石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 三井化学・・・コーティング材、グローバル展開を加速 米で増強、伊では新拠点
    三井化学は、コーティング・機能材事業のグローバル展開を加速させる。米国では主力製品であるポリウレタンディスパージョン(PUD)の生産能力を増強し、イタリアには生産拠点を新設する検討に入った。いずれも27年までに実現したい考え。世界的に拡大するニーズを取り込み、30年度までの販売数量ベースで年平均成長率6%を目指す。
  • トクヤマ・・・電子先端材など好調 井上社長 成長戦略にゆるぎなし
    トクヤマは中東情勢悪化の影響で蓋然性が見いだせないとの判断から26年度の業績と配当予想を現時点で未定とした。同社は29日に26年度からの新たな中期経営計画を発表する。それまでには26年度計画の詳細についても明らかにすると見られる。25年度に過去最高となる営業利益370億円、経常利益382億円を記録。成長事業と定める電子先端材料とライフサイエンスが順調に推移しており、化成品がもう一段、減速しなければ最高益更新もあり得る。【写真】井上智弘社長
  • エフピコ・・・新OPPシート量産化へ 坂東市に新工場 プレートも古河市に
    エフピコが茨城県坂東市で新素材、超高剛性2軸延伸ポリプロピレンシート(新OPPシート)「OPTENA(オプテナ)」の量産工場「坂東工場」を建設する計画を固めた。5月中に着工、28年9月に完成させ29年前半に商業運転を開始する。これと同時に、同県古河市ではオプテナを積層し熱融着して作るプレート「FORTENA(フォルテナ)」の量産工場「古河工場」も稼働させる。オプテナとフォルテナを拡販し、30年代から40年代にかけて大型製品に育成する。
    次期大型製品に育成 29年度まで550億円を投資

    坂東工場は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の坂東インターチェンジに近い坂東インター工業団地に建設。投資額は、併設する配送センターと合わせ約580億円を充てる。鉄骨造地上4階建てで、延べ床面積は8万3103平方㍍。
    ここに全長が約200㍍に及ぶ年産1万4千㌧能力の独ブルックナー・マシネンバウ製オプテナ製造設備「LISIM(リジム)」1号機を導入する。オプテナを原料に食品容器を作る成形機も4ライン導入する。建屋にはリジム2号機の増設余地も確保し、オプテナの拡販に合わせて33~34年には増設を実現したい考え。【写真】配送センターを併設する坂東工場(イメージ)
  • MDI・・・中国価格は高値圏維持
  • 住友化学・・・高純度アルミナ、先端半導体向け強化 子会社が低α線量品開発
  • 国産ナフサ価格・・・1~3月期はほぼ横ばいの6万5700円

東レ 創立100周年 価値創造を通じ社会に貢献

東レは4月、創立100周年を迎えた。その歩みは企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を遂行し連綿と受け継ぎながら、社会貢献とともに持続的な成長拡大を実現してきた同社の歴史そのものである。
1926年にレーヨン糸の生産会社としてスタートした東レは、基礎素材メーカーとして新素材を開発し、繊維に加えて樹脂、ケミカル、フィルム、さらには炭素繊維複合材料、電子情報材料、医薬・医療、水処理・環境といったさまざまな分野で多くの先端材料、高付加価値製品を世界中に展開し、市場を切り開いてきた。
大矢光雄社長は「素材はすべての産業の基盤であり、その進化と機能向上は産業の発展に不可欠。当社は世界経済の成長と社会のイノベーションを支える存在だと自負している。100周年という大きな節目に立ち、私は社員一人ひとりとともに創業以来の志をつなぎ、次の100年も『真のサステナブルな会社』すなわち『社会に貢献する高収益企業』として社会に貢献し続ける東レグループを築いていきたい」と決意を新たにする。
3月には「2050年に向けて東レが目指す世界」として「TORAY VISION 2050」を掲げた。2050年に東レが目指す世界は環境、社会、人が包括された三つの世界である。すなわち人と地球が調和し、資源が循環し、自然が再生していく世界(環境)、安全・安心は社会の中で、豊かさが生み出され、分かち合える世界(社会)、すべての人が健やかに、心地よく暮らす世界(人)の三つである。これらの世界の実現に向けて、東レは革新技術、先端材料で本質的なソリューションを提供することを使命としており、事業を通じた社会課題の解決に取り組む姿勢を改めて明確にした。
東レの目指す世界の実現に向けて長期経営方針「TORAY Challenges2035」と26~28年度の新中期経営課題「IGNITION2028」を戦略として設定した。そして、次の新たな100年がスタートして10年後の2035年の東レのありたい姿を一言で表したのが「Weaving Science into Society(科学で社会の未来を紡ぐ)」だ。

  • 資源循環 自然再生へ
    社会課題をソリューション
  • グリーンとナノ融合
    素材開発を加速
    各界トップと戦略提携
  • 創業の地・大津で式典
  • 長期方針
    ROIC10%めざす
    3ヵ年中経 成長力を再点火

大矢社長メッセージ
100年前のきょう、東レは琵琶湖畔のこの地に滋賀工場建設の認可を受けました。当社がこの日を迎えられたことは、地域の皆様のご理解、ご協力、そして先人たちの労苦の積み重ねのお陰であり、深く感謝を申し上げます。東レの100年の歩みは、日本の産業近代化の歩みでもあります。
創立当初から「社会の公器」を標榜し、かつての社是である「社会に奉仕する」という考え方は、時代が変わっても色あせることはありません。
また「人を育て環境保全に万全を期す」というサステナビリティーそのものの経営を連綿と受け継いできました。
創立100周年の節目に、次の10年後である2035年に「ありたい姿」として掲げている言葉が「Weaving Science into Society 『科学で社会の未来を紡ぐ』」です。サイエンス、すなわち卓越した技術を社会の中に実装し、役立つ価値として定着させることこそが、東レのやるべきことであり、この言葉に込めた思いです。
私はこの営みを繊維の織物になぞらえ、100年にわたって築き上げてきた揺るぎない軸を「経(たて)糸」、時代に応じて変化する社会課題やニーズへの対応を「緯(よこ)糸」と考えています。
サイエンスという糸を社会に丁寧に織り込み、価値として定着させ、社会に実装しいていく、それは次の100年に向けて新たなスタートを切る私たちの決意でもあります。そして、その先に見据える世界がTORAY VISION2050で掲げる三つの世界であり、東レグループは環境、社会、人、それぞれの課題に向き合い、この実現に向け歩みを進めていきます。
東レが目指す「誰もが誇れる、真のサステナブルな会社」の条件は次の三つと考えています。
第一に、東レグループ社員の幸福度が高まること。第二に、継続的な事業拡大と収益力を確保すること。第三に、社会からの信任・信頼を得ること。
この三つが揃ってこそ「誰もが誇れる」と胸を張れるのであり、そのために大事なことは、社員それぞれが自らの持ち場でやるべきことをやりきり、誠実に積み重ねることです。それが社会からの信任、信頼へとつながっていきます。
大切なことは、過去を祝うだけではなく、経糸として受け継ぐべき歴史に夢をつないでいくこと。そして、緯糸として新しい歴史を誠実に織り込んでいくことです。
東レはこれからも誠実に価値をつくり、信頼を勝ち取り、社会から必要とされる企業であり続けることを誓います。そして、この次の100年もこれまで東レを支えてくださったすべての皆様とともに歩んでまいります。

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • オリン・・・エポキシ、2ケタ成長維持 輸入で国内販売拡大
    オリンは輸入販売でエポキシ樹脂の日本市場の拡大を目指す。国内の物流拠点を増やすなど供給体制を強化し、日本での生産停止(13年6月)によって減少する前のレベルまで販売量を回復させる。エポキシ樹脂は国内メーカーの多くが特殊品に軸足を移しており、足元では中東情勢の悪化などで原料も含めて生産が混乱し、特に汎用エポキシで安定供給が懸念される。こうしたなか、同社の日本向け販売量は年率10%以上の成長を続けており、これを持続させる。
  • 信越ポリマー・・・半導体搬送容器、増設へ投資検討 先端・レガシー需要堅調
  • 三井化学・・・モビリティ領域、モジュール提案拡大 グループ連携で早期実績化
  • 日本ゼオン・・・単層CNT、徳山、LIB向け増産へ147億円投資
  • 日本触媒・・・中国でLIB電解質 段階的に1万㌧増強
  • デンカ・・・ヤクルト容器市原市でケミカルリサイクル(CR)
  • レゾナックなど12社・・・半導体パッケージ 開発コンソが始動
  • 三井化学・・・次世代交通インフラ米新興に追加出資
  • 三井化学・・・高出力EUV対応ペリクル開発 NEDOが採択
  • 三菱ケミカル・・・細胞培養チューブに医療用TPSが採用
  • 旭化成・・・スパンデックス繊維 中国事業を合弁移管
  • ENEOSホールディングス・・・グループ会社を削減

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・3月のOPP・CPP出荷実績
  • 日本プラスチック板協会・・・3月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、3月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、3月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績
  • 発泡スチレンシート工業会・・・2026年3月のPSP出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・3月の合成繊維生産・在庫量
  • 財務省貿易統計・・・2026年3月石化品輸出実績、2026年3月石化品輸入実績
  • 化学製品値上げ
    ・エア・ウォーター・パフォーマンスケミカル・・・各種無機・酢酸塩製品を1日出荷分から値上げする。上げ幅は酢酸ナトリウム(無水)が1㌔㌘39円以上、粉末酸味料製剤が42円以上、無水酢酸カリが35円以上、酢酸カリ液が27円以上、酢酸カルシウムが40円以上、酢酸マグネシウム(4水塩)が45円以上、酢酸アンモンが63円以上、酢酸亜鉛が70円以上、結晶酢酸ナトリウムが30円以上、精製アジピン酸が70円以上。
    ・住友化学・・・1日出荷分から濃硫酸(濃度98%以上)を1㌔㌘11円、薄硫酸(70%以上)を9円値上げする。
    ・三井化学・・・ポリウレタン原料を1日納入分から1㌔㌘22円以上値上げする。対象はトルエンジイソシアネート類、ジフェニルメタンジイソシアネート類、ポリプロピレングリコール類、ポリマーポリオール類。
    ・東洋スチレン・・・ポリスチレン(PS)を21日納入分から値上げする。上げ幅はGPPSが1㌔㌘15円以上、HIPSが35円以上、難燃グレードが30円以上。4月1日からの値上げに続く追加値上げとなる。
    ・三井・ケマーズフロロプロダクツ・・・フッ素樹脂を6月1日納入分から1㌔㌘300円値上げする。
    ・東京インキ・・・6月1日出荷分からオフセットインキと関連製品を20%以上、中間色や特練・特殊インキを30円以上値上げする。
    ・三菱ケミカル・・・メチルメタクリレート(MMA)とメタクリル酸( M AA)、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)を1日納入分から70円以上値上げする。

アジア石油化学工業会議(APIC 2026・福岡大会)


アジアの石油化学産業が福岡に集結(2026年 5月28日(木)~29日(金)福岡開催)
石油化学工業協会(本社:東京都中央区新川)は、アジア最大の石油化学産業の国際会議「APIC 2026」を2026年5月28~29日に福岡で開催します。世界各国の石油化学会社トップマネジメントなどが一堂に会し、世界40数か国以上から1,500人以上が公式参加予定のこの会議では、業界の持続可能な未来に向けた取り組みについて議論されます。
※APICはAsia Petrochemical Industry Conference の略称です。

【APIC2026開催概要】
公式サイト: https://apic2026.jp/
参加登録 : https://apic2026.jp/ja/registration.html
開催日時 : 2026年5月28日(木)~29日(金)
開催場所 : ヒルトン福岡シーホーク https://fukuokaseahawk.hiltonjapan.co.jp/
主催   : 石油化学工業協会 https://www.jpca.or.jp/
大会テーマ: 化学の力でつながり、持続可能な未来を共創する
United by Chemistry for a Sustainable Tomorrow

 

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