プロパン・ブタンニュース

総合面

MaruiGas救援隊 浸水被害復旧へ出動

白石ハウビング 要請に応え客先支援

出動先について指示を出す相澤社長(中央)

12日に伊豆半島に上陸した台風19号は、非常に強い勢力を保ったまま関東、東北を縦断した。関東、甲信越、東北と広域で記録的な大雨となり、阿武隈川が氾濫した。阿武隈川と白石川が合流する宮城県柴田町に本社を置く白石ハウビング(相澤辰夫社長)の多数の顧客が浸水したため、岩谷産業グループの災害時互助組織「MaruiGas災害救援隊」が出動した。17日から顧客先を回り給湯器の交換作業や点検を実施した。

エイムテック、「セーバープロ」を無償で貸し出し

台風19号の復旧作業支援

エイムテック(本社・熊本市、有馬慎一郎社長)は16日、台風19号による各地の被災を受け、温度補正機能付きガス漏洩検査機「セーバープロ」の緊急貸し出しを無償で行うことを発表した。ガス事業者による被災地域の早急な復旧作業を支援する。

  • 台風19号でLPガスも多くの被害 業界挙げ供給体制回復へ
  • 2050年の世界エネ需要は1.7倍に 増加の6割はアジア
  • 都市ガススイッチング9月末で282万件 電力は3年半で1353万件に
  • 鈴与商事、ZEHモデルハウス2カ所目を藤枝に開設 納得住宅工房と共同で
  • FUNDBOOK、M&A仲介提案でガス業界専門組織始動

首都圏版

  • 三ツ輪産業、停電した信号機をLPガス発電機で作動 千葉県香取市に支援出動
エネックス(東村山市)、太陽光買い取り強化

市民電力と提携で再生エネ地産地消も

エネックス(本社・東村山市、榎本弘容社長)は小売電気事業で再生可能エネルギーを主体とした電力の地産地消を目指し、太陽光発電の買い取りを強化している。11月以降のFIT(固定価格買い取り制度)終了を再生エネ拡大の転機と捉え、卒FIT電源を1㌔㍗時税込み10円で買い取るほか、多摩地域の市民電力と提携して地域内で調達した再生エネを還流する仕組みを提供。地域密着の分散型電源で電力自給率向上に貢献できるビジネスモデルを構築する。

NTTテレコンが次世代システムで攻勢

LPWA端末本格普及へスタート

牛山豊明社長

創業150年を機に一新した岐阜屋茅野営業所社屋

メーター直結型のLTE端末「グッとびくん・M」の工事は簡単。3分程度で敷設が完了する

NTTテレコン(本社・東京、深澤充社長)は、LPWAのカテゴリーワンを採用した3月発売のLTE親機「グッとびくん・L」に続き、10月からメーター直結型のLTE―M(カテゴリーM1)採用の「グッとびくん・M」の設置を開始、さらに来春には同じくカテゴリーM1採用で既販の429㍋㌹帯と920㍋㌹帯など2種特小無線機器を1台で収容するLTE親機「グッとびくん・L2」を上市するべく、現在開発を進めている。蕨市のテレコンセンターの大幅リニューアル・センター側のバージョンアップも完了し、LPガス集中監視のトップランナーとして次世代通信のLPWAでも大攻勢に出る。既に既存ユーザーを中心にLPWA端末の本格普及も始まった。

<台風19号東日本に惨渦>

  • 記録的大規模水害に即応 LPガスの力発揮
  • 東北・茨城・栃木・群馬・千葉・長野・埼玉・東京・神奈川など広範囲で被害

12日午後7時ごろ伊豆半島に上陸した台風19号は非常に強い勢力を保ったまま関東、東北を縦断した。岩手、宮城、福島、新潟、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、神奈川、静岡、山梨、長野の13都県で特別警報の運用開始以来、最多となる大雨特別警報が出され、広範囲で記録的な大雨となった。そのため河川の氾濫による浸水被害が広域で発生した。現在も流れ込んだ土砂の処理など復旧作業が続いている。

地方版

  • 北海道=市民の火の元安全に エネサンスや北海道AWなど札幌防災フェスに参加
  • 東北=ガス屋のラーメンが今年も人気! 福島県協いわきが音楽祭盛り上げ
中部=東邦液化ガス、東農・瀬戸の充填業務を中部プロパンに委託

可児充填所を廃止

委託充填した容器を載せて出発する東液供給センターの配送車

東邦液化ガス(本社・名古屋市、石原克典社長)は中部プロパン(本社・多治見市、加藤真左子社長)と充填業務委託契約を締結し1日、委託充填業務をスタートさせた。これに伴い、可児市、多治見市、土岐市、瀬戸市への充填配送拠点だった可児充填所を廃止した。

近畿・四国=ダイネン、令和の大改革 LPWA集中監視を導入

業務効率上げ営業強化へ

増田哲彦社長

ダイネン(本社・姫路市、増田哲彦社長)は今年度、LPガス事業の仕事の進め方を大きく変える「令和の大改革」に取り組んでいる。LPWA(省電力広域)通信技術を活用した集中監視で検針を自動化し、各拠点で行っていた電話対応やスケジュール管理をコールセンターに移管する。人的資源を業務用開拓や燃転の営業現場に振り向け、最大限の効果を上げる体制を築く。

  • 近畿・四国=<あきんどネット>飯田石油(南丹市)、電気・SSとシナジー
  • 中国=日の丸産業グループ、震災・停電対応へ中核充填所を稼働し訓練
  • 九州=ENEOSグローブエナジー九州、エネルギーの一括供給へオーナー感謝の集い
  • 九州=<地元企業の底力>髙岡(福岡市)、サービス多角展開

住設・新技術

  • 愛知時計電機、超音波メーターを次世代型に一新
タカギ(北九州市)、蛇口一体型浄水器「みず工房」が顧客囲い込みに貢献

マイスター認定店 リフォームを促進 城北 定期交換で接点深耕

場所を取らず使い勝手が良く、保証やアフターフォローも好評だ

城北の吉良純也次長(右)と鬼塚浩一郎係長

タカギ(本社・北九州市、髙城英一郎社長)は主力事業の蛇口一体型浄水器を「みず工房」の名でブランド展開し、着実に実績を伸ばしている。場所を取らないコンパクト設計、顧客自身が簡単に浄水カートリッジを交換できる利便性に加え、浄水カートリッジの定期お届けサービス、浄水器本体の5年ごとの無償交換、消耗部品も含めた無償修理対応(5年間)など充実したアフターサービスが支持され、2018年度の浄水カートリッジ新規契約獲得実績は前年度比102%、累積顧客数は150万件を突破。今年6月に新商品2種を発売し、キッチン蛇口の取り替えやリフォーム需要のさらなる取り込みを図っている。

タカギの蛇口一体型浄水器を接点強化に活用しているLPガス販売店も多い。熊本県合志市に本社を置く城北(嶋村健社長)は1968年の創業。早くから関連会社で管工事業を営んできた経緯があり、水道との親和性は以前から高かったという。「住まいにまつわることはすべてお断りしないのが当社のスタンス」と管理部の吉良純也次長は言い切る。

GHPとコ・ジェネ版

空調学会 GHP省電力効果示す

昨年度論文コン金賞受賞論文 星野氏(ガステック)が発表

星野哲郎氏

1917年に設立された空調、衛生、環境、エネルギーなどに関する工学領域における国内唯一の学術団体である空気調和衛生工学会の大会が9月18~20日の3日間、札幌市の北海道科学大学で開かれた。
同学会の年次大会では毎年、セッションごとの学術論文発表が行われている。GHPコンソーシアムは2013年の大会から、コミッショニングセッションにおいて同団体が主催する「GHP・マイクロコージェネ販売事例論文コンテスト」で上位賞を獲得した作品を学術論文に変更して発表している。今年の大会では、昨年度のコンテストで金賞を受賞したガステックサービスビジネサポート部の星野哲郎氏が「GHP空調システムの発展とコミッショニングの役割(第9報)工場空調における電力削減の多面的アプローチによるGHP導入と検証」と題した論文を発表した。

提案手法のヒント満載

第25回GHP論文コンテスト 優秀7作品を紹介

10日に開催した「第25回GHP・マイクロコージェネ論文コンテスト」の発表会では、競合に勝つ性能や経済性の比較など、GHP販売の参考になる提案手法が発表された。公立学校教室の空調化は進捗したが、今後の拡販にはGHPの特性を生かした災害対応や、まだまだ活発なリニューアルの獲得が重要になってくる。最優秀賞と金・銀・銅賞に輝いた7論文の要旨を紹介する。

  • ダイキン工業、湿度調整4商品を開発 「うるるとさらら」シリーズ化へ
GHP出荷  2万536台と大幅増加

4~9月 学校空調が追い風

GHPコンソーシアムがまとめた2019年度上半期(4~9月)のGHP出荷調査によると、LPガス仕様機と都市ガス仕様機合計の出荷台数は2万536台(前年同期比55・7%増)と好調を維持している。
都市ガス、LPガスともに公立小中学校教室の冷房化工事が進み、特に7月中旬から8月の夏休み期間は設置工事がピークになった。

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