石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 住友化学・・・先端フォトレジ分野加速 シェア20%目指す
    有機分子レジストを先行投入 次世代標準確立へ
    住友化学は収益の成長ドライバーに位置付けるICT事業で先端フォトレジストのシェア拡大を加速する。得意とするフッ化アルゴン(ArF)液浸用レジストや極端紫外線(EUV)用レジストに加え、独自の有機分子レジストを高NA(開口数)EUV露光プロセス市場に先行投入し、次世代標準としての地位を確立。中期的に先端フォトレジスト分野で数量シェア20%と現状からの倍増を目指す。有機分子レジストは次世代最先端ロジックプロセスでの適用検討が進んでおり、27年度上期には顧客認定を取得する見込みだ。
    ・ArF液浸レジスト現像工程で新製品
    ・超エンプラ事業で海外技術支援強化 世界展開を加速
  • 日油・・・化粧品ODMと界面活性剤 主力事業で増産投資
  • 旭化成・・・ろ過向け中空糸膜増強 富士支社、超純水製造需要拡大で

ノーベル化学賞に輝く 硤合憲三氏 生命の非対称性に迫る「ソアイ反応」

 

基礎研究 産業利用目的にあらず
実験に失敗などなし
「もともと根源的な謎に興味があった」―。
26年のノーベル化学賞の共同受賞が決まった東京理科大学栄誉教授の硤合憲三(そあい・けんそう)氏は研究の原点をそう振り返る。
日本化学会(CSJ)が主催する「第16回CSJ化学フェスタ」で開催されたノーベル賞受賞記念講演では、人類が挑んできた生命の非対称性(ホモキラリティー)研究の歴史と、硤合氏が半世紀にわたり続けてきた研究の軌跡について、会場とオンラインを合わせて2千人を超える聴講者が熱心に耳を傾けた。
アミノ酸や糖、セルロースなどの生物に不可欠な有機化合物の多くは、右手と左手のように実像と鏡像の関係にある鏡像異性体の片方のみが自然界に存在する。通常の化学合成では両異性体が等量(ラセミ体)で生成されるため、生命がどのように一方のみを選択したかは長年の謎だった。

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  • 宇部エクシモ・・・光通信資材など 3事業を重点拡大 30年度に営業益倍増
  • 三菱ガス化学・・・環境循環型メタノール 水島で実証設備稼働 地域連携強化も検討

    三菱ガス化学は水島工場(岡山県倉敷市)で産業由来のCO2や副生ガスなど多様なガスを原料とする環境循環型メタノールの生産実証設備を稼働した。メタノール生産能力は年100㌧規模で、9月から生産を開始した。まずは近隣のJFEスチールの製鉄プロセスから排出される副生ガスを水素と直接反応させてメタノールを生産する技術を実証する。同じく近隣に事業所を持つ三菱ケミカルはこのメタノールを原料に「DTPプロセス」を用いてプロピレン生産を開始した。三菱ガス化学、JFEスチール、三菱ケミカルの3社は今後、実証実験により経済性を検証しながら事業化に向けた課題の抽出と検討に取り組む。水島コンビナート内の企業各社との連携拡大についても検討を進め、地域全体でのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進する。
  • MORESCO・・・潤滑油など値上げ効果で業績好調

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  • 三井化学・・・モノマテ包装実現へ 樹脂改質材を開発
    PPのアルミ蒸着強度向上27年度実用化目指す
    三井化学は、リサイクルしやすいモノマテリアル包装材の実現に向け、オレフィン系エラストマーの樹脂改質材「タフマー」のグレードを拡充する。今回、ポリプロピレン(PP)へのアルミ蒸着強度を大幅に向上させる新グレード「TX―1830」を開発した。これを添加したPPは、アルミ蒸着が剥がれにくくなり、ガスバリア層の形成が可能となる。顧客へのサンプル提供を進めており、27年度の実用化を目指す。
    ・バイオ由来尿素水 九州での採用初 白石自動車向け
  • イノアック住環境とプライムポリマー・・・PEパイプ端材の水平リサイクル構築
  • 積水化成品・・・特殊ポリオレフィンの発泡で 高周波対応電磁波 住環境など透過性シートを開発
  • エフピコ・・・岡山のスーパーと水平リサイクル協業
  • TAフロンティア・・・触覚刺激マット開発 心身を「ととのう状態」に
  • 東亞合成・・・川崎工場ATBSがISCCプラス認証
  • DIC・・・植物由来コーティング剤 脱プラ包装提案に力 英ベンチャーと協業 自社生産も視野に

    DICは、協業関係にある英国ケンブリッジ大学発スタートアップのXampla(ザンプラ)が開発した植物由来コーティング剤「モロ・コーティング」の提案活動に注力する。紙製パッケージに塗工することで耐水性や耐油性を付与し、脱プラスチックや有機フッ素化合物(PFAS)フリーの包装を実現するのが特徴で、日本はじめアジア市場の開拓を図っている。顧客が広がれば自社生産も視野に入れる。
    使い捨てプラスチック(SUP)による環境汚染を背景に、プラ容器包装の規制が強化され、世界では紙への代替や原料のバイオマス化が進んでいる。ただ、欧州のSUP指令では、原料が植物由来原料であっても化学変性すればプラとみなされる可能性もあり、100%植物由来のパッケージ材料が求められる。
  • 東ソーと中央物産・・・無架橋発泡体用PEを共同開発

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  • MEG・・・稼働率70%前後に改善 構造的な供給過剰は断続
    モノエチレングリコール(MEG)の世界需給は、26年に入って、中東情勢の緊迫化の影響を受けている。最大市場である中国では中東からの輸入が途絶え、輸入量と沿岸在庫が急減した。ただ、世界市場は中国を中心に生産能力の増強が続き、構造的な供給過剰が解消していない。25年の世界需要は前年並みの約4千万㌧で推移。新増設が一服したことや一部の古い設備で淘汰が進んだことで、世界の設備稼働率は前年の66%から70%前後に上昇したものの依然として低稼働だ。
    ・日本の輸入量は増加傾向に
  • 環境省・経産省 ・・・3TF始動で加速へ プラ資源循環の戦略
  • 塩ビ工業・環境協会・・・第2回樹脂窓リサイクルシンポ2年ぶりに札幌で開催
  • 北海道循環資源利用促進協議会・・・樹脂窓リサイクルWG設置し活動へ
  • 日米政府・・・レガシー半導体のプロジェクト合意
  • 日本スチレン工業会・・・2026年9月受払表
  • 塩ビ工業・環境協会・・・9月のPVC、VCMの生産・出荷
  • 日本プラスチック板協会・・・9月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、9月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、9月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・9月のOPP・CPP出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・9月合成繊維生産

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  • ダイセル・・・PPS、サーバー関連に注力 日中拠点で特殊品増産
    ダイセルはポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)「ジュラファイド」で、急成長が見込まれるサーバー関連の高付加価値な部品向けを蓄積したコンパウンド技術によって取り込んでいく。特に注力するのはフェルールなどの光コネクター向け。富士工場(静岡県)と中国(南通市)のコンパウンド拠点を中心に増産体制を整備し、旺盛な需要に応えていく。冷却ファン向けも、液晶ポリマー(LCP)「ラぺロス」との組み合わせによって拡販を加速させる。
  • 三菱ガス化学とJFEエンジニアリング・・・廃棄物由来メタノール 技術確立へ共同で検討

    三菱ガス化学とJFEエンジニアリングは、廃棄物由来の合成ガスからメタノールを製造する技術の確立に向け、共同で事業検討を行う覚書を締結した。事業性評価と商業化に向けた具体的な検討を進め、早期の事業化を目指す。三菱ガス化学は、天然ガスを原料とするメタノールの世界的大手である一方で、CO2や廃棄物からメタノールを介してエネルギーや素材を生み出すことを目指す環境循環型プラットフォーム「Carbopath(カーボパス)」の構築を進めており、今回のJFEエンジとの取り組みはその一環となる。【写真:覚書を締結する三菱ガス化学の赤瀬英昭常務執行役員(右)とJFEエンジニアリングの鮎川将取締役専務執行役員】
  • 旭化成・・・共創プログラム第5期 4テーマで用途探索

    旭化成は日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」を運営するeiicon(エイコン)のサポートの下、「旭化成バリュー・コ・クリエーション・テーブル」の第5期プログラムを開始し、パートナー企業の募集を開始した。創業100周年の22年度からスタートした同プログラムは今回で5期目となる。
  • 東京ガス、出光興産、みずほ銀行・・・JCM創出へ提携 東南アジアを候補地に
  • 日本ゼオン・・・技術発信拠点を強化 多品種研究施設を着工

    日本ゼオンは16日に川崎イノベーションフロンティアポート(川崎市川崎区)の総合開発センターの既存建屋内で多品種研究試作施設を着工した。28年1月の稼働を目指す。同社の強みである重合や水添、凝固、乾燥などの工程を取り込み、幅広い製造条件に対応したマルチ設計を採用。サンプル作製を迅速化し研究開発から量産へのスケールアップを加速させる。【写真:計画地で行われた地鎮祭の様子】
  • レゾナック・・・シーカグループに接着剤事業を譲渡
  • 東西石油化学・・・CFPで合理的保証 グローバル市場に提案へ
  • 帝人・・・フォーミュラEチーム支援更新
  • MWCCとコーベックス・・・マイクロ波技術で使用済み溶剤回収

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