プロパン・ブタンニュース

総合面

  • 岩谷産業・間島社長、来年稼働の根岸充填所を核に物流の「大関東構想」に着手

間島寛社長

グループ拠点ネット化で競争力
間島寛・岩谷産業社長は16日に東京・港区の東京本社で行った2023年3月期決算説明会で、来年初頭に稼働開始予定の根岸液化ガスターミナル敷地内に増設するLPガスシリンダー充填所をコアに、グループのイワタニ首都圏、イワタニ関東、セントラル石油瓦斯、エネライフの製造・物流拠点をネットワークとして最適化し、関東・首都圏の物流優位性を発揮する〝大関東構想〞に着手することを明らかにした。

 

  • ENEOSホールディングス、CN睨み事業分社化 製油所操業安定化も

齊藤猛社長

ENEOSホールディングス(本社・東京、齊藤猛社長)は11日、中核事業会社ENEOSから機能材、電気、再生可能エネルギーの分社化、JX金属の上場準備などグループ再編を盛り込んだ第3次中期経営計画を発表した。脱炭素への移行期に向けて経営資源を再配分する一方、前中計期間中(2020〜22年度)に頻発した製油所トラブルの減少を図り、基盤強化を図る。

 

  • 伊藤忠エネクス・吉田社長、8カ年中計で現場力強化と2100億円の積極投資

吉田朋史社長

伊藤忠エネクス(本社・東京、田朋史社長)は12日、東京・千代田区の本社で2023年3月期決算説明会を開き、23〜30年度の8カ年を対象とする新中期経営計画「ENEX2030」の概要を説明した=一部既報=。現場力強化とともに、8カ年累計で2100億円もの新規・戦略投資の実行を加速し、将来の成長戦略のベースとなる収益基盤を構築する。

 

 

  • シナネンHD、非化石や新規事業に力 27年度経常益100億円へ
  • エネ調ガス事業制度WG、合成メタンの取り組みを都市ガス3社など7者が紹介
  • ミライフ会、情報交換で活動活性化 LPガス地位向上へ
LPガス流通WG、貸し付け配管の慣行解消へ議論白熱

6月の結論困難に

総合資源エネルギー調査会LPガス流通ワーキンググループ(座長=内山隆・青山学院大学教授)は11日に開いた第5回会合で、無償貸与機器や貸し付け配管などのLPガス商慣行の解消に向けた論点について、委員であるTOKAIホールディングスとニチガスの2社からヒアリングを行った。中でも貸し付け配管への対応には委員の間で意見が割れる様相となり、6月をメドに結論を得る予定だったWGは延長される可能性も出てきた=一部既報=。

首都圏版

  • ENEOSグローブ関東支店と東京支店が販促表彰式 特約店の若手が躍進
千葉県、LPガス料金負担軽減で1世帯2400円を補助 

6ヵ月、交付金活用

千葉県議会は16日に臨時議会を開き、23億4千万円のLPガス料金負担軽減支援事業を盛り込んだ209億円余りの5月補正予算案を全会一致で可決した。
3月に決定された国の物価高騰対策を受けて県は地方創生臨時交付金を活用し、県内LPガス利用世帯を対象に1世帯当たり6カ月間2400円の補助を見込む。

  • 新潟県、LPガス高騰対策支援事業の申請受け付け開始 協会が窓口に
  • アクアクララ、世界初のマイボトルマラソン「湘南国際マラソン」に協賛

給水スポットでアクアクララの水を補給するランナー

アクアクララは4月、昨年12月4日にアクアクララFC加盟店の相模石油(本社・平塚市、小泉光哉社長)、レモンガス(同、赤津欣弥社長)などと協賛しランナー
に水を提供した第17回湘南国際マラソンの成果を発表した。コース上での使い捨てカップとペットボトルの排出がゼロとなり、過去の大会と比較して約87%(約6・7㌧)のごみ削減に貢献した。
神奈川県で開かれた同競技会は参加者全員がマイボトルを携帯し捕水する世界初の「マイボトル・マイカップ・マラソン」として行われた。アクアクララは給水ポイント約200カ所にウオーターボトルを設置し、ランナーに水を提供した。

 

地方版

北海道=函館米穀、地元町会と防災訓練 

LPガスの特性を周知

万代町会と初の合同防災訓練を実施。実践の前に災対バルクやGHPなどについて説明した

函館米穀(本社・函館市、石上嘉孝社長)は13日、本社で地元の万代町会と初の合同防災訓練を行った。20人超の参加者は避難所となる社屋や災害対応型バルクなどの機器について学び「最後の砦・LPガス」の優位性を再認識した。
同社は12年前の東日本大震災、5年前の北海道胆振東部地震を経てBCP対策に本格的に乗り出し、2020年9月に災対バルク(980㌔㌘)、GHP2基(20、25馬力)、非常用LPガス発電機(9・9㌔㌾㌂)を導入。続いて「デリバリーステーション」や投光器も完備した。万代町会とは22年3月、災害時に社屋を避難所とする内容の防災協定を締結した。

北海道=業界出身道議の弟子届プロパンG・桐木茂雄氏、

学校GHP推進や一次産業を振興

唯一の業界出身道議 当選3回目

弟子屈プロパングループ社長 桐木茂雄氏

春の統一地方選で北海道議会議員に3回目の当選を果たした。道議100人のうちLPガス販売事業者はただ1人。それだけに「業界の代表としての意識は強い」と話す。
地元の弟子屈町で弟子屈プロパンを営む傍ら町の商工会長も務めていたことが道議選へ打って出る契機となった。地域を長年俯瞰するなか「少子高齢化に伴う人口減、過疎化に強い違和感があった。疲弊するばかりの地域を何とかしたい」との思いを募らせていた。

東北=羽後ガス(横手市)、熱気球イベントに貢献 

秋田スカイフェスタにLPガスを供給

北海道から関西までの愛好団体が参加した

全国の熱気球愛好団体がフライトを楽しむ「2023秋田スカイフェスタ」がゴールデンウイーク中の3~5日、横手市の浅舞公民館蛭野分館広場で行われた。熱気球のバーナーを燃焼させるLPガスの供給は羽後ガス(本社・横手市、子野日円美社長)が担い、イベントを支えた。
地元の熱気球クラブを中心とした実行委員会が主催。競技大会ではなく、鳥海山を臨む田園地帯でフライトを楽しむイベント。20、21年は中止、昨年は規模を縮小して行い、コロナ禍以前と同様の内容での実施は4年ぶり。過去最高の34チームが参加した。

  • 中部=北日本物産、チャレンジカップ22表彰式開く 今年度スローガンは「UP DATE」
中部=大城エネルギー、能美市とCNLPガスの供給契約

GHP導入施設向けに供給へ

左から近藤優・ENEOSグローブ北陸支店長、西本和喜夫・大城エネルギー社長、井出敏郎・能美市長

大城エネルギー(本社・能美市、西本和喜夫社長)は10日、能美市(井出敏郎市長)とカーボンニュートラル(CN)LPガス供給契約を結び、市役所で締結式が行われた。6月1日から同社の協力によりLPガス仕様のGHPを導入した物見山総合体育館、寺井体育館、根上勤労者体育センターの3施設へ供給を始める。CNLPガスの自治体への供給はENEOSグローブグループを含め、北陸では初めてとなる。
災害時の市内避難所のうち、LPガスを空調設備に使用している施設へ供給。今回供給する3施設は、いずれも避難施設となっている。締結式では、西本社長から井出市長へCNLPガス供給証明書が贈られた。

中部=新日本ガス、テレビCMを一新 

消費者と社員に存在意義を訴求

昔ながらの嫁入り行列とリヤカーに積まれたLPガス容器

新日本ガス(本社・岐阜市、髙井孝訓社長)はテレビコマーシャルを一新し、4月15日から東海エリアで放映を開始した。一般消費者だけでなく、同社社員も自社が目指す方向性を理解できる内容として制作した。
新CMは、30秒と15秒の2バージョンがあり、いずれも昔ながらの結婚儀式のシーンを描いている。桜が咲き誇る田舎道を嫁入り行列が通り、同社営業社員が引くリヤカーで運ばれる嫁入り道具の中に、LPガス容器が積まれているというユニークな内容。両親が結婚を祝福し、「困った時はいつでも遠慮なく(15秒編はいつでも何でも)新日本さんに相談するんだよ」とのメッセージが流れた後、同社の「あなたの声と始める未来、新日本ガス」といった企業コピー(キャッチフレーズ)で締めくくるといった構成になっている。東海テレビの「めざましテレビ」毎週土曜日枠で30秒編をレギュラーで、テレビ愛知で15秒編をスポットで流している。

中部=新日本ガス トルコ地震に義援金

福祉事業団通じ 100 万円

左から杉山栄喜常務、髙井孝訓社長、小島浩資理事長

新日本ガスは4月17日、社会貢献事業の一環として、東海テレビ福祉文化事業団「愛の鈴」を通じて、2月6日に発生したトルコ大地震に対する義援金100万円を寄贈した。当日は、髙井社長と杉山栄喜常務が同局を訪問。髙井社長から同局の社長でもある小島浩資同事業団理事長に目録が手渡されるとともに、感謝状が贈られた。髙井社長は「今回の地震被害を報道などで見ていた。一刻も早く復旧してほしいとの願いから寄付をした」と語った。
義援金は、同事業団から在名古屋トルコ総領事館を通じて、被災者支援のため現地へ送られた。この時の模様は、同日夕方の東海テレビのニュース番組の中でも紹介された。

  • 近畿・四国=滋賀県、LPガス高騰対策で補助金 1メーター当たり1か月440円を6カ月
近畿・四国=愛媛県のラジオ番組「ガスラジ!」

協賛6社がマイクロバブルキャンペーン開始 バブル生成給湯器 リースで普及促進

店頭にノボリを掲げキャンペーンを盛り上げる

ガスラジ!でパーソナリティーを務める向井燃料の向井佑輔社長

愛媛県のラジオ局、南海放送の番組「ガスラジ!」の協賛企業6社は1日、「マイクロバブルキャンペーン」を開始した。10月まで展開する。
LPガスの利点をPRしようと始まった同番組で初めての共同企画。リンナイ製のマイクロバブルやウルトラファインバブルを生成する給湯器をリースで提供し、付加価値の高い商材の新たな提案手法として活用する。6社は県内に本社を置くエナジー・ワン(松山市、髙須賀一敬社長)、東予液化ガス(今治市、越智浩社長)、向井燃料( 松前町、向井佑輔社長)、門田ガス( 砥部町、伊須雅裕社長)、白石一商会(松山市、白石一浩社長)、エナジー安田(西条市、安田光孝社長)。「チームガスラジ!」とも呼ばれている。

  • 中国=島根県協松江、紙上展とキャンペーン展開で2億円拡販 電化対抗軸に
九州=池田商会(福岡県福智町)、障害者支援施設にバルク・発電機・GHP導入

補助金活用、安心供与

左から西友苑の属優喜博施設長、属昭憲副施設長、池田商会の池田道雄取締役

池田商会(本社・福岡県福智町、池田昇社長)は町内の障害者支援施設へのLPガス設備の導入提案に成功した。補助金を活用してイニシアルコストを抑え、有事を見据えたBCP対策として安全・安心に貢献している。
福岡県福智町の社会福祉法人朝日会が運営する「西友苑」は重度の障害者を対象とした入所施設で、日々の生活の介助・介護を中心にリハビリや機能訓練などを行う。さまざまな障害を抱える利用者が多いこともあり、個別支援や個別対応を大切にしている。現在の入所者は40人。同じ敷地内にデイサービスセンターがあり、入浴やリハビリなど自宅での介護・介助が困難な人々への支援も行っている。

  • 九州=三愛オブリガス三神のキャンプ体験企画、家族客ら60人が満喫
  • 九州=エコア「CN―LPG」供給半年 

CO排出535㌧削減
オリジナルロゴを作成。周知に力を入れる

エコア( 本社・福岡市、前原薫社長)が昨年10月に取り扱いを開始したカーボンニュートラル(CN)LPガス「CN―LPG」によるCO削減量が、今年3月までの半年間で累計53万4969・9㌔㌘となった。杉の木換算で年間約3万8212本分のCO収量に相当する。

住設・新技術

  • ノーリツの新ビルトインこんろ「オルシェ」、鍋底温度を可視化し業界最高性能の省エネ性
  • 電力スマメで水道検針! 四国電力送配電が愛媛・内子町で実証
  • 新コスモス電機、火災実験室「プラシオラボ」開設 CO事故撲滅へ

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