石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

旭化成・・・韓の休止設備再稼働 ANの競争力強化に拍車

第4の拠点展開も視野

旭化成はアクリロニトリル(AN)の国際的な競争力強化に拍車をかける。アジアの需要の伸びに応える供給基盤の拡充に取り組むほか、環境ソリューション型の施策として一部原料転換にも取り組む。かねて検討してきた第4拠点の設置についても具体化に向けた計画に落とし込み、早い段階で意思決定を下したい方針だ。
同社はアジア最大にして世界第2位のANメーカー。現在、日本( 水島)で年産20万㌧、韓国の完全子会社・東西石油化学(蔚山)で同60万㌧(休止系列を含む)、タイの合弁会社PTTアサヒケミカルで同20万㌧と、3拠点合計100万㌧体制を構築している。プロピレン法と独自開発のプロパン法という二つの基本プロセスを有し、触媒技術でも世界をリードしている。

米国でCVC設立した日本ゼオン 

事業企画室長 半村昌弘氏に聞く

社会課題解決に貢献 スタートアップ成功に導く
日本ゼオンは昨年10月、米カリフォルニア州にコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)に当たる投資会社「ゼオンベンチャーズ」を設立した。使用期間は明確に定めていないが、その運用額5千万㌦を3年間で使い切る、あるいは足りなくなる、そういったイメージで有望なスタートアップをワールドワイドに発掘し、業容拡大につなげる。半村昌弘事業企画室長に概要を聞いた。

  • KBセーレン・・・環境配慮型事業を拡大 PPS繊維グリーン水素製造用など
  • 旭化成・・・コンパウンド、栃木に生産技術拠点 壬生工場内 23年末メドに始動
  • 三菱ケミカルホールディングスG・・・飲料プラ、広島で再生実証試験 実装へ産官学連携
  • 三洋化成工業・・・手術用ウレタン系止血材を5倍増強
  • UBE・・・エラストマー、高付加価値化を加速 マレーシア復旧も

<特集>事業拡大へ独自 の付加価値創出 /創意工夫凝ら す不織布メーカ ー

市場動向と各社の戦略
衛生材料や自動車資材、建築資材などの幅広い用途で活用され、生活に必要不可欠な材料である不織布。環境配慮型製品の拡大やコロナ禍での衛材特需の一服など、不織布へのニーズや市場が変化するなかで、「不織布の高付加価値化」が事業拡大のカギを握る。有力各社の取り組みを紹介する。
概況
技術と品質で用途開拓
環境素材やリサイクルも
各社生産体制(一部製品、当社調べ)


東レ
PPSB高度化、衛材ニーズに合致
PETSB新設備活用 フィルター用好調

ユニチカ
新規用途、自社技術生きる分野へ
CO相殺生分解性 環境機能で新展開

旭化成
PPSB、タイ新系列稼働開始
PLA製品 早期に年1000㌧販売を

三井化学
新規投資、フィルター用途に重点
MB不織布を1.3倍増強

東洋紡
技術力で海外展開加速
再生原料100%製品 1年後メドに上市

クラレクラフレックス
創業50周年、不織布の可能性追求
岡山のMB新設備 製品開発にも活用

JNC
守山工場S&B、10年後見据え大改革
ES繊維 樹脂もバイオマス化へ

<特集>機能で最終製品の市場拡大に貢献〜POM

ポリアセタール樹脂(POM)は、自動車やOA機器、電気・電子機器、雑貨といった幅広い分野で機構部品などの素材として認知され、最終製品の需要増や機能向上、軽量化を背景に市場を広げている。コロナ禍などで停滞した需要は21年に急回復して18年の過去最高水準を上回り、主要メーカーの生産設備はほぼフル稼働状態。足元は資材不足による自動車減産や物流混乱など不確定要因が多いものの、潜在需要は旺盛。車両向けを中心に拡大する需要をグローバルに取り込みながら、医療など新たな領域へも展開し、持続的成長につなげていきたい。


ポリプラスチックス「ジュラコン」
中国で増産、世界需要拡大に対応
新規業域医療、環境関連を拡大

三菱エンジニアリングプラスチックス「ユピタール」
付加価値追求 車両や医療用に注力
GPAC 来春に製販技一体化

旭化成「テナック」
付加価値拡大、両ポリマーで推進
ホモポリマー、強度を生かし差別化

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 経済産業省素材産業課・・・主要石化製品の各社別生産能力
  • カーボンニュートラルへ440社・・・GXリーグ始動
  • 稲畑産業・・・樹脂コンパウンド、メキシコで増設 世界19.7万㌧超に
  • AGC・・・GHG30年に3割減 19年比
  • 東レ・オペロンテックス・・・PU弾性繊維に再生原料を使用
  • リケンテクノス・・・バイオマスプラブランド品上市
  • 旭化成ファーマ・・・腎疾患治療薬候補開発段階から独占
  • 積水化学工業・・・BRブランド発足「ユニゾン」
  • ダイセル・・・新規投与デバイス今月から国内販売
  • 化学品値上げ
    ・UBE・・・フェノール樹脂
    ・デンカ・・・電子包材用シート
    ・日本触媒・・・無水マレイン酸など
    ・クラレ・・・イソプレンケミカル
    ・日本ゼオン・・・合成ラテックス
    ・カヤク・ジャパン・・・産業用火薬類を値上げ
    ・積水化学工業・・・建築用配管10%以上

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宇部エクシモ・・・30年にROS10%超

光通信や 電材牽引 繊維・FRP製品も

宇部エクシモは樹脂の成形・加工やゾルーゲル法といった独自技術を生かして5G、電動車などの成長分野に寄与する高付加価値な商材を開発、拡販し24年度に売上高営業利益率(ROS)を6%以上に引き上げ、30年度には10%以上を目指す。光通信関連資材や電子材料を牽引役として期待するが、繊維製品やFRP製品などでも独自技術で付加価値を高めた商材を積極投入し成長加速につなげる。

  • 出光興産・・・山口製油所、来年3月精製停止 CNXセンター化
  • UBE・・・スペシャリティ事業拡大 24年度 全社営業益の6割に
  • 東レ・・・今期目標 車関連21%増収 工業フィルム2種2ケタ増収見込む
  • DIC・・・感性価値を素材に 電通大発ベンチャーと研究
  • 三井化学ファイン・・・眼鏡レンズ色覚刺激、心身への影響解明へ
  • ソルベイ・・・脱フッ素界面活性剤 FKMに技術適用へ
  • JSR・・・バイオ医薬品設備拡張を完了 スイス
  • 横河電機・・・デジタル統合ソフト ベルギー企業に出資
  • ダイセル・・・機能フィルム新会社

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