プロパン・ブタンニュース

総合面

集合住宅での商習慣、大家と入居者に“ねじれ”

エネ庁調査 設備負担分の料金回収

集合住宅でのLPガス料金や設備費用負担などの実態把握を目的に、資源エネルギー庁が昨年11月から今年1月にかけて実施したインターネット調査「2018年度石油製品需給適正化調査」の結果がまとまった。集合住宅オーナーや運営・管理事業者などの宅地建物取引業者、2017年6月の省令改正以降にLPガス契約物件に入居した一般ユーザーを対象に実施したもので、それぞれ108社、約6600人が回答した。最大の焦点といえる賃貸物件への設備費用負担については、48・1%の業者が「負担してもらいたい」と回答。LPガス料金から設備費用を回収することには64・8%が「設備費用が抑えられるので良い」と回答した。一方で入居者側の67・8%が「LPガス料金は高い」、48・5%が「料金を見直したい」と回答しており、市場に定着する商慣習が、ある種のねじれを引き起こしている実態が浮き彫りとなった。

18年度補正と19年度予算 強靭化へ計31億5380万円

災対バルク補助スタート

政府の国土強靭化方針による災害対応バルク補助制度が22日、2018年度補正予算分から公募が始まった。自衛的な燃料備蓄の推進を目指したもので、LPガス発電機やGHPなど大型機器を組み合わせた場合の1件当たりの上限は1億円(従来一律1500万円)に上る。18年度補正分の予算は8億3380万円、6月7日から募集開始の19年度予算分は23億2千万円の規模となる。

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首都圏版

都心にLPガス発電機 市ヶ谷の「ひもろぎクリニック」が導入

非常時も事業継続へ

精神科・泌尿器科を専門とする市ヶ谷ひもろぎクリニック(渡部芳德院長)は、1月に26㌔㌾㌂LPガス非常用発電機を設置した。東京ガス供給エリアの中心に位置する医院が有事対応へ施設を強靭化した。LPガスの常用も始め、現在は両方を併用している。施工は岡燃料店(本社・東京、岡大路社長)、LPガス供給はレモンガス(本社・平塚市、東京、赤津欣弥社長)が行う。

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  • TOKAI、津営業所を開設 三重県に本格進出で5年後に1万件見込む
  • 都協北多摩南部支部、小金井市と防災協定 LPガス常時使用のメリットを訴えていく

地方版

北海道=エネサンス北海道 衣類乾燥機を普及

いずみ会挙げ需要創造へ 困り事解決やラク家事商品普及

エネサンス北海道(本社・札幌市、柵山臣社長)は19日、札幌市の定山渓万世閣ホテルミリオーネで開いた販売店組織いずみ会(石原幸一会長)の定例総会で今期方針を発表した。「コンプライアンス順守」「競争力強化・付加価値向上」を掲げた新中期経営計画に沿い困り事解決やラク家事商品の普及に努める。

  • 北海道=道協青年委員会、火育・食育に拍車 小学校の課外授業縮小もファン拡大に意欲
  • 東北=エネサンス東北、陣容整え卸強化 柴田・登米支店加え5拠点に
中部=ニイミ石油ガス販売協組、販売店に寄り添い支援

認知度向上などに力

ニイミ石油ガス販売協同組合(新美良夫代表理事)は20日、名古屋市のキャッスルプラザホテルで2019年定時総会を開いた。ニイミ産業(本部・春日井市、新美良夫社長)は①顧客認知度の向上②適正な料金③ガス外での取り組み―の3点の重要性を説き、販売店に寄り添い支援すると明言した。

  • 近畿・四国=藤本産業(大東市)、「大東まちゼミ」でプロの知見を市民に公開
  • 近畿・四国=<新風見参>油藤商事・青山裕史社長、バイオ燃料にかける夢
中国=頑張る女性が活躍!

日ノ丸産業鳥取支店で保安・営業に力発揮

日ノ丸産業(本社・鳥取市、森下明男社長)鳥取支店LPガス課は直売担当の8人うち3人が女性。検針や配達、集金、保安点検から営業までオールマイティーに業務に当たっている。

  • 中国=伊藤忠エネクスHL西日本の宇部営業所、災害に強い新社屋を地域の避難所に
  • 九州=<地元を元気に!>小倉燃料(西之表市)・小倉達弘社長、島の誇り今に伝える
九州=南九州マルヰ、保育園に災対バルク

熊本地震受け積極提案が奏功

南九州マルヰ(本社・熊本市、田吹勇社長)は宇土市の社会福祉法人緑翠会が運営する走潟保育園に災害対応バルク供給システムと非常用LPガス発電機を設置した。同社では2016年の熊本地震以降、BCP対策設備の周知・提案に注力しており、積極的な取り組みが設置に結び付いた。

特集記事 <広島ガスプロパン創立50周年>地域に信頼される企業に

「このまち思い」なエネルギー会社で信頼される企業に

広島ガスプロパン創立50周年

広島ガスプロパン(本社・広島県海田町、泉博之社長)は5日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で「創立50周年記念式典」を開いた。式典には松藤研介・広島ガス社長、定森信治・広島ガス北部販売社長ら来賓と販売店、関係会社、幹部社員ら約80人が出席した。泉社長は「地域に愛され、『このまち思い』なエネルギー会社として信頼される企業を目指す」と述べ、次の60周年、そして100周年に向けて一層の飛躍を誓った。

  • 販売店と結束 夢を形に
泉博之社長 生活関連事業に注力

物流革新 グループ挙げ増客増販

当社は広島ガスが設立した広島瓦斯燃料と中国プロパンを前身とし、1969年3月17日に広島ガスのプロパン部が独立して発足した。資本金5千万円、従業員は56人で年間LPガス販売量は約3万㌧だった。それから50年、販売店の皆さまや取引先の皆さまに支えられ販売量は約9万㌧と3倍になり、中四国地方屈指のLPガス会社に成長した。この50年間、オイルショック、バブル経済の崩壊、2000年以降続いた原油高とLPG原料の高騰、リーマン・ショックなど多くの試練と困難な局面に見舞われた。しかし役職員一丸となり、皆さまのご協力、ご支援を得て何とか乗り切ってきた。

住設・新技術

  • IoT・M2展、機器間通信の最新技術一堂に エネ可視化や運行管理など
  • リンナイ、大量に入れやすいスライド食洗機の更新仕様を5月発売へ
新コスモス電機、漏洩監視システムの仮設特化型を発売

無線式で設置簡便

新コスモス電機(本社・大阪市、髙橋良典社長)は仮設利用に特化した「仮設型漏えい監視システム」を開発、15日に発売した。オープン価格で、初年度100セットを目標に石油化学工場、ガス貯蔵施設、発電所や各種工場・施設、リース会社に販売する。

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