石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

クラレ・・・PA9T、タイの第2系列検討

次期中計内に具体化

クラレは、ポリアミド9T樹脂(PA9T)「ジェネスタ」の世界展開を加速するた
め、タイで22年第4四半期に稼働予定の新ラインに続いて、第2ライン増設の検討も進めていく。新ラインで日本の既存設備を含む生産能力は年産2万6千㌧に倍増するが、需要は急拡大している。25年ごろまでには新ラインを活用したグローバルな拡販によって日本とタイの両拠点でフル稼働を実現し、22年から始動する5カ年中期経営計画の期間中には第2ライン増設計画を具体化したい考え。

  • 三菱ケミカル・・・PVA、医薬添加剤向け好調 能力増強も視野
  • ADEKA・・・半導体材料、台湾に新工場建設へ
  • 宇部興産・・・変性PI、5G拡大へ開発強化 低Df品を早期上市
  • 積水化学工業・・・化石由来原料を最小化 資源循環方針・戦略を策定
  • ダイセル・・・酢酸セルロース微粒子 多孔質タイプを追加
  • 東レ・・・シーメンス・エナジーと水電解を共同開発 グリーン水素で提携
  • 高純度テレフタル酸(PTA)の21年アジア設備稼働率・・・87%に低下か
  • 三井化学・・・明治HDから農薬事業買収

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トクヤマ・・・HC系イオン交換膜 アストムが供給力強化

国内倍増、中国で技術供与

イオン交換膜「ネオセプタ」

トクヤマと旭化成の共同出資会社であるアストムは、炭化水素(HC)系イオン交換膜の供給体制を拡充した。トクヤマの徳山製造所内にあるアストムの周南ワークスでは従来比で倍増となる増強工事が完了し、9月から商業運転を開始。中国のライセンス先でも今年からイオン交換膜の本格生産に移行したため、これら一連の設備投資により、アストムの技術を用いたイオン交換膜の供給能力は3倍増となった。

  • 日本化薬・・・光制御フィルム、需要好転し拡大に拍車 HUD用含め本腰
  • 出光興産・・・CNX次世代研究を加速 独自電極触媒 CO分解し燃料変換
  • 星光PMC・・・銀ナノワイヤーインク 育成進み新収益源に
  • 日本ゼオン・・・単層CNT、医療とエネに攻勢 COPとシナジー
  • ディーメック(JSR子会社)・・・3D印刷機 光造形方式を低価格化
  • 旭化成・・・電解DX化支援の新サービス実証へ
  • SABIC・・・車載コンデンサー向け誘電体フィルムを開発
  • 産業技術総合研究所・・・刺激を与えると接着物を剥離できる解体性プライマーを開発
  • ゼオンケミカルズアジア・・・タイでアクリルゴムの生産開始

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  • 宇部興産・・・PI事業、用途広げ基板強化 車載向けなど照準
  • 経済産業省・・・ASR中のプラ利用促進 インセンティブ制創設へ
  • ブリヂストン・・・アズーガ買収を完了
  • 旭硝子財団・・・「環境危機時計」9時42 分に戻る
  • 日本プラスチック工業連盟・・・米国、1~6月PE輸出17%減 リグ稼働減響く
  • 日本プラスチック板協会・・・7月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、7月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、7月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・7月の合成繊維生産・在庫量
  • カーボンブラック協会・・・7月のカーボンブラック実績
  • 化学製品値上げ
    ・三菱ケミカル・・・オキソとアクリル酸
    ・デンカ・・・アクリル系特殊ゴム
    ・ランクセス・・・無機顔料2日から
    ・東洋紡・・・包装用フィルム
    ・出光ユニテック・・・各種包装材料
    ・住化ポリカーボネート・・・PC樹脂40円以上

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三井化学・・・パーソナルケア材料、酵素法で変革加速

課題解決型事業に

三井化学のパーソナルケア材料事業部はソリューションビジネスモデルへの変革を加速させる。強みとする酵素と有機合成の技術に、顧客やその先にある市場のニーズを融合し、医薬、食品、住宅、環境の注力領域に対して機能材料の提供にとどまらない課題解決型のソリューション提供を図る。M&Aなども視野に現有事業の基盤拡充を図る一方、自社のアクリルアミド(AAM)で実績のある酵素法による製法転換を社外にも訴求。AAM以外でも数多く保有する酵素プロセスのライブラリーをベースに酵素研究の受託からプロセス設計、バイオ触媒の供給、技術ライセンス、バイオケミカルの受託生産に至る新たなビジネスモデルの構築を目指す。

トクヤマ鹿島工場・・・ライフサイエンス拡大へ増設ラッシュ

つくば研と連携強化 成長戦略を牽引

増設が相次ぐトクヤマデンタルの鹿島工場  糸永一正工場長

トクヤマの鹿島工場がプラント増設ラッシュに沸いている。100%子会社のトクヤマデンタルが手掛ける歯科器材の充填用コンポジットレジン(CR)は第7棟増設工事が完了し、9月から商業運転を開始。フォトクロミック材料はフォトラッカー設備の増強が大詰めを迎え10月から本格運転に移行する。生産管理システムを中心に少量多品種型の最適生産を支えるDX導入に向けた検討も進めている。今年度から始動した新ビジョン達成には、積極投資を続ける電子材料事業と同様に、ライフサイエンス部門のトップライン成長が欠かせない。その中核拠点である鹿島工場は世界市場を視野に安定生産体制の基盤強化を着々と進めている。

  • 宇部興産・・・ウレタン材料、フォームも視野 将来見据え用途拡大
  • 三菱ケミカル・・・紙コップ用ふた、生分解性品開発 大和製罐と
  • リケンテクノス・・・塩ビコンパウンド、ベトナムで増設
  • 住友化学・・・再生プラ普及へブランド立ち上げ
  • 三菱ケミカル・・・エポキシ個体、来年1月に生産開始
  • 日揮グループ・・・アゼルバイジャンでグリーンエネFS
  • 凸版印刷・・・再生PET―GでICカード製品化
  • DICグラフィックス・・・オフセット印刷用4色掛け合わせ表を発売

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