石油化学新聞

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

日本ゼオン・・・結晶性COP、耐熱向上で5G需要拡大

来期前半に市場投入 23年ごろには本格量産へ

日本ゼオンは、環状オレフィンポリマー(COP)の分子設計を工夫して開発した結晶性COP(L―24)で、5G対応のフレキシブル銅張積層板(FCCL)や周辺部品向けへの展開を加速する。結晶性の付与により課題だった耐熱性(融点260度C)や耐薬品性、強度(銊性)を改善したことで、COP本来の低誘電特性をアピールし、本格化する5G関連市場を取り込む。20年度前半には小スケールの量産体制を確立して本格展開を開始し、23年ごろには年1千㌧以上を想定した本格量産を目指す。

  • 旭化成・・・PE事業の特殊化進展 戦略加速、超高分子量を牽引役
  • 日本化薬・・・マレイミド、4月から本格生産 5G基板用を拡大
  • 星光PMC・・・粘着剤、台湾子会社と連携強化 原料供給し輸入販売
  • デンカ・・・大牟田工場、新総合事務所が竣工 製造と間接部門一体化
ポリオレフィン業界展望ー4-

住友化学

ポリオレフィン事業部長
柴山 久氏

  • EPPEで付加価値化
  • 市場創出、社会課題解決に貢献

<特集> 差別化で市場・用途広げる特殊合成ゴム

メーカー各社の動向

特殊合成ゴムメーカーが差別化戦略に一段と拍車をかけている。自動車分野をはじめとして顧客の高性能化要求が強まっているうえ、競争をできるだけ避けたいとの思いがあるからだ。新規銘柄や新製品の投入が活発に進められている。また、今後の需要の増加に応えていくために、生産能力の増強なども行われている。19年の需要は米中貿易摩擦など世界経済の減速の影響で、あまり芳しくなかった。足元も新型肺炎の影響などが懸念されるが、中長期的には高性能化要求に対応して着実に市場を拡大していくと見られている。主要メーカーの取り組みを紹介する。

三井化学
EPT

  • 新規銘柄育成に注力
  • 配合含めきめ細やかな対応

昭和電工
CR

  • ラテックス軸に差別化
  • 高付加価値分野を拡大

住友化学
EPDM

  • 高機能化、耐油・耐寒品など拡充
  • バナジウム触媒技術、メリット生かす

JSR
EPR/NBR/IIR/TPV

  • TPV、自動車で新用途開発
  • 異音抑制や振動吸収訴求

日本ゼオン
NBR/HNBR/ACM/ECO

  • ACM生産、タイ完成し4拠点に
  • アジアで技サ強化、地場顧客開拓を強化

デンカ
CR/ER

  • 新製品、積極的に投入
  • スペシャリティー化加速

東ソー
CR/CSM

  • 安定供給体制の整備推進
  • シナジー発揮にも一段と力

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 三菱ケミカル・・・高機能情電材で攻勢 折り畳みスマホ用フィルム、パワー半導体向け放熱材料
  • AGC・・・フッ素化学品増産 千葉と鹿島700億円投資 21年から収益寄与
  • 財務省貿易統計・・・2020年1月石化品輸出実績、2020年1月石化品輸入実績
  • ナノグラフ、フランシス・ワン社長・・・日本市場開拓に意欲 LiB負極添加剤、パワーツール端緒に
  • リスパック・・・バイオプラ容器拡充、PLAやHIPS
  • ハイケム・・・3ヵ年中計、生分解ポリマーに力 年商731億円 営業益56億円へ
  • DICと産業技術総合研究所・・・機能材料、資源循環型を創出 連携研究
  • 積水化学工業と住友化学・・・可燃ごみ原料にPE 22年度から試験生産
  • 日本化学繊維協会炭素繊維協会委員会・・・炭素繊維普及へプレゼンス高く 複合材セミナー
  • 日本航空、丸紅、JXTGエネルギー、日揮・・・廃プラ由来燃料事業化調査開始
  • ユニチカ・・・ポリエステルフィルム再生原料で生産
  • 三菱ケミカル・・・欧州のエンプラ再生企業ミンガー(スイス・アッペンツェル)を買収
  • クレハ・・・バイオ系米新興企業に投資
  • JXTGエネルギー・・・ベンゼン3月ACP、45ドル安の665ドル
  • 日本ポリエチレン・・・次期社長に山田清隆氏が内定

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