プロパン・ブタンニュース

総合面

地方創生交付金、日程的に活用厳しく 

栃木県は料金緩和対策に6億円超を編成

経済産業省が地方自治体に対し直接的なLPガス価格抑制策として「地方創生臨時交付金」の活用を促すなか、栃木県が2022年度12月の補正予算案として「LPガス料金激変緩和対策事業費」に6億円超を編成するなど、ぎりぎり滑り込んで補助金を設けた自治体がいくつかあった。
地方創生臨時交付金は9月20日に閣議決定されたもので、経産省が11月にLPガス料金上昇抑制対策への活用を呼びかけたが、既に予算編成が進みスケジュール的に厳しい自治体がほとんどだった。「LPガスの利用者が多い地方に不利」など支援を求める声もあり、次の対応が待たれる。

2次補正予算でスマートメーターなど幅広く補助

吉野・エネ庁課長補佐が制度構想を説明

資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課の吉野賢一課長補佐(LPガス企画担当)が14日に開かれた千葉県LPガス協会主催のLPガス関連予算説明会で講話した。政府の総合経済対策を裏付ける第2次補正予算でLPガス関係に充てられた計153・3億円について、LPガス用スマートメーター関連や車両などに対し「補助対象をできる限り幅広くしたい」と制度設計の構想を明かした。

<トップインタビュー>全L協青年委員会・小野晃司委員長

時代の流れ見極めて 保安、災対、CNなど全力

全L協青年委員会小野晃司委員長

高知県LPガス協会青年部会長(晃生商会専務)の小野晃司氏は8月2日、全国LPガス協会青年委員会の委員長に選任された。少子高齢化や料金の透明化やカーボンニュートラル(CN)への対応など課題は多い。また各地域で抱える課題はさまざまだ。小野氏は課題への解決策を探る一方、横の連携が大事だと説いた。
◇   ◇
―LPガス業界の現状についてお聞かせ下さい。
全国的な少子高齢化による人口減少が大きい。LPガス顧客の高齢化が進んでいる。「2025年問題」と言われているように、医療、介護、年金のみならず、家庭用LPガス需要のボリュームゾーンである、いわゆる団塊の世代が70代半ばを迎えている。今後、電気や都市ガスと比べて影響度は大きいだろう。時代の潮流を見極めた対応が必要だと感じている。

  • LPガス輸入基地の使用電力、30年度に10%削減へ 日協、資源・エネWGで報告
  • システム空調(土浦市)の非常時対応型給水システムが好評 LPガス発電機で安心
  • 本紙選定/2022年LPガス10大ニュース

1、エネ価格の高騰続く LNG不足、LPガス割安感も
2、グリーンLPガス本格化 実証事業開始、官民検討会も
3、無償貸与、法改正検討 設備費と料金分離を明確化
4、全L協、日協が新体制に トップ交代、新時代の発展へ
5、カーボンオフセット進む 自消中心に業務用などへも
6、石油流通課長が業界担当に 備蓄事務は精製備蓄課へ
7、岩谷が東京ガスエネ買収 直売、卸合わせ30万件超規模
8、機器出荷回復も不透明 ローリー納期遅れなど続く
9、災対でGHPが存在感 避難所空調などで自立型
10、企業・団体でトップ交代 統率力で難局打開期待
次点:対面営業徐々に回復
番外編
パナマ運河通行料値上げへ
LPWA普及、認定事業者も増
業界とともに、本紙3500号達成

首都圏版

総プロ(古河市)、LINEで営業合理化

高齢客には対面と紙

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総プロ( 本社・古河市、髙橋武社長)は今夏開設した公式LINEアカウントで、ガス機器の宣伝など顧客への情報提供を行っている。
髙橋薫常務は「高齢の顧客がほとんどで、まだ販促の効果は実感できていない」ととらえる一方「若い顧客の登録が増えるにつれ効果は上がっていくのでは」と見通す。紙媒体を使う対面営業との最適な組み合わせを模索しつつ、デジタルツールで業務合理化を着実に進める考えだ。
LINEへの登録は、社員による顧客宅への訪問時や顧客が本社事務所を訪れた時にQRコードを読み取ってもらうことで案内している。登録した顧客は、税込み2万円以上の設備工事時に1千円値引きとなるクーポンを得られる。
髙橋常務が月1回ほどの頻度で投稿し、商品紹介などを行っている。LINEで使う画像の作成などは広告代理店に依頼している。11月上旬には冬季に備え水道管凍結防止を呼びかけるメッセージも送った。

  • 関彰商事、中学生に特別授業 SDGsやエネ考える

地方版

北海道=ヤマナカ商会(北見市)、80周年へ視界良好 

新たな業態取り込み成長

山中大輔社長  昨年、創業75周年を迎えたヤマナカグループカンパニー本社

ヤマナカ商会(本社・北見市、山中大輔社長)がグループの創業80周年に向けて走り始めた。1940年に北見で染物屋を開業、46年に薪炭店として再スタートし昨年、75周年を迎えた。現在は熱源の販売を中核に住設、福祉関連、IT、飲食と新たな業態を取り込みながら成長軌道を描いている。
住設部門立ち上げリフォーム軌道に

東北=泉金物産(盛岡市)、浄土ヶ浜パークホテルにCNLPガス

泉金物産 供給契約1号

供給証明書を持つ八重樫政泰社長(右)
と渡邉新一郎・みちのりホテルズ常務兼エリア総支配人

泉金物産(本社・盛岡市、八重樫政泰社長)は1日からENEOSグローブ(本社・東京、江澤和彦社長)が販売するカーボンニ
ュートラル(CN)LPガスを受け入れ、さっそく宮古市の浄土ヶ浜パークホテルへの供給を開始した。2日に同ホテルでCNLPガス供給証明書の授与式を行った。
泉金物産はENEOSグローブと、100㌧のCNLPガスを受け入れる契約をした。同ホテルは厨房用にLPガスを年間約30㌧使用する。泉金物産はホテル分を確保したうえで、残りのCNLPガスを脱炭素に関心の高い業務用顧客などに提案していく考え。

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中部=サーラエナジー、田原市と災害時協定

都市ガス迅速復旧へ連携

山下政良市長(左)と忰山誠支社長

サーラエナジー(本社・豊橋市、鳥居裕社長)の東三河支社は11月29日、田原市と「災害時等における相互協力に関する協定書」の締結式を同市役所で開いた。市は大規模災害時でのライフライン被害復旧の迅速化、特に都市ガスを利用する臨海部ライフラインの早期復旧に向けた情報共有と相互協力を図る必要があると判断し、関係事業者であるサーラエナジーと協定を締結することにした。

  • 中部=東邦ガス、刈谷市、知立市、碧海信金と地域新電力を設立
  • 中部=後藤庄樹・名古屋 プロパン瓦斯社長 小牧市美術展で奨励賞

水墨画の世界を写真に

日本画、洋画、彫塑・工芸、書道、写真の5部門の芸術作品を展示する「第53回小牧市民美術展」(主催・小牧市、小牧市教育委員会)が10月27日~11月3日、小牧市内のまなび創造アリーナで開かれ、後藤庄樹・名古屋プロパン瓦斯社長の写真作品「冬景」が奨励賞を受賞した=写真。
受賞作品は名古屋市にある冬の「志段味古墳群」で、近隣に住む人たちが思い思いにくつろぐ様子を撮影したもの。「その場にいた人たちが井戸端会議をしているような楽しそうな様子だった。現像してみたところ、あっと驚くような感じになった」と後藤社長は語った。

近畿・四国=京都府協、LPガスの常設要望

宮津・与謝野・伊根の1市2町にGHP含め

宮津市役所を訪ね災害に強いLPガスの常設常用を要望した

京都府LPガス協会(畑彦会長)と宮津・与謝支部(岡本泰明支部長)は2日、宮津市、与謝野町、伊根町を訪問し、学校体育館など避難所となる施設へのGHP空調を含めたLPガス常設を訴え、要望書を手渡した。
府協会は畑会長、松尾信介副会長、足立経彦理事、岡本支部長、小川優専務理事、小林敦業務課長が参加し、説明は畑会長、小川専務理事、小林課長が分担して行った。

  • 近畿・四国=セイブリビング新ロゴマーク 環境配慮前面に

 セイブリビング(本社・舞鶴市、森下卓男社長)は社名ロゴを一新=写真=した。セイ、ブ、リビングの頭文字「SBL」を前面に出したシンプルなもので、看板や車両、名刺や印刷物に使用するほか、来年夏にはポロシャツにも取り入れる考え。色は左から右へオレンジがグリーンに変わるグラデーションで「給湯や暖房の暖かさと環境のイメージを表現した」(森下社長)。環境に配慮した経営にこだわる同社らしいロゴマークとなった。

中国=山陰酸素、「さんその家」ブランドで省エネ住宅の普及図る 

最新ガス機器を標準仕様

㊤さんその家にリューアルした中村家㊦エコワンやマイクロバブルバスユニット内蔵エコジョーズを採用した

山陰酸素工業ハウジング事業部(藤原文章取締役執行役員事業部長)は「さんその家」のブランドで省エネ住宅の普及を図ってい
る。さんその家は「くらしにゆとりをつくる」がコンセプト。LPガスを採用し最新のガス機器や創エネ・省エネ機器などを標準仕様とする。
提案に拍車
ハウジング事業部は昨年4月に発足した。大小のリフォームを中心に新築から古民家再生、施設リノベーションなどを手がける。さんその家は今忙しい世代に幸せで快適な暮らしを送ってもらうため「時間」「家計」「安心」の三つのゆとりを提案する。テーマは「共働き世帯が多い山陰地方でも家事負担を少なくしゆ
ったり過ごせる」「雪や雨が多く高温多湿な気候の中でも、家計に負担の少ない暮らしを実現する」「地域に根ざし住まいを支え、永く快適・安心に暮らせる」だ。

中国=岩谷産業常務執行役員中国支社長 宮垣尚民氏に聞く

低・脱炭素やBCP 付加価値提案に力

宮垣尚民常務執行役員支社長(岩谷産業中国支社)

4月、岩谷産業常務執行役員中国支社長に就いた宮垣尚民氏。長く産業ガス事業に携わり、直近は執行役員産業ガス本部副本部長を務めた。LPガス業界は少子高齢化に伴う需要減、カーボンニュートラル(CN)対応、物流2024年問題など新たな局面を迎えている。こうした課題にどう取り組むのかを聞いた。
―就任してから8カ月が経ちました。
広島は4年ほど前まで産業ガス事業の中国支社長として約4年間在籍し、少なからず土地勘はある。LPガスの取引先は産業ガスの10倍以上の数があり、コロナ禍だが着任当初から直接面会させていただくことを主眼に置いている。概略的な地域特性の印象は、カープやサンフレッチェ、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどプロスポーツが盛んで、勝利すると人も企業も地域も元気になるイメージが強い。

九州=太陽ガス(日置市)、3年ぶり「ふれあい祭」

5カ所に7800世帯も密なく活況

特典商品の交換で賑わう串木野会場(11月11日)

太陽ガス(本社・日置市、小平昇平社長)は11月6~27日にかけての毎週末、羽島、串木野、湯之元、伊集院、松元の5カ所で延べ12日間にわたり「ふれあい祭2022」を開いた。5会場に計7800世帯が訪れ活況を呈した。
一昨年と昨年は新型コロナ禍を受け変則的なかたちで開催。今年は直前まで感染拡大状況を睨みながら3年ぶりの本格開催に踏み切った。例年人気の飲食コーナー、ぜんざいの振る舞いは感染拡大防止の観点から中止。こんろなど主力製品の限定特価販売と特典商品交換会形式で開いた。

住設・新技術

  • キャッチボール、後払い決済サービスで電子バーコード方式のコンビニ収納を提供
  • クラブネッツ、ウェブ明細サービスで登録率高めDX支援

GHPとコ・ジェネ版

  • パナソニック、スマートマルチの一体型を来年4月発売 コンパクト化実現

パナソニック産機システムズ(本社・東京、右近貞治社長)は2023年4月、ガスと電気の両方を使用できる「一体型ハイブリッド空調スマートマルチ(20馬力)」を発売する。従来は連結していたGHPとEHPを1台の室外機に内蔵し、マルチ標準機と同等のコンパクト設置を実現した。一体型としたことで、施工工数の大幅削減も図った。

 

  • GHPコンソーシアム総会、3年ぶりに会場開催 論文コンテスト表彰式も行う
  • 11月のGHP出荷が30%増の3900台 LPガス・都市ガス両仕様機とも需要堅調
  • 節電の冬スタート 予備率確保も供給不透明
パナソニックとヤンマーが分散型エネ事業で協業 

環境・BCPモデル提案 中小物件で廃熱有効利用軸に

分散型エネルギーシステムの仕組み

パナソニック空質空調社(本社・東京、道浦正治社長)とヤンマーエネルギーシステム(本社・大阪市、山下宏治社長)は、パナソニックの廃熱利用型吸収式冷凍機とヤンマーのマイクロコージェネレーションシステムを組み合わせた「分散型エネルギー事業」で協業する。病院、学校、工場、オフィスビルなど中小規模物件を対象に、排熱の有効活用を通じた環境・BCPビジネスモデルを提案する。

2022年GHPトピックス
・マイクロコージェネ事例がコージェネ大賞特別賞
・GHP採用ZEB認証27件、LPガス機4件
・コージェネ導入ZEBは21件
・体育館のGHP空調化進む
・電源自立型GHPの販売増加
・GHPフォーラム、3年ぶりにリアル開催
・GHP論文コンテストに応募11件
・電力需給の厳しさ続く
・21年度のGHP販売は減少
・災害対応で自立型GHPが活躍

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