石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

【おことわり】連休のため5月3日付はお休みします。次号は5月10日号となります。ご了承下さい。

三井化学東セロ・・・太陽電池封止材 高性能PO系に特化

EVA製は設備転用

三井化学東セロは、太陽電池封止材事業で汎用のエチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)製封止材「ソーラーエバ」の生産・販売から撤退し、高性能タイプのポリオレフィン(PO)系封止材「ソーラーエース」に特化した。EVA製封止材の競争激化による収益悪化に対応する。マレーシアの合弁工場で22年初頭までに既存EVA製封止材設備を改造し、PO系封止材設備に転用する。

  • 三菱ケミカル・・・エポキシ樹脂、特殊品で新市場拡大 レンズやフィルム基材へ
  • 三井化学東セロ・・・離型フィルム、MLCC用を増産 茨城工場の休止設備再稼働
  • 三菱ケミカル・・・低塩素品の戦列拡充 電気信頼性要求に対応
  • 石油化学工業協会・・・3月の石化製品生産実績
  • 錦湖三井化学・・・韓国でMDI年20万㌧増強
エア・ウォーター・・・ケミカル事業を成長路線へ

常務執行役員ケミカルカンパニー長 水野和也氏に聞く

  • M&A、出資さらに推進
  • 23年度に営業利益を倍増

事業再構築にメドをつけたエア・ウォーターのケミカル事業。20年度の営業利益(国際会計基準)予想は18億円で、3カ年中期経営計画で掲げた21年度目標12億円を1年前倒しで超過達成する見通し。10月1日には統合子会社「エア・ウォーター・パフォーマンス・ケミカル」が誕生し、電子材料を軸とした成長基盤が整う。水野和也常務執行役員・ケミカルカンパニー長に今後の展望を聞いた。

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<特集>中国での事業拡大を目指す化学企業(2〜3面)
中国は新型コロナウイルス感染拡大が直撃した20年1~3月にGDPがマイナス成長に沈んだものの、その後は経済をいち早く正常化させた。投資や輸出が成長を押し上げ、20年に主要国で唯一プラス成長を維持した。こうした高い成長力は日本の化学企業にとっても魅力的であり、多くの企業が中国を重点市場に位置づけ、自社の持ち味をうまく生かすかたちで事業展開を図っている。

旭化成

総合力で存在感発揮
自動車・半導体 ヘルスケアなど 現地の進化に追随

昭和電工

経営統合で業容拡大
LiB材料や環境製品など 成長領域に展開

三井化学

高機能製品 市場変化に即し拡販
広州に新たな販売会社設立

東ソー

排水用重金属処理剤 技術サービス拠点始動
柔軟に最適処方を提案

日本化薬

機能化学品 4事業で成長を加速
クリーナー 販売・技サ体制を強化

ポリプラスチックス

POMなど 車両用拡大に重点
LCP、5G対応分野にも力

三菱ケミカル

MBR膜、下水・排水処理で好調
供給能力強化を検討

JSP

EPP、車部材や包材軸に成長
社会的価値提案にも力

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「Vector(ベクトル)」化学企業トップは語る2021年版
今後の指針、業界分析に 好評発売中‼

石油化学新聞社は4月に新書籍「Vector(ベクトル)―化学関連企業トップは語る2021年版」を発売します。2021年版では、弊社の石油化学新聞・新年号で毎年行っている化学関連企業のトップインタビューを19〜21年の3年分収載。各社の企業紹介や研究開発部門トップのインタビューも併せて掲載しています。また、巻頭には19年ノーベル化学賞を受賞された旭化成の吉野彰名誉フェローの特別インタビューも掲載。内容の一層の充実を図っています。激動の時代に各社トップが何を考え、実行に移してきたのか。自社をどのように変え、導こうとしているのか。今後の事業活動の指針となることはもちろん業界動向の分析、社員研修、リクルート、学生の企業研究など幅広いシーンで活用していただけるものと考えております。

【体裁・価格】A4判約270㌻・定価3300円(税込み、送料別)
【申し込み先】こちらから

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  • 三井化学・・・液状エポキシ、増強終えフル稼働 年3万トン能力に
  • 生命科学インスティテュート・・・Muse細胞製剤でARDS対象に治験
  • 電気・電子向け樹脂・・・足元好調も減速懸念
  • 三菱ケミカル・クリンスイ・・・PETボトル削減へ一般社団法人と提携
  • サニックスグループ・・・廃プラ発電、非化石証書を発売
  • エポキシ樹脂アジア価格が上昇・・・原料もひっ迫、高騰
  • 宇部興産・・・4月CPL
  • 石油化学工業協会・・・エチレン換算 2月輸出3.6%減
  • アジア化繊産業会議・・・社会貢献へ認識共有
  • 石油化学工業協会・・・3月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 日本スチレン工業会・・・2021年3月受払表
  • 塩ビ工業・環境協会・・・3月のPVC、VCMの生産・出荷
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・3月のOPP・CPP出荷実績
  • 化学製品値上げ
    ・日本触媒・・・EOと誘導品
    ・東亞合成・・・アクリル酸16円以上
    ・三井化学・・・ポリウレタン樹脂
    ・DIC・・・塗料用樹脂全般
    ・DICグラフィックス・・・包材用インキなど
    ・クラレ・・・PA9Tを60円
    ・東洋紡・・・包装用フィルム
    ・デュポン・スタイロ・・・XPSを20%

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ユニチカ・・・既成概念覆す不織布

次期成長戦略の柱に

ユニチカは既成概念を覆すような新たな不織布の実現に挑む。不織布の使用が考えられなかった用途を想定。23年度から始まる次期中期経営計画の不織布事業の成長戦略に反映させたい考えだ。
同社はポリエステルスパンボンド不織布のアジア最大手。ほかにも熱成形可能な不織布や生分解性を備えたポリ乳酸製不織布、フェースマスクなどに使われるコットン製不織布など多様なラインアップを揃え、用途開拓と顧客ニーズへの対応力で業容を拡大してきた。 開発を進める新規不織布の詳細は不明だが、従来の延長線上にない取り組みという。新型コロナ禍をきっかけに産業構造やライフスタイルの変化が強まるなかで、従来通りのやり方では不織布事業の持続的な発展は難しいとの危機感が背景にある。

  • 帝人・伊藤忠・日揮HD・・・ポリエスケミカルリサイクル技術供与の事業化へ
  • 帝人フロンティア・・・下水処理向け繊維担体、20億円事業目指す
  • フクナガエンジニアリング・・・フレキシブルコンテナ、大量生産で安価に
  • ネイチャーワークス・・・大型3D印刷向けPLA新グレード
  • 日本ペイントHD・・・岡山に車塗料新設 22年7月稼働
セーレン・・・ハンガリーに欧州初工場

車向け合成皮革シート 22年末稼働

川田達男会長(右)とパラノビチ駐日ハンガリー大使

欧州初の生産拠点としてハンガリーでの自動車シート素材工場新設を発表したセーレン。川田達男会長CEOは「欧州は世界第2位の自動車生産拠点であり、大変大きな可能性がある。新工場の稼働で世界市場を網羅できる生産体制を構築できる」と強調した。

セーレンは自動車シート素材の世界市場で17%程度のシェアを持つトップメーカー。日本、米国、タイ、中国、ブラジル、インド、インドネシア、メキシコに生産拠点を有し、主力のファブリックのほか、合成皮革「クオーレ」、塩ビ素材などをグローバルに展開しており、念願だった欧州工場新設を実現する。

  • 川崎化成工業・・・キノン機能材新設備を完成
  • ランクセス・・・プラ用黄色顔料熱対応幅を拡充。 テセオ社買収を完了
  • 電通テック・・・ヘミセルロース混錬PLA系素材を上市
  • ハネウェル・・・低GWP冷媒 空調向け拡販
  • クラレ・・・東京本社を7月移転

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