プロパン・ブタンニュース

総合面

2023年度のLPガス受給見通し

5年で1%減の1420万トン

23年度LPガス需要見通し
5年で1%減の1420万㌧
家庭用の漸減傾向変わらず
都市ガス用・工業用は堅調

総合資源エネルギー調査会石油市場動向調査ワーキンググループ(座長=橘川武郎・東京理科大学大学院教授)は3月29日に開いた第6回会合で、石油製品需要想定検討会の示した2019~23年度LPガス需要見通しを了承した。LPガスの総需要(電力除く)は前回見通しから上方修正されたが、18年度実績見込みの1434万㌧から23年度には1420万㌧まで後退し、年率0・2%、5年間で1・0%の需要減を見込んだ。

14年度以降の産業燃転が累計1万トン超に

ENEOSグローブ

14年度以降の産業用燃転
累計1万㌧超の成果
19年度拡販策 家庭用はSOFC発売
ENEOSグローブ

ENEOSグローブは、2014年度からの産業用燃料転換量が1万㌧を突破したことを明らかにした。セミナーなどによる需要喚起と特約店研修の両輪で展開。今期は希望社限定でサポートを強化する。
家庭用エネファームは熱主運転のPEFC(パナソニック製)の販売を手掛けてきたが、電主のSOFC(アイシン製)にも着手。販売手法として余剰電力買い取りスキームも検討するなど、多様化するエネルギー消費形態への対応幅をさらに広げる。

  • 日本コミュニティーガス協会、19年度は新事業で会員支援

<平成、そして新時代へ>

エコア・山下良満社長

切磋琢磨し強い集団へ

2007年(平成19年)、イデックスガスと伊藤忠エネクスホームライフ九州の合併新社、エコアの登場は業界に大きなインパクトを与えた。快進撃を続けるグループの原動力といえば何をおいても、一丸で切磋琢磨する「E―1グランプリ」や、不眠不休の熊本地震対応など、群を抜いた現場力だ。九州最大のLPガス企業を率い、全国に存在感を示す山下社長を福岡市の本社に訪ねた。

首都圏版

  • エスケイシリンダー、LPG車を積極導入 取引先に特性訴求も
  • 堀川産業、若手経営者会「フロンティア」が研修会 経営財務を学ぶ
  • 人生100年・生活快適に 大八(横浜市)がリフォーム相談会

地方版

北海道=樽石(小樽市)、市内の幼稚園にバルクとGHP

北海道胆振地震後に設計変更

いなほ幼稚園に設置した980キログラムバルク貯槽

バルク貯槽と自立型GHP
樽石、幼稚園に導入
小樽市内園舎初 震災見据え設計変更

樽石(本社・小樽市)の上参郷光祐社長が設計した認定こども園「いなほ幼稚園」の新園舎が今月から供用を開始した。同園は小樽市内の幼稚園で初めてGHPとバルク貯槽を採用した。当初のEHP+都市ガス設計を昨年9月の北海道胆振東部地震を経てLPガスによる強靭化に急きょ変更したもので、上参郷社長は「自立型GHPを導入したことは大きな意義がある」と強調した。

  • 北海道=家事ラクに楽しく 北海道エア・ウォーターが育児ママ向けイベント開催
東北=生活介助やリフォームが高齢化社会で有望

東北大・吉田教授 東北JGE会研修で講演

生活介助やリフォーム
「高齢化社会で有望」
東北大吉田教授
東北JGE会研修で講演

ジャパンガスエナジー東日本支店東北営業所(田沼宏所長)の特約店でつくる東北JGE会研修部会(佐々木太介部会長)は3月19日、仙台市の同営業所会議室で研修会を開いた。東北大学経済学研究科高齢経済社会研究センター長の吉田浩教授が、高齢化が進む社会の中で「地域の人々に近い存在のLPガス販売事業者に何ができるか」をテーマに講演。業態を生かした有望なサービスとして「生活介助」「住宅周りのメンテナンスやりフォーム」「外出支援や趣味・娯楽を通じた社会とのコミュニケーション支援」の三つを挙げた。

中部=関西プロパン瓦斯(津市)、エネ外事業を育成

総合生活提案企業へ新理念制定

石井智之社長

関西プロパン
総合生活提案企業へ
新理念制定 エネ外事業を育成

関西プロパン瓦斯(本社・津市、石井智之社長)は今年を総合生活提案企業元年とし、今期(2020年1月期)から「お客様に信頼される誠実な企業である事」を企業理念に制定。エネルギー事業を現状規模で維持する一方でリフォーム、デイサービス事業を成長させ、25年時点で売上高16億5千万円、利益1億5千万円の達成を見込む。

  • 中部=東邦液化ガスの拡販キャンペーン、粘り強い活動で成果
  • 近畿・四国=クサネン、全エネユーザー対象に住生活提案
近畿・四国=小中学校にGHP導入を市に要望

滋賀県協高島支部

小中学校にGHPを
滋賀県協高島、市に要望

滋賀県LPガス協会高島支部(藤井譲支部長)は3月20日、高島市の上山幸応副市長に市立小中学校へのLPガス仕様GHPの導入を要望した。
市役所を訪問したのは藤井支部長と櫻田岳史副支部長代理、県協会事務局の片淵文雄専務理事、駒井敬一総括部長。藤井支部長は「学校空調の手段として、どのような選択肢があるのか説明したい」と述べた。昨年の台風上陸時には各地で停電が起きたことを指摘し、分散型エネルギーの優位性を強調した。

  • 中国=松江市ガスは地元事業体に譲渡を 島根県協松江支部が要望
  • 九州=ダイプロ今期方針、検針5万件など5項目 65周年の目標達成に全力

住設・新技術

イーエルジー(東大阪市)、米国製BBQグリル拡販へ

代理店募集

米国製BBQグリル「ウェーバー」
イーエルジー 拡販へ代理店募集

イーエルジー(本社・東大阪市、米島周作社長)は米国の屋外用ガスバーベキューグリル「weber(ウェーバー)」の卸販売の総代理店となり、全国のLPガス販売事業者から広く販売代理店を募っている。ガスグリルは燃料にLPガス小型容器を使用する。バーベキュー(BBQ)のシーズンは春から夏がメーン。LPガス販売事業者でもあるイーエルジーは「BBQグリルは夏商戦に販売数量増加が期待できるアイテム。販売店同士でパートナーシップを組み、ともに需要を創造したい」と力を込める。

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