プロパン・ブタンニュース

総合面

全L協がWeb総会開催 

秋元体制2期目スタート、足元固め変化に対応

全L協総会
足元固め変化に対応
秋元体制2期目スタート

全国LPガス協会(秋元耕一郎会長)は10日、ウェブ会議システムで2020年度通常総会を開いた。新型コロナウイルス感染予防のため、ウェブ会議での初めての総会となった。改選期に伴い、総会後の理事会で、秋元会長、立原孝夫、柳也主男両副会長、村田光司専務理事を再任。新たな副会長に、葛西信二、山田耕司、間島寬、坂西学の4氏を選任した。社会が激動するなか、秋元体制2期目が正式にスタートした。

エネ庁、初会合 30年後のガス事業探る

脱炭素やレジリエンスなどテーマに

30年後のガス事業探る
エネ庁が初 会 合 脱炭素やレジリエンス

資源エネルギー庁は4日、「2050年に向けたガス事業の在り方研究会」(座長=山内弘隆・一橋大学大学院特任教授)の初会合を開いた。昨今の脱炭素化やレジリエンス強化、経営基盤の強化などをテーマに、中長期の視点に立ったガス事業の将来像について検討を始めた。気候変動やデジタル化、新規ビジネスなどの最新の知見をもとに多角的な検討を行い、年度内に提言をまとめる。

<トップインタビュー>エネ庁LPガス企画官 橋爪博文氏

事業拡大へ次の一手を

トップインタビュー
エネ庁LPガス企画官 橋爪優文氏

7月1日付で橋爪優文氏が資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課企画官(LPガス産業担当)に就任した。これまで流通・製造分野に携わってきた橋爪企画官に、LPガス業界の課題や政策の方向性、意気込みなどを聞いた。

  • 集合住宅の設備負担で事業者の7割がガス代転嫁せず(振興センター19年度調査)
  • 全L協需要開発調査、機器販売はGHPなどが増加 他エネへの転換は減少傾向
  • 台風10号での業界被害は軽微
  • 【訃報】山陰酸素グループ・並河勉会長逝く 業界と地域発展に貢献

山陰酸素グループ(米子市)会長で、安来商工会議所名誉会頭の並河勉(なびか・つとむ)氏が5日午前10時46分、悪性リンパ腫のため死去した。81歳。8日に家族葬を行った。喪主は長男で山陰酸素工業社長の元(げん)氏。後日、お別れの会を開く。
並河氏は安来市生まれ。同志社大学商学部を卒業後、松下電器貿易(現パナソニック)を経て、1982年に山陰酸素工業に入社。87年に社長に就任し、山陰酸素工業を中核にエネルギー、自動車、食品の3業種を業界と地域発展に貢献並河勉会長逝く山陰酸素グループ12社2組合で展開する山陰酸素グループを形成。総従業員数約1700人、2019年3月期の売上高は761億円と山陰屈指の企業グループに成長させた。
93年から2010年まで安来商工会議所会頭を務め、安来市、安来市商工会、島根県農業協同組合安来地区本部と4団体で「産業サポートネットやすぎ」を設立し、地元企業の商品開発や販路開拓を支援。島根東部地域職業訓練センター(現安来市学習訓練センター)開設による人材育成にも取り組んだ。
山陰酸素工業が創立50周年を迎えた96年、高圧ガスの化学教育・利用促進、地域の文化事業助成、地域生活向上に寄与することを目的にさんそ財団を設立。2017年10月には、ガスの存在を身近に感じ、学ぶことができる学習施設「さんそ学習館ケイオス」を安来市に開設した。
5年に藍綬褒章、12年に旭日小綬章を受けた。

首都圏版

  • 南関東地方web懇談会で1都5県協が現況報告 点検拒否・勧誘に苦情も
  • TOKAI、関東31会場で対面と非対面を融合したイベント展開
  • サイサン、矢板市に営業所開設 栃木県内8拠点目に
  • ウェブで機器販売 シーエスクリエイトが「WEBガスショップ」でサポート

地方版

  • 北海道=岩谷産業エネルギー北海道の紙上展示会に注目集まる 動画説明が関心呼ぶ
  • 北海道=<新道産子>ホクタン社長・中居利文氏、新技術を積極導入
  • 東北=エネサンス東北、配送員研修で技術向上図る
  • 中部=愛知県協、防災学習用アニメ「未来への宿題」完成 小中高で年内放映目指す
  • 中部=大垣ガス、中部電力の通信網活用し自動検針サービス導入へ
中部=マルエイ、カタログで快適提案

秋恒例「ハッピーフェア」の代替キャンペ

マルエイ
カタログで快適提案
ハッピーフェアの代替キャンペ

マルエイ(本社・岐阜市、澤田栄一社長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、毎秋恒例の大展示会「マルエイハッピーフェア」を今年は中止し、代わりに16~12月28日の期間、カタログを通じた「快適生活サポートキャンペーン」を実施する。グループ各社と協力し、ガス機器をはじめ、住宅設備機器、家電、太陽光発電設備などを掲載したA4版20㌻のカタログを作成し、直売顧客へ配布。リプレース商材からコロナ禍での新たな価値を創造する商材まで一堂に紹介する。

近畿・四国=伊丹産業、ウェブなど「集客のない展示会」活用

8ヵ月セール目標達成にメド

8ヵ月セール
目標達成にメド
伊丹産業 ウェブなど媒体活用

伊丹産業(本社・伊丹市、北嶋一郎社長)は2~9月の8カ月間展開している「第46回イタミジャンピングセール」で目標額60億円の達成を見込む。新型コロナウイルスの感染拡大に対応して例年春から秋にかけて実施していた施設を利用する展示会を中止する一方、紙媒体やウェブなど「集客のない展示会」を活用し、コロナ禍でも足腰の強さを発揮して成果を上げている。

  • 近畿・四国=京都府協南丹・船井、2市町に体育館向けGHP提案
  • 中国=とっとり市民電力、ポータブル蓄電池50台を鳥取市に寄贈 防災の一助に
  • 中国=髙山産業、使い捨て抗菌マスクケースを制作 ノベルティーアイテムに
  • 九州=19年度電化転換、325件減の2440件 減少傾向顕著に(福岡県協調査)

住設・新技術

供給関連機器オーダー印刷
「レイオン加工」に反響
髙橋産業 住宅と容器置き場に一体感

髙橋産業(本社・京都市、髙橋卓也社長)が6月から展開している新加工技術「レイオン加工」への引き合いが強まっている。住宅壁材などの写真や現物見本をもとにデザインデータを作成し、UV(紫外線)プリンターで鋼板に直接フルカラーで印刷。ユーザーが望む色柄・質感を表現した「隔壁パネル」などの供給機器関連製品を1台からオーダーメードするサービスだ。

  • パナソニックアプライアンス、集中監視サービスで10月にウェブセミナー開催

特集記事 <元売・卸販促特集>

LPガス機軸に新常態勝ち抜く
元売・卸グループ戦略

新型コロナウイルスの感染拡大により、大きく変わってしまったLPガスの事業環境。外出自粛の緊急事態宣言は解除されたものの、ワクチン開発など決定的な対策が定まらないなか人同士の接触は引き続き慎重を期さねばならない。顧客接点を強みにノウハウを鍛えてきたLPガス業界の販売や研修体制に、オンラインの活用など大きな変化が求められている。新常態(ニューノーマル)でどう成長を探るか。特約店・販売店と展開する各社の販売戦略を取材した。

  • アストモスエネルギー=アプリや特典制度で特約店をサポート
  • ENEOSグローブ=売れる仕組みを構築 コロナ後へ準備
  • ジクシス=今期も「販売力強化」オンライン研修で実践促進
  • ジャパンガスエナジー=人材教育サポートの「Jカレッジ」でガスのプロ養成
  • 岩谷産業=「IGW」で地域貢献 BCP提案で防災需要開拓
  • ミツウロコヴェッセル=ICTで販売店支援 営業充実へウェブ請求開始
  • 伊藤忠エネクス=生活サービスの付加価値高く 顧客満足と効率追及

<九州LPガスタンク基地マップ>

  • 福岡・佐賀・長崎編

<日豊、台風水害から完全復旧>

「日本一のガス栓づくり」邁進 日豊
東松山第一工場
台風水害から完全復旧
加工機11台買い替え 鋳造5台は修理対応

ガス栓メーカーの日豊(本社・和光市、黒木喜文社長)は昨年10月、埼玉県東松山市の部品製造工場が台風による水害で甚大な被害を受けた。同社は被災直後から懸命に復旧に取り組み、段階的に製造を再開しながら、被災から8カ月半後の7月に工場を完全復旧させた。東松山工場の復旧への取り組みを振り返り、力強く生産活動を再開した日豊の姿を紹介する。

  • 「日本一のガス栓づくり」に邁進
  • 東松山第一工場、加工機を11台買い替え
  • 品質管理を徹底、ユーザーに安心提供
  • ピンチをチャンスに 情報共有化で効率向上
  • 黒木喜文社長、パート含め全員復帰 目標達成へ「耐えて勝つ」

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