石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

テクノUMG・・・ABS系樹脂、3つの戦略製品拡販

24年度 売上高構成比25%に

ABS系樹脂国内最大手のテクノUMGは、付加価値が高く需要拡大が見込める「戦略製品」として、軋み音対策材料「HUSHLLOY(ハッシュロイ)」、無塗装高発色性材料「VIVILLOY(ビビロイ)」、メッキ用材料「PLATZON(プラッツォン)」を位置づけて売り込む。これら高付加価値品の拡販で収益基盤を強化する。戦略製品の売上高構成比を24年度に25%(現状は十数%)へ高める計画だ。

  • トクヤマ・・・通期予想は維持可能 窒化ケイ素事業化へ コスト競争力で勝算
  • 日本ゼオン・・・単層CNT応用製品、誘電素材の提案本格化 一部顧客で製品化進む
  • ポリプラスチックス・・・技術サービス、今期中に欧州(ドイツ)加え6拠点 相互連携し情報共有
  • ダウとイオン・・・包装で食品ロス削減 「カーボンプロジェクト協定」
  • 日本ポリプロ・・・PP、五井の7万トン系列停止 来年4月
  • 財務省貿易統計・・・2020年6月石化品輸入実績、2020年6月石化品輸出実績
  • 国産ナフサ価格・・・4~6月期、2万5000円に急落

<特集>を担う化学各社の研究開発戦略

R&Dトップに聞く〈上〉

新型コロナウイルスの世界規模での感染拡大は、社会・経済の在り方やビジネススタイルを変えた。研究開発の現場でも、新市場開発や外部連携で対面が自粛されるなど、少なからず影響はあったようだ。一方で、この間に技術の棚卸しや研究体制の強化に向けた取り組みは進んだ。そのなかで、重点テーマとして環境、健康、ICTを挙げる傾向が強まっている。研究開発にもスマート化の流れが加速している。変わりゆく次代の市場ニーズを見据えつつ、高度な化学技術で社会貢献を目指す各社のR&D戦略をレポートする。

宇部興産

  • 専門部署設置、事業創出へ外部連携
  • 環境・エネルギー、モビリティーなど4領域に展開

日本触媒

  • 健康・医療、マロネート、化粧品 新規3事業が伸長
  • 社会性重視で次世代研究

クラレ

  • 新研究所計画、緊密連携で事業化加速
  • LCPフィルム、バイオハードカーボン 新事業へ育成強化

カネカ

  • R&D、成果を早期社会実装
  • 「世界を健康に」標榜

東亞合成

  • 新事業企画室、第4の柱づくりに力
  • アクリル強化プロジェクト、異分野へ第2弾

KHネオケム

  • オキソブランド戦略推進
  • 環境など、将来テーマの展開強化

ENEOS

  • 低炭素・循環型社会に寄与
  • COフリー水素、ケミカルリサイクル最重点課題に

DIC

  • 競争力ある独自技術を
  • 有機材と無機材、バイオケミ加え3本柱

デンカ

  • 研究開発期間、MIなど融合し短縮
  • データレイク構築、全部門で情報活用

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