プロパン・ブタンニュース

総合面

第 27 回GHP論文コンテスト グランプリに日本海ガス・谷口且吉氏

付加価値訴求の積極提案

GHPコンソーシアム(中村恒理事長)は13日、「第27回(2021年度)GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト」の最終審査会を開き、入賞作品を決定した。論文100点、動画発表60点の合計160点満点で審査した結果、日本海ガス広域営業部広域営業グループの谷口且吉氏の論文「大型ショッピングモールを地域の防災拠点に~GHPがサステナブルを実現する~」が最高得点を得てグランプリに輝いた。=5面に関連記事=

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サイサン、商業施設向けは日本初

西武球場にカーボンオフセットLPガスを供給

左から川本武彦社長と居郷肇社長

サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)は13日、西武ライオンズ(本社・所沢市、居郷肇社長)と西武ライオンズ本社で「カーボンオフセットLPガス供給証明書」の交付式を開いた。同日から供給を開始。スタジアムや商業施設へのカーボンオフセットLPガスの供給は日本初。今回の契約では、以前からサイサンがLPガスを供給していた西武ライオンズの本拠地「メットライフドーム」と新人・若手選手の寮「若獅子寮」への供給が主となり、今後は西武グループ関連会社への展開も視野に入れている。今回、温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証するJ―クレジット制度を利用してカーボンオフセットした。

首都圏版

第一エネルギー設備、新時代の本社ビル完成

防災・環境にウィズコロナ見据え

完成した新社屋 中内啓夫代表取締役 新社屋屋上に設置された太陽光発電パネル。奥はGHP

第一エネルギー設備(本社・越谷市、中内啓夫代表取締役)は9階建ての本社オフィスビル「RUBIATERRACE」を完成し、4日から営業を開始した。同ビルは防災機能、環境性能に配慮されており、建築物エネルギー性能表示制度(BELS)でポラスグループとしては初となる五つ星に認定された。ウィズコロナも見据えた設計や機能も随所に取り入れられている。新社屋は重量鉄筋構造9階建てで、延床面積は3719・11平方㍍。街道の宿場町をイメージしたデザインで、設計・試行はポラスグランテックが担当した。オフィスは3階から5階までで、フリーアドレスを導入し労働生産性の改善を図る。1階はショールームと備蓄倉庫、2階は会議室と応接室、6~8階はグループ企業オフィス、9階は緑視率にも配慮したリフレッシュルームと、オンライン会議にも対応可能なソロワークスペースとして使用する。新型コロナ対応でリモートスペースを増やしたいという要望にも応え、建設中に12席を急きょ準備した。オフィス各フロアにも、2~3席が用意されている。
中内代表取締役は「備蓄倉庫には水や食糧を備蓄する。災害時には近隣住民に1、2階を開放できるようにしたい」と説明した。

東京都LPガス協会、災対マニュアルを改定 

水害踏まえ流出容器処理を追加

東京都LPガス協会(尾崎義美会長)は9月に「LPガス災害対策マニュアル」を改訂した。大規模災害時にLPガス供給の早期復旧を目指すための組織体制などをまとめた行動指針として2016年に策定されたが、19年の台風15号による容器流出の被害を踏まえ、「流出容器等処理要綱」を追加した。協会が事務局として流出容器や放置容器の回収、処理の手順をまとめ、各地区との連携で容器による災害の発生を防ぐ。

  • ニチガス、柏営業所を移転改装 初のオール電化営業所で4部署の拠点に
  • 新潟県協が県と見守り協定 地域の安全・安心に貢献

地方版

  • 北海道=道協空知、地域に根ざし60年 未来へ躍進誓う
  • 北海道=北海道ガス、風力発電事業に参入 稚内で2.3メガワットを取得・運営
  • 中部=「いただきます」の秘密を園児にわかりやすく 福井県協坂井が食育で
  • 近畿・四国=和歌山市水道橋崩落で6万世帯が断水 地元販売店が積極対応
  • 中国=鳥取ガス・児嶋会長、鳥取港起点の水素産業振興に意欲示す
  • 九州=エフ・ケイメカニック、大分県自動車学校にLPG併燃車10台納車
東北=相馬ガス、コメ由来のバイオプラ生産を事業化 

浪江町で来夏稼働

協定書を持つ渋佐寿彦・バイオマスレジン福島代表取締役(左から2人目)と吉田数博町長(右隣)。左端は今津健充社長、右端は中谷内美昭スマートアグリ・リレーションズ社長

相馬ガスホールディングス(本社・南相馬市、渋佐寿彦社長)は新会社を設立し米由来のバイオマスプラスチック製造に乗り出す。工場は来夏稼働予定で福島県浪江町(吉田数博町長)に建設し、地域活性化とSDGに貢献する。8日、浪江町役場で工場立地に関する基本協定締結式を行った。
バイオマスプラスチックは植物由来のためCOの増減に影響を与えない。米からつくるバイオマスプラスチック「ライスレジン」はコストや成形性、強度などは従来のプラスチックとほぼ同等という。ライスレジンを製造する新会社バイオマスレジン福島を7月、相馬ガスホールディングスとバイオマスレジンホールディングス(本社・東京、神谷雄仁社長)が共同出資して設立した。
資本金は1千万円。渋佐社長が新会社の代表取締役を務め、本社は相馬ガスホールディングス内に置く。同社の今津健充専務が新会社の社長を務める。

中部=名張近鉄ガス、展示会をウェブと予約制で開催 

買い替え・改修を促進へ

顧客に配布したチラシ入り案内状

名張近鉄ガス(本社・名張市、大黒賢宏社長)は1日~12月24日、「2021WEBガス展」を開いている。昨年に続きホームページ上で実施するが、今年は現物商品の確認を希望する人を対象に10月30日~11月1日の3日間、名張市の名張産業振興センターアスピアで完全予約制の展示会も行う。新型コロナウイルス感染症対策をしっかり行ったうえで来場者を300人に限定して開く。
地元一般紙の折り込み広告でウェブ開催を宣伝するとともに、全顧客宅へ検針票と一緒に案内チラシをポストへ投函、もしくは対面で案内し告知した。パソコンやスマートフォンを持たない人には同社ショールームのパソコンを利用して参加できるよう配慮している。また期間中、ショールームでの商談を希望する人には事前予約制で対応。ズームでも受け付け、商品映像を見せながらやり取りをしている。
今年は創立60周年を記念するかたちで開催。目玉企画としてリフォーム商材で85万~100万円クラスのシステムバス、システムキッチンを施工費・消費税込み66万円の特別パックで提供している。屋根と外壁のシリコン塗装は足場代・消費税込み88万円(延べ床面積約115平方㍍の2階建て建物が目安)、エコジョーズとビルトインこんろの2点で約63万円相当の商品は工事費・消費税込み33万円の特価で販売している。

近畿・四国=タナベエナジー、小型整水プラント稼働 

店頭でボトリング

上・プラントを設けたウオーターストア 下・女性社員1人でボトル洗浄から充填、キャップ、充填ボトルの提供まで一連の業務ができる 右・田邉善司社長

タナベエナジー(本社・東近江市、田邉善司社長)は4日、本社横のウオーターストア内に自社ブランドの宅配水「クリスタルウォーカー」の小型整水プラントを竣工した。新プラントは約13平方㍍(8畳相当)の省スペースで、ボトル洗浄から充填ボトルの提供まで一連の業務を1人で行える。低価格・高品質な商材で競争力のあるサービスを提供し、新たなビジネスモデルとして提案する。同社のウオーターストアは地域密着の有人店舗型水ビジネスの拠点。宅配水サーバーや水道管直結型浄水サーバーを展示、試飲するだけでなく、ガロンボトルの販売を行っている。空いたガロンボトルを店舗に持ち込み、ボトリングした容器を持ち帰る店頭販売の顧客には、宅配より割安な価格を設定している。

住設・新技術

髙橋産業、LPガス容器浮上防止対策製品「FBラック」と「FBベルト」を発売

ラックとベルトで固定

「FBBSー1300」の装着イメージ

髙橋産業(本社・京都市、髙橋卓也社長)はLPガス容器の浮上を防ぐ「FBラック」と「FBベルト」を発売した。LPガス法省令改正で12月1日から1㍍以上の浸水想定地域に設置した20㌔㌘超の容器へのベルトや鎖の二重掛け、それらが外れにくい固定金具の使用、独立支柱などでの流出防止措置が必要になる。橋社長はLPガス事業者の自然災害対策を支えるメーカーの立場から流出防止措置は「普及しなければ意味がない」と指摘する。水害による容器の浮上防止を含めた流出対策に向けラック式、ベルト式の商品を用意し、多様な設置先や投資コストに応じて選択できる製品群を揃えた。

  • ミツウロコグループHD、静岡JAフーズを買収 清涼飲料市場に参入
  • 池田・早大名誉教授が未来塾で講話 パンデミックのメカニズムを解説

GHPとコ・ジェネ版

20年度のLPガスGHP導入実績調査

多方面で採用進展 災対力が評価される

プロパン・ブタンニュースは9月末に主要GHPメーカー4社にアンケート調査を実施し、2020年度のLPガス仕様GHPの導入施設別の販売実績を調査した。分類した施設は▽学校・教育施設(体育館以外)▽学校体育館▽公共施設(自治体体育館を含む)▽工場・研究施設▽事務所などのビル▽医療・福祉施設▽大型店舗・スポーツ施設▽宿泊施設▽飲食店・店舗▽その他―の10種類で、物件数、設置台数、設置容量(馬力)をまとめた。

  • 21年度上期GHP出荷実績、前期比4.6%減の12,763台 LPガス機はプラスに
  • 公立小中学校体育館へのGHP導入が伸長 21年1~6月は66校167台
  • 第27回GHP販売事例論文コンテストの上位入賞4作品要旨
    ・グランプリ(業務用部門)=日本海ガス広域営業グループ・谷口且吉氏
    ・審査員特別賞(業務用部門)=日本瓦斯関東中央支店・前山栄太氏
    ・金賞(業務用部門)=広島ガスプロパン産業用ガス部・横山航大氏
    ・金賞(産業用部門)=東彩ガス総合エネルギー部・筧宏基氏
  • 第27回GHP販売事例論文コンテスト発表動画(受賞作13本)価格5,500円(税込)
    GHPコンソーシアム会員は無料でご覧になれます。

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