プロパン・ブタンニュース

総合面

泉佐野市 小中学体育館にLPガス

全18校 GHPと発電機導入

泉佐野市(千代松大耕市長)はこのほど、市内全18校の小中学校体育館にLPガス仕様GHPと非常用発電機の導入を決めた。市のほぼ全域が都市ガス供給区域内だが、LPガスの特性や災害対応力、供給体制、コスト面を高く評価し採用に至った。導入に際して経済産業省の災害バルク補助金を活用。3カ年計画で整備し今年度は6校で着工。来年1月の竣工を目指す。

  • 台風15号で千葉県など大規模停電 LPガス流通にも影響
  • ENEOSグローブ、8月末で燃転600トン積み上げ ノウハウ共有が奏功
  • サイサン、格安電力(大阪市)を子会社化 電力事業が全国9エリアに拡大
  • 全農、組合員や営農施設に「JAでんき」を本格展開

<台風15号関連>

台風15号 停電下で市民生活支援

千葉県業界挙げ安定供給

千葉県LPガス協会(小倉晴夫会長)は12日、台風15号の影響による供給支障と事故がないことを明らかにした。ただ県内各地で停電が続いており、完全復旧のメドが立っていない。停電で稼働ができない充填所などがあり、長期化の恐れもある。販売事業者や従業員の自宅などで大きな被害を受けた所も多く、11日午後に開いた支部長会議には、18支部中8支部の支部長が参加できなかった。協会は同会議で避難所の開設などによるLPガスの供給要請に全面的に協力するほか、防災基金を使って被災会員事業所を見舞うことを決めた。被災地は台風による爪痕が目立ち、なお続く停電の影響がLPガス事業者や周辺住民を苦しめている【本社・稲垣英孝記者、五十嵐祐輝記者】

  • ファインエナジー千葉営業所(八街市)、中核充填所を稼働 油や地下水を振る舞う
  • 君津プロパンガス商会(富津市)、マザー牧場の被災対応などに奔走
  • 君津信用組合(木更津市)、LPガス非常用発電機を稼働し最低限の金融サービス維持
  • 北村商店(館山市)、停電もあったが住民に冷えたジュースなど提供
  • イワタニ関東千葉営業所(市原市)、停電もLPガス発電機で対応 グループで隣県連携

首都圏版

  • 埼玉県ガス協会の合同復旧訓練に230人参加 災対は事業者一丸で
  • 都協城北第二支部が練馬区と防災協定 LPガス発電機導入も要請
富士山エナジー 10月から電力供給開始

独自ブランド「はぴでん」 セットメニューも

オブリック(本社・富士宮市、篠原松太郎社長)の100%子会社である新電力、富士山エナジー(本社・富士宮市、小川伸司社長)は、10月から独自ブランド「はぴでん」の本格的な供給を開始する。消費税増税後を視野に入れたもので、本格的な普及に向けセット割引もスタートさせる。

地方版

北海道=新ひだか町の競走馬牧場が脱IH

胆振東部地震でLPガスの有用性再認識

北海道胆振東部地震の発生から1年を経た。各地で復興工事が進む一方、仮設住宅に依然1千人超が住む状況が続く。全域停電(ブラックアウト)の影響で、エネルギーを再考する機運が高まるなか、改めてLPガスの有用性を認識した新ひだか町の消費者を訪ねた。

震災を契機にLPガスに燃転した牧場主邸

  • 東北=環境変化に積極対応 カメイが特約販売店会総会開く
中部=販促優勝へ追い込み エネアーク中部

中間決起大会

エネアーク中部(本社・名古屋市、青木卓也社長)の特約店組織、エネアーク中部会(花井弘光会長)は2日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで2019年度中間決起大会を開いた。伊藤忠エネクスとエコア、エネアークが6~12月まで展開している販促企画「キング・オブ・スリー」で優勝を目指す決意を新たにした。販促のエリア別対抗戦でエネアーク中部会は、GHPを積極的に販売する東海ガス(本社・知多市)が牽引し7月末時点で2位につけている。

近畿・四国=奈良市、小中学校38校の給食室にLPガスGHP導入 地元協組が供給

奈良市 快適性と災対力評価

奈良市(仲川元庸市長)は市立小中学校38校の給食調理室にLPガスGHPを導入し、8月26日から稼働した。市は調理現場の環境改善とLPガスの災害対応力を評価し、合計46台、1172馬力のGHPを導入。供給契約を奈良市プロパンガス販売商業協同組合(福井清紀理事長)と結んだ。工事は一般入札で発注し、半数以上の学校を組合が施工した。

写真㊤辰市小学校に設置した30馬力GHPと奈良市プロパンガス販売商業協同組合の(右から)西井専務理事、福井理事長、堀内理事、西田事務局長

写真㊦辰市小給食室の外観

  • 中国=三友(防府市)、フェアでLPガス訴求 災害対策を多面考察
  • 九州=アストモス、配送・安全コンテスト西ブロック大会開く 技術競い最高品質を
  • 九州=東京電力が九州全県で家庭用電力販売を開始

住設・新技術

ノーリツ AIが自動音声対応 コンタクトセンターに導入

修理受け付け自動化

ノーリツ(本社・神戸市、國井総一郎社長)はコンタクトセンターでの修理受け付け業務に伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が提供する、AIを使用した電話受け付けの自動音声対応ソリューション「CTC―AICON(シーティーシーアイコン)」を導入し、9月から運用を始めた。
同システムは電話による修理受け付け業務をAIで自動化する。音声認識で顧客の声をテキスト化し、自然言語分類を使用してAIが分析。AIが文脈や意味を解釈し、故障の原因や対処策を特定する。

  • 中国工業、国産20キロFRP容器を来年2月に発売へ 既存設備で充填が可能に

特集記事 <中国地区LPG車特集>

施設強靱化に積極貢献

中国地区LPG車特集

6月末時点の国内LPG車登録台数は20万543台と20万台割れが目前に迫ってきた。ガソリン併燃車の普及なども影響しオートガス需要の減少が続いている。LPG車市場の再興へカギを握るのは昨年暮れに見直された国土強靭化基本計画。計画は「輸送用燃料の極端なガソリン依存からの脱却」を掲げており、災害に強く、環境に優しく、経済性に優れるLPG車を地方公共団体の災害対策や企業のBCP対策に役立つクルマとして提案を強化したい。LPG車を教習用に多数導入し、災害時には施設を避難所として開放する自動車教習所を紹介しながら中国地区のLPG車市場を展望する。

  • コガワ計画(益田市)、教習所にバルクと発電機設置 施設強靭化で避難所機能を充実
  • LPガス業者大相撲番付2019年広島場所
  • 中国地区LPガススタンドマップ

特集記事 <九州LPガスタンク基地マップ>

 九州・沖縄全域のLPガスタンク基地の実態がひと目でわかるよう、熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 編を掲載した。 10~11面

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