石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

東洋紡・・・保護フィルム、液晶偏光子用を増産

シェア60%に拡大

東洋紡は、液晶偏光子保護用超複屈折PETフィルム「コスモシャインSRF」の生産能力を増強する。25年春までに既存PETフィルム設備1ラインを改造し、SRFを生産できる設備を現在の3ラインから4ラインに増やす。液晶テレビのパネル大型化などに伴う需要増に対応する。
SRFを生産できるPET設備は現在、犬山工場(愛知県犬山市)に2ライン、敦賀事業所(福井県敦賀市)に1ラインある。

新社長インタビュー・・・中央化学 室園康博氏

物流と生産 効率化進め強靭化

ラインアップ 環境製品軸に拡充
「物流と生産で会社の体質を強化し、中央化学の強みを生かした製品ラインアップを揃える。特に環境製品に注力する」
室園社長が6月に就任した。親会社の物流企業センコーグループホールディングスの執行役員を兼務する。それまでは、国内最大のポリスチレンメーカーのPSジャパンで3年間社長として経営に携わっていた。さらにそれ以前は、旭化成で30年以上製造畑にいた。
中央化学で製造畑中心のキャリアを持つ社長は初めて。同社はプラスチック製食品容器の製造・販売を主力事業とする。タルク(滑石)でプラスチック使用量を減らした容器や再生樹脂やバイオプラスチックを使用した容器、さらには紙容器など、環境配慮素材を使用した食品容器ラインアップを豊富に揃える。同社は22年からセンコーグループ傘下となった。
24年度からのスタートを予定している新中期経営計画では大きく三つの骨子を検討している。①物流と生産の効率化を主体とした事業基盤の強靭化②中央化学の強みを生かした製品ラインアップの拡充③環境対応―。12月1日付で、骨子を実行するための組織再編を行った。

住友化学・・・石化収益改善 再編と創出で総点検

全社構造改革に連動

サステナブルなオレフィン製造を目指し、技術実証が進む千葉工場のパイロットプラント

住友化学はエッセンシャルケミカルズ(EC)部門の収益改善に向け、事業を再編系と創出系に分類して総点検を図る。再編系では不採算事業の撤退・売却のほか、国内事業の企業連携の推進、海外戦略の再構築など、抜本的な構造改革を検討する。創出系では高機能・高付加価値化だけでなく、カーボンニュートラル(CN)の実現を視野に入れた環境価値向上に寄与する製品・技術を強化する。構造改革は既に着手できるものから先行的に実施。セグメントとしての収益改善策を今年度中に取りまとめ、来年4月に公表する全社構造改革の骨子に連動させる。
事業再編は厳しい現状が景気循環的なものか構造的問題かを見極めたうえで、ベストオーナー視点も盛り込み変革を進める。EC部門では昨年10月に愛媛工場のカプロラクタム年産8万5千㌧を停止したほか、同10万㌧のシクロヘキサノン(アノン)は24年3月末をメドに停止することを決めた。

  • ポリプラスチックス・・・CN対応、原料バイオマス化へ リサイクルも拡大
  • 旭化成・・・生成AIで業務効率化 専任組織が活用主導
  • 丸善石油化学・・・KrF、ArF向け レジスト用樹脂増強 25年度中に

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  • 日本触媒・・・SAP、新興国需要開拓を加速 供給力や高品質武器に

日本触媒は新興国市場における高吸水性樹脂(SAP)のマーケティングを一段と加速する。インドや中東、アフリカのナイジェリアやケニアなどで紙おむつの普及が進み、SAP需要が急速に拡大している。材料の品質や安定供給に対するニーズも高いため、同社ではグローバルな供給ネットワークを活用し、これらの市場開拓に本腰を入れる。
特に需要の伸びが顕著なのがインド。国連の推計によると同国の人口は23年に14億人超と中国を抜いて世界一となり、経済成長で中間層が増えている。かつてのように出生率は高くはないが、ベビー用紙おむつの使用頻度が急速に上がっており、これがSAP需要の増大につながっている。
写真=ベルギーのSAP供給プラント。アフリカ向けの供給も担い稼働が上がる

  • 日本化薬・・・アジア市場を拡大 X線分析用部材 欧米の実績背景に
  • 宇部エクシモ・・・FRP足場板を拡販 現場の作業性向上

宇部エクシモは繊維強化プラスチック(FRP)製の仮設足場板「コンポーズボード」を開発、上市した。従来の足場板に比べて軽量で耐久性に優れ、建設現場の作業性向上や物流コスト低減に寄与する。鉄道工事現場など感電事故の危険性があって金属製足場を使用できない工事現場を中心に、先行して商品化し、既に採用事例もあるFRP製足場材「コンポーズパイプ」と合わせて拡販する。足場板には主に鉄製やアルミ製のものが使用されるが、短絡・感電事故の危険性がある鉄道橋梁、鉄塔、電波塔などでは、電気を通さない合板や杉製のものが採用される。写真=展示会で木製足場(左)と並べて使い心地を試してもらった

  • 積水樹脂・・・PC板、ガラスコート品提案 高速道路遮音板へ
  • リケンテクノス・・・リサイクル硬質塩ビ改質材開発
  • 三井化学・・・UDテープ、ドローン向けに展開 部材軽量化を訴求
  • カネカ・・・生分解性ステント開発でJMDT買収
  • 三菱ケミカルグループ・・・栃木で飲料ラベルリサイクル実証へ
  • 東レエンジニアリング・・・半導体ウエハーの外観検査装置発売
  • 東洋紡・・・高耐熱接着シート、常温保管品を開発 電材向け環境型
  • 三菱ケミカルグループ・・・教育用に生分解性樹脂紙コップ採用
  • 東洋インキなど3社・・・プラリサイクルシステムを開発

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  • LCPメーカー・・・EV軸に車向け拡大 モバイルに続く市場に
  • GXリーグ・・・グリーン商材WG、付加価値6基準提言
  • 三菱ガス化学・・・イノベーションセンターを東京・木場に開所

MGCコモンズの外観

三菱ガス化学は東京都江東区木場に人材育成、イノベーション創出、情報発信に取り組む施設としてイノベーションセンター「MGCCommons(コモンズ)」を開所した。新施設は地下1階・地上3階建て、延べ床面積2764平方㍍で、目黒区にある従来研修施設の約2・5倍。グループの従業員、取引先、研究機関など多様な人々が垣根なく集まる共有地(コモンズ)に位置づける。最大200人を収容できるカンファレンスルーム、曲面型LEDモニターを備えた階段型のプレゼンテーションステージ、ユニークなデザインのミーティングルーム、イベントやセミナーを収録・配信できるスタジオ、カフェ、ラウンジなどを設けた。

  • 出光興産・・・合成メタノール HIF米社と連携
  • 出光興産・・・物流資材廃プラ 日通とCR実証
  • コスモ石油・・・製油所デジタル化へ 横河電機と共同検討
  • ハイケム・・・電解装置基幹素材 炭能科技代理店に
  • 日本ソーダ工業会・・・2023年10月カセイソーダ出荷内訳
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・10月のOPP・CPP出荷実績
  • 塩ビ工業・環境協会(VEC)・・・10月のPVC、VCMの生産・出荷
  • 日本プラスチック板協会・・・10月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、10月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、10月のポリカーボボネート平板・波板生産出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・10月の合成繊維生産・在庫量
  • カーボンブラック協会・・・10月のカーボンブラック実績
  • 日本プラスチック工業連盟・・・9月のプラスチック原材料の在庫月数
  • 化学製品値上げ
    ・積水化学工業・・・PVBなど5%以上、機能性微粒子
    ・旭化成・・・MMAとCHMA
    ・東洋スチレン・・・PSを15円以上
    ・DIC・・・PSなど16円以上

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ダイセル・・・マイクロ流路実用化へ

レジスト材生産に来年実装

ダイセルはマイクロ流体デバイスプラント(マイクロ流路)を省エネ・省資源化や設備投資額低減に寄与する製造技術として、24年に新井工場(新潟県)でのレジスト用ポリマー生産に実装する計画だ。同製品の商業生産を経て自社の過酢酸や火薬の製造にも適用させる方針。既に製造装置を並列化したモジュールを完成済み。競争力強化と環境負荷低減を両立する生産技術として積極的に活用し、成長加速につなげる。

  • 旭化成・・・食塩電解セルレンタル 欧で実証開始
  • ポリプラスチックス・・・POM、EV向け用途拡大 増産視野、中国に力
  • ダウ・・・CO排出ネットゼロ カナダ投資決定 27年に第1弾稼働
  • 東レ・・・撥水ストレッチ生地 フッ素系一切使わず
  • 綜研化学・・・LCD偏光板向け粘着剤 世界シェア6割超へ
  • 旭化成・・・AEM開発新興カナダ社に出資
  • 住友化学・・・部門横断組織で構造改革を加速
  • 日本ゼオン・・・LIB両極に適用 ドライ成形新技術
  • 住友化学・・・アノン事業撤退 来年3月生産停止
  • 積水化学工業・・・資源循環追跡 蘭新興と提携
  • 東ソー・・・芒硝事業から撤退、来秋生産停止
  • 住友化学・・・農業用POフィルム タキロンCIに譲渡

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