石油化学新聞

リケンテクノス・・・塩ビコンパウンド 米国拠点を増設へ

エラストマーは国内で 自動車向け需要増に対応

リケンテクノスは、米国ケンタッキー州の工場で塩ビコンパウンド設備を増設する。6月中に計画を最終決定し、23年度までに完成させる。国内ではエラストマー設備の増設を検討し、22年度中にも計画を固める。自動車向けを中心とする需要増に応える。
塩ビコンパウンドは自動車のワイヤーハーネスや内外装部材、電線被覆材などに使う。工場は日本(三重、埼玉)、米国(ニュージャージー州、ケンタッキー州)、タイ、インドネシア、中国(上海)、ベトナムにある。米国はフル稼働の状態にあり、ケンタッキー州の工場で増設を急ぐ。

  • 住友化学・岩田圭一社長・・・環境技術の開発進展 GXで事業を新陳代謝
  • 三井化学・橋本修社長・・・非財務KPIも経営管理 3域の成長戦略加速
  • 三井化学・・・新興企業の投資ファンド CVC設立 投資枠50億円新事業創出を促進
  • 日本化薬・・・エポキシ、新系列早期具体化へ 25年商業生産目指す
  • 出光興産・・・SPSの新系列、マレーシアで来春稼働
  • カネカ・・・モダクリル繊維、需要増で増強検討 アフリカ向け好調
  • 東レ・・・ABS樹脂、マレーシア増設へ 透明品需要増に対応
  • 東レ・・・空気電池向け、新ポリマー膜を開発

THE PETROCHEMICAL PRESS

ENEOSマテリアル・・・M&A機に新たな飛躍へ

技術融合 シナジーで限界突破 成長戦略、制約設けずに協議

新しい社名・ロゴで順調にスタートを切った

サステナブルな投資を 海外拠点の資産回転率向上
ENEOSマテリアルが発足した。国内最大の総合エネルギー企業にして機能材事業の拡充を目指すENEOSグループによる旧JSRのエラストマー事業買収は、構造転換を志向する日本の化学産業界にとってもエポックメイキングなM&A事例と受け止められ、今後の動向に高い関心が寄せられている。まずは新会社としての体制確立とシナジーの早期創出を急ぐ。その先に見える合成ゴム・エラストマー事業にとどまらない機能材メーカーとしての事業基盤拡充策について、同社ツートップである河西隆英会長と平野勇人社長に話を聞いた。

  • 積水化学工業・・・粘着テープ、フッ素樹脂へ接着実現 来年度上市、接着剤も
  • デンカ・・・土木用PE排水管、扁平強度を2倍に 地震など災害に強い
  • ポリプラ・エボニックと東レ・・・樹脂チューブ、車向け冷却配管用開発

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • オリン・・・エポキシ、風力発電向け拡販 中国で3領域強化
  • 長瀬産業・・・化学品共同輸送、仲介サービス実証 来年基盤を構築
  • 東レ・・・繊維・樹脂・フィルム用 抗ウイルス粒子を開発
  • 三菱ケミカルホールディングス・・PETボトル用収縮フィルム再生
  • 日本触媒とアルケマ・・・LIB電解質量産化へFS
  • 旭化成・・・ARNC技術ソフト 全世界で活用可能に
  • 住友化学と米社・・・メタン炭素源の樹脂PP混練材料開発へ
  • 三井化学・・・ウレタンフォームマイクロ波でCR 25年度メド
  • イデミツリニューアブルスアメリカ・・・米加州の太陽光商業運転を開始、米4ヵ所目
  • 石油化学工業協会・・・石油化学ガイドブック(改訂7版)を発行
  • 財務省貿易統計・・・2022年4月石化品輸出実績 2022年4月石化品輸入実績
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・4月のOPP・CPP出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・4月の合成繊維生産・在庫量
  • ベンゼン価格・・・1300ドル突破、6月ACP、125㌦高
  • 化学品値上げ
    ・三菱ケミカルホールディングスグループ・・・無水マレイン酸
    ・住友化学・・・EVAエマルジョン
    ・クラレ・・・PA9T各種
    ・DIC北日本ポリマ・・・フェノール樹脂など
    ・DIC・・・顔料を最大15%
    ・デンカ・・・SM7月から6円
    ・東ソー・・・エチレンアミン。 衣料用テキスタイル

THE PETROCHEMICAL PRESS

三菱ケミカルホールディングスグループ・・・エポキシ樹脂、電気向け特殊化加速

高機能付与 品揃え拡充

三菱ケミカルホールディングスグループは電気・電子用を重点にエポキシ樹脂の特殊化戦略を加速させる。先端半導体の封止材向けで高いシェアを持つビフェニル系エポキシ「YX4000シリーズ」を軸に、高Tgや低塩素、低誘電といった要求に応じて骨格を変えたタイプや新規開発品を提案しながら基板向けも含めて半導体関連などの需要増を取り込む。透明性や可撓性を備えた特殊品が機能を発揮できる高付加価値用途の開拓、販売も強化する。

  • 包材に新たな価値 出光ユニテック 諸藤茂樹社長に聞く

諸藤茂樹社長

資源循環へ連携推進
世界の成長分野に照準
出光興産の完全子会社でプラスチック製包装材料を手がける出光ユニテック。チャック付き袋に使う再封用ジッパーテープ市場では国内最大、世界3位のシェアを持ち、タイに続き北米での現地生産を計画するなど海外展開を通じさらなる事業拡大を目指している。昨年8月には30年を見据えた中期経営計画を発表。その後「プラ資源循環促進法」の施行、さらにはロシアによるウクライナ侵攻と、発表から1年弱の間に事業環境が急速に変化するなか、今後の展望を昨年10月に社長に就任した諸藤茂樹氏に聞いた。
―現在の最優先課題は。
社員がESGやSDGsに対する意識を高く持ち、顧客との対話を通じて真のニーズを掘り起こすことだ。その際、特にリサイクルやモノマテリアル化といった資源循環を推進するうえで重要なのは連携。成形加工の協力会社や機械メーカー、ユーザーと協業し新たな価値を創出していきたい。

  • 東洋紡・・・4ヵ年中計、営業利益350億円に フィルムとLS強化
  • 住友化学・・・情報電子とエネ・機能材 次世代事業育み拡充
  • 三菱ケミカルホールディングス・・・LIB負極材新グレード増設
  • 東洋紡・・・GHG排出減に拍車
  • 旭有機・・・中計目標を上方修正 半導体向け新設前倒し
  • 荒川化学・・・水素化石油樹脂、千葉、年産2万㌧今夏稼働にメド
  • 日揮・・・原油ガス分離設備 アラムコ向け受注
  • DIC・・・グリーンローンで再生エネに投資

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