石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

日清紡ケミカル・・・ウレタン事業、インフラ用途を拡大

不燃断熱材や防振材などに力

日清紡ケミカルは、ウレタン事業でインフラ用途を拡大する。新製品として、ビルなどの内装に断熱材として吹き付けるウレタンの不燃品を今春発売する。鉄道の弾性枕木に使うウレタン防振材や、トンネル補修工事に使う発泡ウレタン原液は、老朽化の更新で拡大する需要を取り込む。新たなインフラ更新市場向け製品も上市する計画だ。

日清紡ケミカルは、燃料電池セパレーターの開発機能を持ち株会社の日清紡ホールディングスから移管した。3年半ぶりに製造・販売・開発が一体となって展開する体制とし、車載用途展開に本腰を入れる。

  • 三井化学・・・TPX、延伸可能な新品種開発 新系列で数年後投入
  • 三井化学・・・COC、レンズ用拡大続く 増設後の次期増強検討
  • 日本化学工業協会森川宏平会長・・・緊急事態宣言 解除も影響なし「緩やかな回復続く」
  • 石油化学工業協会和賀昌之会長・・・プラ資源循環促進新法案 非常に重要と認識「需要は回復傾向」
  • AGC・・・3子会社統合し強化、電解・塩ビ タイと越の事業再編
  • ユニチカ・・・ナノコンPA、車両内装で採用拡大 金属外観品を世界へ
  • 石油化学工業協会・・・2月の石化製品生産実績
  • CPL・・・中国で新増設活発化 山東省の化学2社年内参入

デジタル化で活躍の場を広げる化学技術/主要企業のエレクトロニクス関連事業〈上〉

化学産業の主要市場の一つであるエレクトロニクス分野は市場の高度化、多様化が進むなか、各社が蓄積した技術力を駆使した製品を投入することで、市場の発展とともに領域を広げている。コロナ禍で一時的に停滞した製品もあったが、テレワークが広がるなか、コロナ禍がデジタル化の進展を加速させるかたちとなり、半導体やディスプレイ関連を中心とした多くの製品が市場を伸ばしている。5G(次世代移動通信システム)や自動車の電動化、電装化といった成長分野も立ち上がってきており、さらに活躍の場は広がる方向だ。

宇部興産

ポリイミド、4製品が市場広げる
モノマー 、増設で外販も強化

クラレ

PA9T、2拠点で世界展開加速
車載も強化 応用分野拡大進む

日本ゼオン

結晶性COP、高速通信用FCCLへ
6G以降に力 樹脂とフィルムで

積水化学工業

非液晶の拡大進展、5G関連で放熱材急伸
マイクロLED、転写材料の提案開始

帝人

塗布型セパレーター、技術と特許で存在感
民生用は韓国で、車載用はライセンス

DIC

エポキシ樹脂、機能で基板市場拡大
5G対応 低誘電の新樹脂投入

東洋紡

PENフィルム、新体制で売上高倍増
絶縁、FPC用を拡充強化

JSR

半導体材料、最先端分野を積極拡大
機能性洗浄剤 米で新工場立ち上げ

出光興産

SPS、車の電動・電装化支援
高速通信用 20㌐㌹帯超で優位性

日鉄ケミカル&マテリアル

LCD用ブラックレジスト、中小型用で差別化追求
大型は中国に技術供与

住友化学

情報電子化学、次世代ニーズへ対応
半導体材料 最先端レジストに力

三菱ガス化学

半導体基板材、5G向け高機能品拡充
22年4月稼働でタイ増設

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • ブタジエン・・・1000㌦回復 合成ゴム需要好調 BRは値差拡大
  • 東レ・・・OPP、耐熱性と品位両立 光学材や電子部品に
  • 宇部興産・・・CPL330㌦高の1900㌦ 3月外販できず
  • 石油化学工業協会・・・2月の汎用4樹脂(LDPE、HDPE、PP、PS)の出荷実績
  • 凸版印刷・・・モノマテ販売強化 バリアフィルム25年200億円目標
  • 花王・・・再生PET、洗剤ボトルに採用 25年メド全日用品に
  • エチレン・プロピレンゴム(EPDM)・・・品薄感緩和は秋口以降
  • 化学製品値上げ

・三菱ケミカル・・・PVAを30円
・三井化学・・・25日から溶剤3品
・出光興産・・・PCを80円以上、MEKを40円
・東ソー・・・MDIを50円
・日鉄ケミカル&マテリアル・・・エポキシ60~90円
・住友ベークライト・・・PCを15%以上
・カネカ・・・変性シリコーン
・旭化成・・・PEを20円以上

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