プロパン・ブタンニュース

総合面

全国縦断GHPフォーラム開幕 新市場の可能性探る

学校空調と国土強靭化テーマに全国7都市で開催

2019全国縦断GHPフォーラム(GHPコンソーシアム主催)が4日の名古屋会場を皮切りにスタートした。5日には大阪会場でも行われた。今年の統一テーマは「新時代 GHPに新たなチャンス~学校空調と国土強靭化~」。
学校・体育館空調の分かりやすい提案ノウハウの提供とともに、国土強靭化対策で大幅に拡大した補助金の活用方法を紹介した。また、LPガスや都市ガス業界のGHP提案営業の取り組みに加え、経済産業省の講演を設け、LPガス事業の今後の展望・取り組むべき方向性を示した。この後、福岡(11日)、広島(12日)、仙台(23日)、札幌(26日)、東京(8月1日)で開かれる。後援は日本LPガス協会、日本コミュニティーガス協会、全国LPガス協会、石油化学新聞社。

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<平成、そして新時代へ>

エンサンスHD・村田浩幸社長、つぼみを令和で花に

まもなく平成に入るというころに昭和シェル石油へ入社した村田浩幸社長。振り出しとなった潤滑油販売や電力・ガス向け燃料販売、リテール業務での日々が今日の基礎となっているという。販売店と一緒になって需要家を回り、作業服で工業用装置の潤滑油交換に汗を流した。電力会社との年間供給契約が成立しても、気温やさまざまな条件に合わせて調整が必要ななか「燃料は生き物」であると学んだ。そして新元号となったいまは、全国展開するエネサンスグループの舵取りを行う日々だ。合理化へ最新の通信技術の導入も余念が無いが、とにかく詳しい。経営トップがこれだけ技術面に明るいと実務担当者も気が抜けないなと思いながら、「令和に花開かせる」という社長の構想に耳を傾けた。

和歌山県協、「紀ノ国の炎」刊行

設立60周年記念誌

和歌山県LPガス協会(福島幹治会長)は、設立60周年記念事業の一環として、記念誌「紀の国の炎〜LPガス60年の歩み」( A 4 判・1 6 8㌻)写真を刊行した。
同協会は、前身となる「和歌山県プロパンガス協会」が1956年に発足、59年に「社団法人和歌山県プロパンガス協会」として設立した。60年の歴史の前半、昭和の
30年間には、メーター法制化の推進や保安センター設立、地域普及事業、安全機器普及促進などに取り組み、2度の石油危機も業界一丸となって難局を乗り切った。平成に
入り、2003年には念願のLPガス会館を完成させ、協会活動の拠点となっている。
本誌は「60年の歩み」「座談会」「資料編」などで構成。「60年の歩み」では、解説や写真を交えて設立からの主な出来事を年表形式でまとめた。また、県業界の草創期、発展期を支えた元協会副会長・理事による
「座談会」では、創業当時の業界の様子や都市ガス対策などの思い出を振り返った。表紙は熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り(那智の火祭)」の写真をデザインした。
編集・制作は石油化学新聞社が担当した。

首都圏版

サイサン、ラオスに進出 「ガスワンラオス」設立しLPガス事業を開始

産業用・卸も計画

サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)は、ラオス人民民主共和国でLPガス事業を開始した。首都ビエンチャンでLPガス事業会社 「ガスワンラオス」を設立し、6月27日に現地で設立披露式典を開いた。7月からビエンチャン市内でシリンダーによる業務用家庭用向けにLPガス小売を開始した。来年から、同市のサイセタ工業団地内に建設されるラオス初の製油所の隣接地にLPガス充填所を構え、日系製造業をはじめ各種工場への販売と卸売も計画している。

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地方版

北海道=エネサンス北海道、「あしなが支援キャンペーン」を開始

グループ挙げ半年展開

エネサンス北海道(本社・札幌市、柵山臣社長)は販売店組織、いずみ会(石原幸一会長)と6月から販促企画「あしなが支援キャンペーン」を開始した。11月まで展開し、機器販売を通じて集まった益金をあしなが育英会に寄付する。
同社といずみ会、親睦組織の第一プロパン親交会は10年前、みらいづくりプロジェクトを立ち上げ、燃焼機器の売り上げに応じ益金を抽出し幼稚園や保育園に絵本を贈ってきた。

東北=羽後ガス、衣類乾燥機の販売強化

パック料金やリースを提案 5~8月販売コンも

羽後ガス(本社・横手市、子野日的社長)がガス衣類乾燥機の販売活動を強化している。工事費や部材費込みのパック料金を設定して費用を分かりやすく示したり、リースを用意して費用の負担感を軽減するなど、「購入の際のハードル」を下げる工夫をこらして営業を展開している。5月からは社内販売コンテストを行っている。

  • 東北=ジクシス東北、電話対応研修で心をつかむ話し方学ぶ
  • 中部=東海富士会、物流効率化など課題解決を推進
  • 中部=<新社長>エネアーク中部・青木卓也氏、環境や状況へ柔軟対応
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近畿・四国=箕面市の20校体育館、前期LPガス消費量が1万6497立方に

発電機は310立方 支払額564万円と割安

箕面市(倉田哲郎市長)は市内全20の小中学校体育館に導入したLPガス仕様のGHP(計56台1056馬力)と非常用発電機(9・9㌔㌾㌂×20基)の2018年度の使用実績を明らかにした。熱中症対策で当初の計画より稼働率が高まったものの、電気空調に比べコストメリットが大きく満足度が高い。

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中国=鳥取砂丘をきれいに! 日ノ丸グループ

社員と家族240人で除草行う

日ノ丸産業(本社・鳥取市、森下明男社長)など日ノ丸グループは「砂丘をきれいにするプロジェクト」と銘打ち毎年、鳥取砂丘の除草ボランティア活動を行っている。11回目の今回は6月16日に行い、グループの社員とその家族ら240人が参加した。

九州=三愛オブリガス三神が発足祝賀会、合併効果で経営強化へ

より快適な生活提案を

三愛オブリガス三神(本社・神埼市、浦田匡一郎社長)は6月20日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で発足祝賀会を開いた。親会社の三愛石油から塚原由紀夫社長、周辺自治体から松本茂幸・神埼市長、伊藤健吾・吉野ヶ里町長、武広勇平・上峰町長のほか関係会社や機器メーカーら160人が出席した。

同社は4月1日、神埼市のニシムラと三神の2社が合併し発足。三愛石油100%子会社で資本金3 千万円、従業員86人。旧三神の事業所を本社、旧ニシムラの事業所を本店とした。合併により2社の持つLPガス部門とリフォーム事業のさらなる効率化を図るとともに、経営体質をより強固にする。

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住設・新技術

  • パーパス、エコジョーズ風呂給湯機の高機能新シリーズ発売 スマホなどで操作可能に
  • スマートドライブ(東京)、車両管理サービスが好評 元売・卸などが導入
  • リンナイ、ガスFH「エースタイル」を一新 速暖機能追加し能力拡大

<元売・卸販促特集>

LPガス増販攻め手多彩に
大手元売・卸販売戦略2019

日本LPガス協会は昨年11月、内需拡大を柱とした「LPガス産業の2025年ビジョン」を公表し、年間需要を足元の1400万㌧台から25年には1500万~1600万㌧に引き上げる目標を掲げた。産業、自動車、業務、家庭の各用途向けに課題と解決の方向性を示したが、その実践には元売、有力卸売グループの牽引が求められる。国内小売市場は電力・都市ガスの全面自由化で、かつてない大競争時代に突入した。LPガスのさまざまな特性や豊富な接点機会を持つ販売事業者の強みを生かして変化をチャンスにできるか、大事な局面に入ってきた。

  • アストモスエネルギー=接点深耕を側面支援 見守り・駆け付け開始
  • ENEOSグローブ=特約店別に塾開講 産業用燃転1.1万トン突破
  • ジクシス=暮らしサービス拡充 地域共通ポイントも
  • ジャパンガスエナジー=燃転軸に需要拡大「Jカレッジ」でガスのプロ養成
  • 岩谷産業=ニーズ掘り起こし GHP・エネファーム普及に注力
  • ミツウロコヴェッセル=防災と保安徹底、家計支出10%獲得 2000店ネット確立

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