石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

三菱ケミカルグループ・・・ポリエステル 新規バイオ品を開発

生分解性と柔軟の2種

三菱ケミカルグループは新たなバイオマス由来ポリエステルを開発した。一つは生分解性を持つもので、もう一つは柔軟性を持つもの。いずれもバイオマス由来原料モノマーの使用により石油資源節約とCO排出削減に寄与しながら、機能も備えた新規ポリエステルとして提案し、25年度以降早期の製品化を目指す。
生分解性バイオポリエステルは、代表的な生分解性樹脂でBASFなどが手掛けるポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)と同等の優れた生分解性、成形加工性、柔軟性、透明度、引き裂き強度を備えながら、バイオマス度が63%と高いのが特徴だ。用途はPBATと同様のレジ袋、農業用マルチフィルム、コーヒーカプセルなどを想定する。

東レ・・・炭素繊維事業の 成長を加速する

取締役上席執行役員 複合材料事業本部長 吉山高史氏に聞く

東レは23年度から3年間の中期経営課題で炭素繊維複合材料事業の業績目標として25年度の売上収益3700億円(22年度2817億円)、事業利益360億円(同159億円)を掲げた。コロナ禍で落ち込んだ航空機向け需要の回復と、産業用途の拡大により事業の成長を図る考えだ。6月27日付で複合材料事業本部長に就任した吉山高史取締役上席執行役員に今後の施策を聞いた。
―複合材料事業本部長としての抱負を聞かせてください。
新型コロナウイルス禍の3年間は、当事業にも非常に大きな変化があり、特に航空機向け需要が大幅に減少したことで事業損益が赤字に転落した。これを受けて、(航空機用途に過度に依存する)一歩足打法はリスクが大きいと判断し、産業用途の拡大によるポートフォリオ改革を進めてきた。

  • 住友化学・・・柔固体型電池 性能向上し市場開拓 民生から車載まで
  • トクヤマ・・・水電解システム AEM膜開発に本腰 早期実装化へ
  • 東レ・・・RT炭素繊維、仏子会社で増設へ 25年稼働
  • 出光興産・・・SPS、新系列がマレーシアで商業生産
  • PSジャパン・・・新規難燃PS、5Gスマホ基板向けへ LDS工法に合格

THE PETROCHEMICAL PRESS

鶴見化学工業・・・不溶性硫黄の輸出強化

東南ア向け 25年メドに開始

加藤産商グループの鶴見化学工業は、ラジアルタイヤ向け原料の不溶性硫黄の東南アジアへの拡販を強化する。同社は昨年9月に日本乾溜工業からゴム用不溶性硫黄事業を譲受、九州工場(生産能力年間4千㌧)での製造販売を開始した。中国の自動車生産回復を狙う東南アジアの現地タイヤメーカー向けに25年をメドに輸出を開始する。

  • 三菱ケミカルグループ・・・バイオPTMG、大ロット出荷可能に 製品構成を最適化
  • エム・エーライフマテリアルズ・・・不織布事業統合会社が営業開始 三井化学 旭化成 QoL向上に貢献
  • リスパック・・・製品オプション拡大 食品業界の価格転嫁 量目調整で支援
  • 大日本印刷とマイクロ波化学・・・透明電導フィルム、高機能製品を開発
  • ソルベイ・・・PPS、xEV用へ新製品投入 高電圧対応と高流動
  • 東レ・・・PPS、GFRP再生利用へ 26年度にも事業開
  • マイクロ波化学・・・マイクロ波ラボ装置の販売開始
  • ユニチカ・・・ナノコンPA 欧州車に採用進展 金属調外観品を拡販

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • LCP・・・増産控え回復兆候 高周波用途、本格化を期待
  • 石油化学工業協会の岩田圭一会長(住友化学社長)・・・中国新増設、圧力本格化を懸念 GX・DX投資期待
  • 旭硝子財団・・・ブループラネット賞受賞記念記者会見

    左からグハ=サピール氏、トンプソン氏、リンデキュー氏

    旭硝子財団は23年ブループラネット賞受賞者記者会見を開き、リチャード・トンプソン・英プリマス大学教授ら受賞者が感想や次代に向けたメッセージを述べた。
    賞はマイクロプラスチック海洋汚染の発見と研究を評価してトンプソン教授とペネロープ・リンデキュー・英プリマス海洋研究所教授、タマラ・ギャロウェイ・英エクセター大学教授の研究チーム、世界の大規模災害に関する初のデータインフラ災害データベース「EMDAT」を研究開発したデバラティ・グハ=サピール・ベルギールーヴァン・カトリック大学教授に贈られた。

  • 産業技術総合研究所・・・先端半導体研究センター(SFRC)を新設
  • INPEXなど・・・低炭素アンモニア年産110万㌧超目標 米国で事業化へ
  • 大阪ガス・・・e―メタン導入へ 台湾CPCと協業
  • ENEOS・・・HIFグローバルと国内で合成燃料普及
  • ベンゼン10月ACP・・・60㌦高の1010㌦
  • 石油化学工業協会・・・8月の石化製品生産実績、8月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 日本ソーダ工業会・・・2023年8月カセイソーダ出荷内訳
  • 日本プラスチック板協会・・・8月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、8月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、8月のポリカーボネート
    平板・波板生産出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・8月の合成繊維生産・在庫量
  • 化学製品値上げ
    ・クラレ・・・PVAを20円

THE PETROCHEMICAL PRESS

三菱ガス化学・・・透明PI 本格量産を検討

PFASフリー訴求

三菱ガス化学は透明ポリイミド(PI)ワニス「ネオプリム」を、高い機能とPFAS(有機フッ素化合物)フリーの特徴を広く訴求し拡販する。ノンPFASで高い透明性や屈曲性を兼備するPIは世界唯一と推定され、今後予想されるPFAS規制次第ではディスプレイ周りなど幅広い用途で需要急増が見込まれる。本格量産設備の設置も検討中で、市場動向などを見極めたうえで投資を決定し市場を大きく広げていく方針だ。

トクヤマ・・・ライフサイエンス3事業拡大

歯科器材/眼鏡レンズ材/原薬・中間体 

田村直樹執行役員

差別化領域の成長促進
トクヤマはライフサイエンス事業説明会を開き、ライフサイエンス部門長を務める田村直樹執行役員は「長年培った特有技術を強化し眼、歯、診断といった差別化可能な事業領域での製品開発を加速させ事業の成長を促進する」と強調した。
トクヤマのライフサイエンス事業は歯科器材、眼鏡レンズ用フォトクロミック(調光)材料、医薬品原薬・中間体、紙おむつ用微多孔質フィルム、ヘルスケア材料、医療診断システムなどで構成される。22年度売上高は375億円で16年度から1・5倍となった。特に歯科器材は2倍、フォトクロミック材料は1・5倍、原薬・中間体は3倍と好調だ。
21年度から5年間の中期経営計画でライフサイエンス事業の業績目標として25年度売上高460億円、営業利益75億円を掲げる。23年度の業績予想は売上高400億円(前年度比6%増)、営業利益75億円(同2%増)で、営業利益の中計目標は2年前倒しで達成する見込みだ。

  • ユニチカ・・・PAR耐熱性向上 市場拡大 早期に新系列
  • 東ソー・・・MDI蒸留分離 ベトナムに新設 26年10月稼働
  • 三井化学米2社・・・ビジョンケア事業拡大 レンズ加工機を上市
  • 東洋エンジニアリング・・・プラント効率化 タイで2件受注
  • ダウ・・・環境対応PG投入 3つの代替原料使用
  • 出光興産・・・スマートセル開発神戸大に研究部門
  • 日本化薬・・・アドライと関係強化 4000万㌦出資
  • エフピコ・・・九州の食品包材商社を完全子会社に

最近の記事一覧石油化学新聞一覧