石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

日本触媒・・・環化重合性モノマー 24年メドに量産化

世界から強い引き合い

日本触媒は独自開発品の環化重合性モノマー「AOMA」の量産化に向けた取り組みを加速する。23年中に現状の小スケールから大スケールへの移行に向けた技術を確立し、24年をメドに本格生産を開始する。世界からの強い引き合いに安定供給体制で応える。

住友化学・・・中計施策を総点検 24年度には成長回帰

ポートフォリオ高度化着実に進展

住友化学は業績改善に向けて現行の中期経営計画における諸施策の総点検に全力を挙げる。非効率事業の整理と新陳代謝を加速させ、生産性向上とコスト適正化を再検証する。投資は当初計画の3カ年合計7500億円以下に抑えるよう案件を厳選。政策保有株式の売却やIT・DXを活用した在庫管理の徹底など資産効率の改善を図る。
同社のコア営業利益は21年度の2348億円から22年度は1200億円と大幅な減益となる見込みで、23年度はさらにそれを下回りそうだ。この22、23年度の厳しさを凌ぎ、24年度からは成長軌道を取り戻すというのが同社の業績回復のシナリオ。そして25年度のコア営業利益は21年度実績を超える水準を目指す。
同社は前中計最終の21年度に3千億円のコア営業利益目標を掲げるも未達に終わった。岩田恵一社長の思いはここにあり、「3千億円の旗は降ろしていない。できるだけ早い時点で到達したい」と意欲を示す。

  • 旭化成・・・リチウムイオン電池(LIB) 湿式と乾式で独立運営 湿式の北米進出決断
  • 三菱ケミカルグループ・・・レジスト用ポリマー、福岡事業所で新設 2拠点体制に
  • 大日本印刷・・・新中計、25年度営業益850億円に 注力事業へ集中投資
  • トクヤマ・・・新第一塩ビを完全子会社化
  • DICと出光興産・・・バイオマスPS今年後半から製造

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  • 日清紡ケミカル・・・吹き付けウレタン 不燃断熱材を7月発売 ビル内装向けに拡販
  • 帝人・・・燃料電池ユニット 使いやすく一体化 建築現場で実証へ
  • 日本化薬・・・エアバック用インフレーター、シリンダー型海外生産
  • エフピコ・・・プラ食品容器商談会 PCや冷食用に関心〝 新たな価値〟提案

エフピコは7日から3日間、東京ビッグサイト(江東区)でプラスチック食品容器に関する商談会「エフピコフェア2023」を開催した。成長が期待される冷凍食品市場向け容器や、今回初めて特設エリアで展示したプロセスセンター(PC)向け容器に来場者の関心が集り、活況を呈した。商談会は毎春開かれ、会期中には小売り企業や外食企業の仕入れ担当(バイヤー)らが訪れ、エフピコの新製品やサービスを活用した「商品開発」や「売り場づくり」が提案される。(写真=テープ留めなしでもフタが外れないことをPRした展示)

  • JSP・・・EPPシートコア材 前部席に国内初採用
  • 甲子化学など・・・大阪・関西万博 会場使用品12件を選出
  • テクノUMG・・・防汚性に優れるABS樹脂開発
  • 信越化学工業・・・車載ケーブル被覆用シリコーンゴム開発
  • ユニチカ・・・2樹脂芯鞘構造の釣り糸開発、発売
  • 三菱ガス化学、石油資源開発など6社出資・・・網走バイオマス発電3号機稼働

三菱ガス化学、石油資源開発など6社が出資し、北海道網走市でバイオマス発電プロジェクトを推進する合同会社は、網走バイオマス発電所3号機の営業運転を開始した。2号機は昨年10月に営業運転を開始済みで、20年から進めてきた一連の投資を完了した。網走バイオマス発電所は網走市の能取工業団地に立地している。出力は2号機、3号機とも9900㌔㍗で、発電した電力は固定価格買い取り制度を活用し、北海道電力子会社で送配電事業を担う北海道電力ネットワークに全量を売電する。(写真=営業運転を開始した3号機)

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  • クラレ・・・耐熱PA、環境対応に本腰 国内拠点を中心に
  • 世界LPG協会・・・LPG合成技術開発へ情報共有、東京で会合
  • 住友化学・・・社内兼業や65歳定年具体化へ新スキーム
  • JOGMEC・・・ベトナム国営石油とCCU事業化促進。マレーシア国営石油とCN分野で事業創出
  • 中国の22年の原油処理量、前年割れ
  • 日銀物価指数、1月・・・基礎製品3.5㌽下落
  • 日本芳香族工業会・・・・2023年BTX需要見通し
  • 日本化学繊維協会・・・1月の合成繊維生産・在庫量
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・1月のOPP・CPP出荷
  • 日本プラスチック板協会・・・1月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、1月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績、1月の硬質塩化ビニ
    ル波板生産出荷実績
  • 化学製品値上げ
    ・三菱ケミカルグループ・・・OPETを10%
    ・住友化学・・・MMAモノマー27円
    ・信越化学工業・・・合成塩酸8円以上
    ・カネカ・・・樹脂改質剤4月から
    ・プライムポリマー・・・PEとPP6円以上

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ポリプラスチックス・・・PBTとPPS 電動・自動運転化を支援

車1台に2~3割増量

ポリプラスチックスは、自動車業界が進める電動化や自動運転化をポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)「ジュラネックス」やポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)「ジュラファイド」の特殊コンパウンドで支援する。PBTの物性向上に取り組みながら、対応が難しい高耐熱領域などをPPSでカバーしていく。今後投入される電気自動車(EV)などでは、1台当たり使用量として両製品ともに従来比2~3割増を見込む。

  • 日本化薬・・・IJ用色素、産業用途を拡大 新工場、来春稼働
  • ADEKA・・・半導体材料工場、米国に新設検討。 来期は営業増益へ食品事業を黒字化
  • セーレン・・・超小型衛星製造事業を本格化 、5年内に年50機
  • ダイセル・・・TACシェア伸長 原料多様化が奏功
  • ポリプラスチックス・・・POM中国投資でグリーンローン活用
  • 日本電熱・・・半導体製造装置向け熱制御機器工場稼働
  • 積水化学工業・・・大阪本社を大幅改修 自社製品ふんだんに 2年後完成
  • ダウ・・・X―エナジーと先進原子炉実証
  • 三洋化成工業・・・香粧品向け原料 RSPO認証取得
  • 積水化学工業・・・AAM市場に先鞭 独社と資本業務提携
  • ENEOSなど・・・豪から液化水素出荷 川崎で供給網を実証
  • 東亞合成・・・技術生産本部品質保証部に医療薬務課を新設

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