比較的軽微など地域によって状況は異なるが、コスト上昇も含めて商流全体で市場が混乱している。 - 発泡スチレンシート工業会・・・新会長に古林氏 認知度高め安定供給
- 改正資源法施行・・・容器包装・家電・車を指定 再生プラ利用率向上
- 日本界面活性剤工業会・・・新会長に花王の星川氏 品質確保 責任全う
- 日本化学繊維協会の内川哲茂会長・・・現時点で原料「十分に確保」
- 石油化学工業協会・・・3月の汎用4樹脂の出荷実績
- 塩ビ工業・環境協会・・・3月のPVC、VCMの生産・出荷
- 日本スチレン工業会・・・2026年3月受払表
- 化学製品値上げ
・JNC・・・オキソ誘導品を5月1日出荷分から1㌔㌘20円以上値上げする。
・KHネオケム・・・酢酸(低鉄分)を5月1日出荷分から1㌔㌘30円以上値上げする。
・オリン・・・エポキシ樹脂と主原料エピクロルヒドリン(ECH)を5月1日納入分から追加値上げする。上げ幅はECHが1㌔㌘30円、エポキシ樹脂はビスフェノールA型液状・固形タイプ、溶剤カット樹脂、臭素化エポキシがともに40円。その他の特殊エポキシは40円以上。
・三菱ケミカル・・・5月1日出荷分から酸化エチレン(EO)を1㌔㌘130円以上、エチレングリコール( E G = モノ、ジ、トリの各種)を110円以上、エチレンカーボネート(EC)を90円以上値上げする。
・プライムポリマー・・・高密度ポリエチレン(PE )、直鎖状低密度PE、ポリプロピレンを5月1日納入分から1㌔㌘39 円以上値上げする。ナフサフォーミュラーで値決めを行う顧客に対しては副資材、用役費の上昇分9円以上のみを価格改定する。
・東亞合成・・・5月1日出荷分からアクリルアミドターシャルブチルスルホン酸(ATBS)を1㌔㌘150円以上、ECを200円以上値上げする。
・東ソー・・・ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類を5月1日出荷分から1㌔㌘80円以上値上げする。ポリカーボネートジオールとポリエステルポリオール類、熱硬化性・熱可塑性ポリウレタンは同11日納入分から150円値上げする。
・信越化学工業・・・シリコーンを5月1日出荷分から10%以上値上げする。
・信越化学工業・・・塩化ビニル樹脂(PVC)を5月11日納入分から1㌔㌘30円以上値上げする。
・デンカ・・・PE製排水管とその関連製品を5月20日出荷分から20%以上値上げする。
・積水化学工業・・・塩化ビニル管やPE管、関連製品を6月1日出荷分から値上げする。上げ幅は塩化ビニル管が12%以上、塩化ビニル継手とマス、関連製品が6%以上、PE管が10%以上。
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- 東洋紡エムシー・・・スーパー繊維、ソリューション提案型に 顧客と不可欠な関係へ
東洋紡エムシーは、スーパー繊維事業で顧客の課題を起点に顧客製品の価値向上を提案するソリューション提案型ビジネスへの転換を進める。中国勢の台頭などで競争環境が激化するなか、現在主力の原糸を販売する「糸売り」ビジネスは価格競争に巻き込まれやすく、持続可能な収益確保が困難になると判断。素材の使い方や設計指針の提供などを通じて、顧客と代替困難な関係の構築を図り、新たな用途開発や持続的な収益成長につなげる考えだ。 - 三菱総合研究所・・・プラ資源循環戦略 調査・検討を開始 回収量向上や環境価値算定も
- 東亞合成と横浜市・・・ごみ焼却熱利用で実証 脱炭素化 蒸気を化学設備に活用

東亞合成は主要生産拠点である横浜工場(横浜市鶴見区)で脱炭素化の取り組みを加速する。4月から地域の脱炭素化を目的に、横浜市と共同でごみ焼却熱有効利用実証実験を開始した。同事業は横浜市資源循環局・鶴見工場のごみ焼却工場で発生する熱から作る蒸気を、隣接
する横浜工場の化学プラントに供給し製造工程で利用する。ごみ焼却熱から生産する蒸気は化石燃料を使わないため、CO2排出量ゼロの熱エ
ネルギーとして利用できる。従来使用してきた都市ガス由来の蒸気をごみ焼却熱由来の蒸気に代替することでCO2排出量を削減する。 - 岐阜大学と4社・・・アンモニア水素利用 事業化へ実証拠点 工業炉や発電機など
- 三菱ケミカルや鹿嶋市など6者・・・回収キャップ再資源化
- ハイケム・・・オーツ麦を日本展開 中国社と販売店契約 食品原料用に
- 独ランクセス日本法人の米津潤一社長・・・日本事業の25年売上高は微増に
- 旭化成・・・独の医薬品開発企業買収を完了
- ダウ・・・カーターCOOが新CEOに昇格
ダウは7月1日付でカレン・S・カーターCOOがCEOに就くトップ人事を決めた。ダウ取締役会にも同時に就任する予定。ジム・フィッタリ
ング会長兼CEOは同日付で取締役会エグゼクティブ・チェアに就く。
アジア石油化学工業会議(APIC 2026・福岡大会)


アジアの石油化学産業が福岡に集結(2026年 5月28日(木)~29日(金)福岡開催)
石油化学工業協会(本社:東京都中央区新川)は、アジア最大の石油化学産業の国際会議「APIC 2026」を2026年5月28~29日に福岡で開催します。世界各国の石油化学会社トップマネジメントなどが一堂に会し、世界40数か国以上から1,500人以上が公式参加予定のこの会議では、業界の持続可能な未来に向けた取り組みについて議論されます。
※APICはAsia Petrochemical Industry Conference の略称です。
【APIC2026開催概要】
公式サイト: https://apic2026.jp/
参加登録 : https://apic2026.jp/ja/registration.html
開催日時 : 2026年5月28日(木)~29日(金)
開催場所 : ヒルトン福岡シーホーク https://fukuokaseahawk.hiltonjapan.co.jp/
主催 : 石油化学工業協会 https://www.jpca.or.jp/
大会テーマ: 化学の力でつながり、持続可能な未来を共創する
United by Chemistry for a Sustainable Tomorrow
