プロパン・ブタンニュース

総合面

橘川教授 「LPガスも配電事業者に」

電力改革仕上げ 4月から分社化 送配電、法的分離へ

電力改革仕上げ
4月から分社化
送配電、法的分離へ
橘川教授 「LPガスも配電事業者に」

経済産業省は13日、電気事業者9社から申請があった法的分離にかかる電力会社の会社分割を認可した。4月1日以降、送配電事業者が分社化される。一連の電力システム改革の仕上げとして実施されるもので、送配電網の公平な利用が期待できるとともに、これまでの発電、送電、配電の一貫体制で築き上げられてきた、停電を回避する系統電力の運用能力の高さが維持できるかなどの課題がある。一方で、LPガスなど地域の他エネルギー会社にとってどのような影響があるのか。橘川武郎・東京理科大学教授は、「今後さらに分離されるであろう送配電の、配電事業者としてLPガス事業者が登録し、ガスとのセット販売の推進に期待が持てる」と話す。

新型コロナでLPガス料金の滞納に柔軟対応を要請

エネ庁・石油流通課

LPガス料金
滞納に柔軟対応を
石油流通課 新型コロナで要請

資源エネルギー庁資源・燃料部石油流通課は18日、LPガス販売事業者に対して消費者が料金延滞した場合に供給停止で柔軟な対応を行うように要請した。政府の新型コロナウイルス感染症対策本部が同日付で決定した「生活不安に対応するための緊急措置」を踏まえたもので、全国LPガス協会と都道府県協会を通して周知を図る。

  • ダイハツディーゼル、LPG燃料のLPG船を海事協から設計承認
<平成、そして新時代へ>フジオックス・藤本孝雄社長

技術基盤生かし新展開

フジオックスが昨年12月20日にリニューアルしたホームページを閲覧したところ、「ガスから離れず、ガスにこだわらない」という社是が気になり藤本孝雄社長を訪問した。1926年12月、東京府三河島村(現東京都荒川区)に溶接材料商「藤本源太郎商会」として創業し、94年の歴史を持つフジオックスの令和時代の展望を聞いた。―98年(平成10年)に40歳で社長に就かれ、2001年に藤本酸素からフジオックスに社名を変更されました。就任時の気持ちをお聞かせ下さい。
85年、私が26歳の時に父・藤本弘二が亡くなり、母・藤本たみ子(現・会長)が社長を継いで頑張ってくれた。その間、私も社長のつもりでやってきたので、急に変更したという気持ちはなく、積み上げてきたことをやった。

首都圏版

エネクス販促 乾燥機とGHP急伸

エリア対抗戦 関東連合会が優勝

伊藤忠エネクス(本社・東京、岡田賢二社長)、エネアーク(同・同、糸山正明社長)、エコア(同・福岡市、前原薫社長)が共催する国内最大規模の販売キャンペーン「King of Threee(キング・オブ・スリー)全国No.1販売店決定戦」の結果が公表された。全国8エリアで競うエリア会対抗戦はエネアーク関東会(大久保勝行会長)が優勝した。機器販売では衣類乾燥機販売が倍増、GHPが前年度の7件から58件に急伸するなどLPガス需要の増大につなげた。

  • エネ研、今年のエネ需要低下を予測 最悪シナリオで石油3.7%減
  • 東電EPとニチガス、都市ガス200万件達成
  • 東京ガス3カ年中計、LPG100万件物流目指す
  • 「エネクル」を身近に 堀川産業がFMラジオ「NACK5」に番組提供

地方版

北海道=公共施設をLPガスで強靭化

岩見沢市は小学校にバルクと発電機を導入

公共施設
LPガスで強靱化

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震を教訓に、各地でLPガスによる強靭化が進展してきた。道北の岩見沢市が小学校に災害対応バルクと非常用発電機を導入したほか、道南の新ひだか町は非常時の電源確保へエア・ウォーターのLPガス仕様移動電源車を購入した。

  • 岩見沢エネセンター、小学校にバルク+発電機
  • 日高エア・ウォーター、新ひだか町に移動電源車

 

東北=常盤共同ガス、広野市工業業団地にデポ基地を建設

エナジーパーク 4月開所

運転台を外したトレーラー2台を縦列で着けられる容器置き場。反対側は配送車が発着する

完成間近の相双営業所新社屋。ショールームスペースなどが入る

常磐共同ガス
広野町にデポ建設
エナジーパーク 4月開所

常磐共同ガス(本社・いわき市、猪狩謙二社長)は福島県広野町の広野工業団地内にLPガス容器のデポ基地を建設した。同社として初めてとなる配送業務を、この基地を拠点に4月から開始する。敷地内にショールームやキッチンスタジオを備えた相双営業所の社屋も建設し「エナジーパークひろの」として同月開所する。

  • 中部=上野ガス、今期販促キックオフ ガス機器3200台・電気420件など目標に
  • 中部=大成エネルギー、60周年事業で能美氏市にこんろ54台寄贈
  • 近畿・四国=エネアーク関西、顧客満足度向上へ社員が規範共有
  • 近畿・四国=<なにわ短信>隔離された記憶
  • 中国=働く人の幸福度向上に 山陰酸素が健康経営優良法人に認定
  • 九州=<地元企業の底力>杉本油(うきは市)、他業種と交流深める
九州=福岡酸素、久留米市に水素ステーション開設

FCV普及に弾み

FCVへの水素充填デモンストレーションを実施(上)
福田社長と来賓代表者らによるテープカットを行った(下)

福岡酸素
久留米に水素S開設
福岡県南初 100周年事業の一環
FCV普及拡大に弾み

福岡酸素(本社・久留米市、福田寛一社長)は16日、久留米市で「水素ステーション久留米」を開所した。同ステーションは、福岡酸素の創立100周年プロジェクトの一環として久留米支社の敷地内に建設。燃料電池自動車(FCV)の本格市場投入に備え、水素供給インフラを拡充することを目的とする。

九州=ダイプロ、新型コロナ対応で子育て世帯を応援

3カ月間10%割引に

山田耕司社長

ダイプロ
子育て世帯を応援
新型コロナ対応 3ヵ月間10%割引

ダイプロ(本社・大分市、山田耕司社長)が「ダイプロガス」の利用者を対象に、育児世帯のLPガス料金を割り引く「子育て応援プラン」を開始した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉臨時休校や、テレワーク推奨に伴い、在宅を余儀なくされた保護者の経済的・精神的負担を軽減し、育児世帯を後方支援する。

住設・新技術

  • パーパス、機能そのまま簡単操作のシンプルリモコン発売
  • <IoT時代のLPガス経営②>東洋計器の提案、多彩な機能を見える化

<春季特集号>

中京圏を第3の営業基盤に TOKAIグループ
総合力で地域浸透
T&Tエナジー東電EPと連携 都市ガス新興勢力

  • 東電EPと連携 総合力で地域浸透
  • 3県に10拠点 LPガス顧客を開拓

首都圏と近畿圏でヒートアップするエネルギー自由化競争が中京圏でもスタートした。中部電力と東邦ガスという大手2社の独占市場で、都市ガス分野の第3極を目指しTOKAI(本社・静岡市、小栗勝男社長)と東京電力エナジーパートナー(同・東京、秋本展秀社長)の折半出資で誕生したT&Tエナジー(同・名古屋市、酒井浩史社長)が名乗りを挙げた。TOKAI自身も取次事業者として都市ガス顧客の獲得に向けて始動している。T&Tエナジーを根幹とする都市ガス事業を加えたことで、既存のLPガス事業をはじめとするグループの「TLC戦略」と相まって、中京圏での存在感は確実に増す。大都市・名古屋を含む中京圏を静岡、関東に次ぐ第3の営業基盤にしようと総力戦を開始したTOKAIグループの現状を追った。

会社と地域を元気に‼
LPガス関連企業のスポーツ振興

組織的な働き方改革、従業員への健康づくり支援を推進する健康経営が注目を集めている。LPガス業界としては、従業員の健康管理のみならず、地域貢献やスポーツ支援などブランド戦略を展開し、企業として産業として社会的評価を高めていくことが重要だ。選手の雇用や運動部創立などにより、競技振興を積極的に行っているLPガス販売事業者や機器メーカーの取り組みをクローズアップした。

  • 空知ガス(深川市)=バドミントン、道内屈指の強豪に 創部3年で全国出場
  • タプロス(秋田市)=バスケット、地元プロチームを支援 地域スポーツ振興も
  • 関彰商事(筑西市)=視覚障害競技ゴールボール 社員は日本のエース
  • パーパス(富士市)=走り幅跳び山口光男選手 パラ出場社員を支援
  • 北日本物産(富山市)=テニスで地域に笑顔を プロ支援や競技進行に注力
  • 岩谷産業(大阪)=陸上競技部 マラソンで着実な成果
  • チョープロ(長与町)=水本圭治選手、五輪カヌー代表内定 全社挙げ活動サポート

災害対応・復興支援
頻発する自然災害、経験を安定供給に生かせ

近年、地震や大型台風、豪雨などの自然災害が多発している。特に、2018年7月の西日本豪雨、19年8月の九州北部豪雨、9月の房総半島台風、10月の東日本台風の影響による水害被害が全国各地で広がった。災害に強いインフラ産業としてLPガス業界は確実な災害対策、そして全国各地での継続的な復興・復旧支援を期待されている。なかなか可視化され難い水害の被災地に対する、地域事業者や業界の取り組みを追った。

 

【令和元年東日本台風】
・伊藤商店(宮城)、自ら被災も点検に奔走 災害後の人口減など懸念
・小島プロパン(栃木)、顧客に寄り添い励ます
・須田商事(栃木)、被害乗り越え対策強化
・北信米油(長野)、張力式ホースが奏功
・長野県協、災対力生かし復旧支援
【令和元年房総半島台風】
・青木酸素商店(千葉)、自社と学校でLPガス発電 備えが真価発揮
【平成30年西日本豪雨】
・日の丸産業(広島)、事業者連携が不可欠 BCPであらゆる事態を想定
【令和元年8月九州北部豪雨】
・EGE九州武雄支店(佐賀)、被害をデータ化し共有 熊本地震の経験生かす

流通再編/全国マップ-統合・提携事例
・提携や効率化推進しシナジー発揮
・登録小売り電気事業者一覧(販売実績)
・登録ガス小売り事業者一覧

インド・南アジアLPGエキスポ

  • 南アジア展望 ムンバイでLPGエキスポ

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