プロパン・ブタンニュース

総合面

3月CP、プロパン895ドル・ブタン920ドルに急騰 

ウクライナ情勢が影響 原油市場から圧力

サウジアラムコが2月28日発表した3月積みCPは、プロパンがトン当たり前月比120㌦高の895㌦、ブタンが同145㌦高の920㌦となり、PBともに970㌦をつけた2014年2月以来の高値を記録した。AL原油対比はP115・70%、B120・59%。ウクライナ情勢の緊迫化による原油市況の上昇を受けてLPガス市況は大幅に急騰。地政学リスクの高まりを受けて、当面エネルギー全般で価格の高止まりとその長期化が懸念される。

合成LPガス DME使い研究開発

グリーン推進協など NEDO採択事業に

日本グリーンLPガス推進協議会(小笠原剛会長)、産業技術総合研究所、触媒開発のエヌ・イーケムキャット(NECC、本社・東京、櫛田祭社長)の3者は2月25日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電技術推進事業/カーボンリサイクル技術の共通基盤技術開発」に共同提案していた「カーボンリサイクルLPガス合成技術の研究開発」が採択された。
政府は、カーボンニュートラルを目指す2050年時点でもLPガスは相当量の需要が残ると見込むが、全量グリーン化を進めることが課題となっている。

萩生田経産相、「トラブルの原因」

LPガス貸付配管

萩生田光一・経済産業大臣が2月22日の閣議後の記者会見で、LPガス業界のいわゆる貸し付け配管や無償貸与問題への対応を問われ「解約時に配管工事費を請求されたり、毎月のガス料金が高額になったりするなど消費者トラブルの原因。解決すべき課題と認識している」と答えた。

  • LPガス振興センター、災対バルク補助金の公募開始
  • <LPガス国際セミナー2022>低・脱炭素を中長期展望

首都圏版

三ツ輪HD、脱炭素へ尾鷲市と協定 

エネ効率利用を促進

尾鷲市のカーボンシティ宣言に賛同した企業・団体の代表者。中央が加藤千速市長、左から3人目が尾日向竹信社長

三ッ輪ホールディングス(本社・東京、尾日向竹信社長)は1日、三重県尾鷲市(加藤千速市長)と同市のゼロカーボンシティー実現に向けた協定を結んだ。同日、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を行った市の取り組みに貢献していく。

  • ENEOSグローブカレッジ、オンラインの効果紹介 地域間交流活発に
  • 東京ガス、水回りサービス開始 来期10万件を目標

地方版

  • 北海道=大雪続き雪害注意 今年すでに5件で容器廻りを万全に
  • 北海道=北海道ガス、コージェネ・太陽光・蓄電池装備の住宅賃貸事業を始動
北海道=わがまちのロコ・ソラーレ躍進 

北見市民、カーリング熱に拍車

北京大会の閉幕とともに賛否両論のなか、札幌市は2030年の冬季五輪誘致に向け走り始めている

北京冬季五輪が2月20日に全日程を終え、日本選手団は冬季大会最多の18個のメダルを獲得した。なかでもカーリング女子でわが国初の銀メダルに輝いたロコ・ソラーレは日本中を熱狂させ、本拠地の北見市はひときわ大きな盛り上がりを見せた。
「決勝戦に釘付けだった」。こう話すのは北見に本社を置くきつい商会の清水敬司社長。五輪開幕以降、ロコ・ソラーレが勝ち星を挙げると、まちは徐々に盛り上がり、決勝戦で最高潮に達した。「もし決勝戦が平日だったら、その時間帯は配送に行かなかったかもしれない」と笑う。
2年前に近所にカーリング競技場ができ、競技が市民に一層身近になった。清水社長も12年前にチームを立ち上げた本橋麻里さんをスーパーの店内で時折見かけることがあり、改めて「わがまちのチーム」との思いを強くする。

東北=白鳥プロパン、CMやネットで情報発信を強化 

対面機会減少を補足

リニューアルしたホームページのトップ画面。オンラインショップも開設した

白鳥プロパン(本社・青森市、白鳥五大社長)はコロナ禍で顧客との接点が減り、伝える情報量が減少しているため、CMやインターネットを活用し顧客への情報発信を強化している。オンラインショップも開設した。
昨年、2種類のCM映像を制作し、4~11月にテレビで放映した。地域のライフランをつないでいること、暮らしのアドバイザーであることをアピールする内容だ。CM映像は放映期間が終わった後もユーチューブで見られるようにしている。

  • 東北=宮崎商店(盛岡市)、カーボンオフセットLPガスの外販開始
  • 中部=サーラコーポレーション、脱炭素サービス軸に豊かな暮らし提案に力
中部=マルエイ、放課後デイサービス 障害持つ子の自立支援する「ハッピーテラス」3号店竣工

就労継続支援施設を併設 4月オープン

竣工したハッピーテラス岐阜長森教室。社会人として必要な教養を身に付けられるようサポートする

マルエイ(本社・岐阜市、澤田栄一社長)は2月17日、障がいを持つ子供たちの自立を支援する放課後等デイサービス「ハッピーテラス」の3号店、岐阜長森教室(岐阜市)の竣工式を現地で行った。小学校高学年から高校3年生が対象で、一日に10人まで受け入れる。4月1日のオープンを予定している。
澤田社長は「64年前のきょうは2代目社長、澤田治朗吉の命日で、その翌日に私が生まれた」とあいさつし「2017年4月に1号店となる岐阜梅林教室を開設し、19年7月に同施設で学んだ子供たちが働くことができる場として一般社団法人マルエイソーシャルサポートを設立した」とこれまでの障がい者支援活動の経緯を説明。「この教室で訓練を受けた子供たちを将来グループ会社で雇用していけたら」と思いを述べた。

近畿・四国=日本プロパン、紙上セールでリース提案 

有事の備え給湯器在庫潤沢に

潤沢な在庫状況で「ワクワクセール」を行う

日本プロパンガス(本社・丸亀市、竹中努社長)は昨年12月の検針時からチラシを配布し、ガス器具の紙上キャンペーン「ワクワクセール」を実施している。パロマ、ノーリツ、リンナイなど各社の各種製品を取り揃えており、3月末までセールによる需要を喚起している。
チラシはB3版サイズ。検針票とともにチラシを配布した。掲載における特徴は、各商品で特別価格を提示しながらもリースプランを前面に押し出している点だ。営業担当にとって提案がしやすく、需要家にとっても購入へのハードルを下げる意味合いを含み、リース提案は同社にとって営業の主流になりつつあるという。ビルトインこんろ、レンジフードのセット販売を心掛ける同社は紙上でもセットで訴求し、ビルトインこんろ用キャビネットを掲載。レンジフードを取り替えることで掃除が容易になる点も示した。

  • 近畿・四国=エネアーク関西、検針票を7月から電子化へ 使用状況など確認可能に
  • 中国=広島県協、安全確保へ情報共有 オンライン講習会で事故原因と対策学ぶ
  • 九州=アストモス九州・沖縄LPガス会定例会、ウェブ活用し双方向で開催

住設・新技術

NTTテレコン、LPWA新端末発売 電波確認機能を充実

最大3接点 小型軽量化

10日発売する「グッとびくん・M2」

NTTテレコン(本社・東京、深澤充社長)は集中監視・自動検針用のLPWA(省
電力広域)端末「グッとびくん・M」の後継機として、さらなる品質を追求した新端末
「グッとびくん・M2」を10日発売する。新端末とNTTグループの総合力を駆使したトータルソリューションの提供を通じてガス事業者のDX推進に貢献するとともに、他分野での計測・数値化や集中監視ソリューションへの挑戦を加速させる。

  • エア・ウォーター北海道、ホクエイを子会社化 エネ・金属製品を拡充
  • ノーリツ、業界初の84度C出湯の業務用32号エコジョーズ発売 

最近の記事一覧プロパン・ブタンニュース一覧