石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

DIC・・・PPSコンパウンド 米国加え5拠点体制に

世界市場で存在感向上

DICは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂コンパウンドで米国の生産拠点を完成させ、世界5拠点体制とした。これを機にグローバル展開を加速して早期に世界シェアを30%以上(現在は推定27〜28%)に引き上げ、トップメーカーとして世界で存在感を高める。シェア拡大に向け、主力用途の自動車関連を中心とした顧客への技術サービス(TS)体制も世界で強化する。日本、ドイツ、中国(上海)、マレーシアに続く米国でのTS拠点も、コンパウンド現地化を機に北米での拡販を加速し、早期開設につなげる。

  • クラレ・・・水添TPE、制振性改良用に狙い PA向け新品種開発
  • 丸善石油化学・・・MEK、北米輸出を段階的拡大 品質高めニーズ対応
  • リケンテクノス・・・海外コンパウンド増設 22年度以降に先送り 投資は基盤強化に
  • 日本触媒・・・触媒を厚狭で増強 上期売上高は過去最高
  • 住友化学・・・LCP車両用、CASE追い風に拡販 モーターやパイプ用に
  • 帝人・・・PC、付加価値用途開発に力 車載、5G対応など
  • リケンテクノス・・・東京・大田区の研究開発センター隣接地と建屋購入 4月までに利用計画

<特集>勝ち残りへ体質強化図るSAP各社

概況

  • 世界市場、適正価格再構築に全力
  • 中国回復も欧は競争激化

高吸水性樹脂(SAP)はコロナ禍で一時的な需要の鈍化が見られたが、足元は復調し販売数量も回復傾向を辿っている。しかし、回復の足取りに地域差があり、特に欧州では市場競争の激化で収益性が大きく低下している。高品質なプレミアム紙おむつ向けに高機能SAPを安定供給している日系SAPメーカーにとって、コスト削減に向けた自助努力に加え、グローバル市場でSAPの適正な価格体系を再構築することが焦眉の急となっている。

住友精化

  • 世界最適供給網を確立
  • 固有のパール品に高評価

日本触媒

  • サバイバルの成果着々
  • 新プラント、超速乾品を工業化

SDPグローバル

  • 中国事業が完全回復
  • 高付加価値市場、ブランド力発揮

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • S-SBR・・・供給正常化の動き 日本ゼオンはフル稼働移行
  • ダイセル・エボニック・・・PA、連続繊維HB成形に
  • 積水化学工業・・・社会課題解決事業を強化
  • 信越ポリマー・・・半導体容器、2割増強
  • ダイセル・・・コストダウン徹底、上期は計画比5割超達成
  • 三井化学・・・炭化水素系合成油、市原工場で竣工
  • ドイツ大手各社7~9月・・・コベストロが増益 次期も回復基調
  • 三洋化成工業など・・・植物免疫技術、イノベーション創出強化研究推進事業が採択
  • 日本触媒・・・超薄型フィルム光源、パイロット生産開始
  • ENEOS・・・イーレックスとバイオマス発電
  • オランダDSM・・・超高分子量PE生地、新作スキーウエアに
  • 日本ABS樹脂工業会・・・ABS、10月 国内出荷2%減
  • 値上げ 旭化成・・・TPEを25円以上値上げ、PA66を30円上げ

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 三井化学・・・PA6T、機能高め市場拡大 新規ポリマー開発も
  • ポリプラスチックス・・・車載含めLCP拡大 カメラモジュール用
  • デンカ・山本学社長・・・スペシャリティー化路線「正しさ再認識」
  • クレハ・・・シェール掘削プラグ、成長へ価格弾力化 PGAの収益増強
  • 三井化学・・・PCT、車載LED用拡販 年1000㌧早期実現目指す
  • ユニチカ・上埜修司社長・・・上期収益「防護服が下支え」
  • JSP・酒井幸男社長・・・循環経済に積極対応 経営の持続性を向上
  • 東洋紡・・・液晶偏光板フィルム、上期30%増収 セラコン離型5%
  • 日本化薬・・・機能化学品、通信用樹脂やMEMS 8分野の成長加速
  • 東レ・・・炭素繊維複合材料、今期70億円の赤字予測 米工場、休止延長
  • 東洋紡・・・犬山工場、OPP生産再開
  • 三井化学と三井物産・・・本州化学にTOB

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