石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

日本化薬・・・マレイミド樹脂、5G用へ低Df化追求

改良品も継続投入 誘電正接0.0015以下目指す

日本化薬は、5G(次世代移動通信システム)対応を見据えて成長する高速通信分野のリジッド基板市場を独自開発のマレイミド樹脂で拡大していく。厚狭工場(山口県)に新設した量産設備(年産数百㌧)は今春から本格生産をスタートし、拡販も順調。誘電正接(Df)を0・002以下に低減した新タイプも開発して評価を進めており、さらに0・0015以下を目指したグレードも開発中だ。エポキシ樹脂で蓄積した基板向けの商流や硬化技術などを最大限に活用し、成長市場を取り込んでいく考えだ。

  • 東レ・・・マスク用不織布、国内供給さらに拡大 10月から月1億枚分
  • スチレンモノマー(SM)・・・中国で新設の動き続く 今期下期、2社計年80万トン増
  • ADEKA・・・水系樹脂、中国の拡販体制強化 開発、供給を拡充
  • イワキ・・・化学品の利益底上げ 表面処理薬品、半導体向けが伸長
  • 日本ゼオン・・・ポジ型感光性絶縁材料、180度C定温硬化性実現
宇部興産・・・BR事業の現状と戦略

コロナ影響 自動車向け楽観許さずコスト削減と研究開発が柱

横尾尚昭氏

上席執行役員化学カンパニー企画管理部長兼合成ゴム事業部長横尾尚昭氏に聞く

コロナ影響 自動車向け楽観許さずコスト削減と研究開発が柱

宇部興産はブタジエンゴム(BR)の国内最大手メーカー。世界では4〜5位グループに位置する。新型コロナウイルスの影響でタイヤ需要が落ち込むなか、BR市場の行方は。そしてどう対応していくのか。4月からBR事業の指揮を執る横尾尚昭上席執行役員・化学カンパニー企画管理部長兼合成ゴム事業部長に聞いた。

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  • 旭化成・・・衛材用PP不織布、タイで差別化品増産 新グレードも量産化
  • 東レ・・・ドイツリリウム社と契約、炭素繊維複合材料 空飛ぶ車向け供給
  • 積水化成品工業・・・環境製品倍増目指す 30年度 CO2は27%削減
  • ポリプラスチックス・・・PBT、ADAS部品向け拡大 アクチュエーターなど
  • ダイセル・・・抗疲労の食品素材開発 黒にんにく成分含有
  • JSP・・・飛沫防止間仕切り 飲食店向けに発売
  • 帝人フロンティア・・・メディカルチェック、スマート衣料で計測 プロテニス大会で実証
  • 帝人フロンティア・・・ウイルス感染対策 エアーテント発売
  • 大日本印刷・・・伸縮する電子回路 東大と共同開発
  • ヘンケルジャパン・・・京都に接着剤ショールーム
  • ユニチカ・・・分離膜プロセス、溶剤回収用開発へ NEDO助成に採択
  • TBM・・・樹脂再生材でブランド創設

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  • ダイセル・・・ナノダイヤ市場拡大 潤滑・複合材や医療分野に
  • 塩ビ工業・環境協会・・・斉藤恭彦会長(信越化学工業社長)が抱負 環境対応へ再生推進
  • 政府系9機関が連携支援・・・スタートアップ育成
  • 宇部興産・・・7月CPL、3ヵ月連続上昇
  • 産業技術総合研究所・・・芳香族アミン、フロー精密合成を連続 新製法開発
  • 塩ビ工業・環境協会・・・6月のPVC、VCMの生産・出荷
  • 日本スチレン工業会・・・2020年6月受払表
  • PVCアジア市況・・・8月積み20ドル高
  • 日本プラスチック工業連盟・・・プラ原料5月出荷17%減
  • 日本ABS樹脂工業会・・・ABS樹脂の用途別出荷推移

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  • PSジャパン・・・特殊品増産を検討 乳酸菌飲料容器用など
  • 日本化薬・・・高Tgエポキシ、車載向け拡販 付加機能で差別化
  • DIC・・・研究開発、グループ間で強化 迅速化へ国際連携
  • ADEKA・・・エポキシ、構造接着向け拡大 車両軽量化を支援
  • NEDOが研究委託・・・カーボンリサイクル実現へ CO2固定化と化学品原料化 産学官挙げ技術開発を加速
  • 三菱ケミカル・・・エポキシ物流合理化 三重にDX導入も
  • 昭和電工・・・窒化アルミフィラー開発 耐湿と熱伝導性高く
  • 千葉大グループ・・・螺旋ポリマー長尺化 先行研究の100倍超に
  • デンカ・・・青海工場 新独身寮が完成
  • 日本繊維産業連盟・鎌原正直会長(三菱ケミカル特別顧問)・・・デジタル対応を促進「構造改革前倒し」
  • 日本スチレン工業会・・・新会長にPSジャパンの室園康博社長が就任

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