石油化学新聞

ポリプラスチックス・・・LCP、5G対応へ新製品投入へ

低誘電に機能をプラス

ポリプラスチックスは、今年から立ち上がり始める5G(第5世代移動通信システム)対応に向けて、低誘電特性を持つ液晶ポリマー(LCP)で基板や関連する周辺部品向けの拡大に本腰を入れる。既に最高水準の低誘電正接を持つニートレジンなどをベースに4タイプの低誘電率コンパウンドを開発し、一部採用も実現した。顧客評価を進めながら、5G通信の本格化とともに急拡大が見込まれる基板用途を含めた材料の改良や周辺技術の開発を推進し、拡大する需要を取り込んでいく。

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 住友化学・・・PMMA、高付加価値化に拍車 21年度国内販売の40%へ
  • 宇部興産・・・PA、高熱伝導材料開発へ エコカー拡大に照準
  • 帝人フロンティア・・・ナノバグフィルター、中国で拡販強化 環境規制追い風
  • クラレ・・・バイオマス由来バリア材、米に原料樹脂工場

「どうなる石化。どう取り組む」

旭化成常務執行役員
基盤マテリアル事業本部長
小野善広氏

  • 差別化が一段と重要に
  • 楽観できない今後の環境

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 帝人フロンティア・・・車吸音材で欧市場に攻勢 買収した独社ルートを活用 日本発“音マネ”技術普及へ
  • 東レ・・・10ミクロン厚の極薄品開発 黒色完全遮光フィルム、モバイル機器向け
  • PTT・MCCバイオケム・・・PBSラミ紙コップ、「次世代カップ」に選定
  • アキレス・・・高耐候性の継手投入、特殊ゴムCSMを採用
  • トヨタ自動車・・・車両電動化技術で特許実施権を無償提供
  • 日本ゼオン・・・佐野工場を分社化 COP、先端3分野へ展開
  • コベストロジャパン・・・DCPを80%出資に引き上げ
  • ブリヂストン・・・オランダ社の買収完了、Maasを強化

新時代の担い手に期待 化学トップの入社式訓示から

新元号が令和と発表された4月1日、多くの化学企業で入社式が行われた。新時代の幕開けとともに化学産業にも新たな発展が求められるなか、次代の成長を担う新入社員に主要化学トップからは挑戦することや変革を求める声が相次いだ。

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 環状オレフィン樹脂・・・機能生かし用途拡大 低吸湿や低誘電性、ニーズ高度化に対応
  • ポリフタルアミド(PPA)市場が拡大、民生に加え照明・車両に
  • 産総研とADMAT・・・機能材の投入支援へシュミレーター開発
  • 経済産業省・・・主要石化製品の各社別生産能力
  • 日本ポリプロピレンフィルム工業会・・・2月のOPP・CPP出荷実績
  • 日本化学繊維協会・・・2月の合成繊維生産・在庫量
  • カーボンブラック協会・・・2月のカーボンブラック実績
  • ベンゼン4月ACP・・・35ドル安の590ドル
  • 三井化学・・・EOと誘導品値上げ、12円超

*THE PETROCHEMICAL PRESS*

  • 日清紡ケミカル・・・ガラス状炭素増設検討 曲面ガラス製造向け好調

ガラス状カーボンでつくった治具

 

  • ダウ・・・分割完了、新生ダウが始動 世界で主導的地位確立
  • 三菱ケミカルHD・・・米アリゾナ州立大とKAITEKI研究、拠点開設
  • カリビアン・ガスケミカル・・・メタノール、今年後半稼動
  • トクヤマ・・・IPAと現像液新設、中国で今年下期稼動
  • クレハ環境・・・PCB含有廃電気機器解体施設を稼動、無害化まで一貫

写真はイメージ

  • 三菱ケミカル・・・山形大と石化研究で協定
  • 宇部興産・・・「社会の発展に貢献」経営理念と方針刷新
  • デンカ・・・3分野に重点 イノベーション研究を加速

デンカが新たな価値を創造するためのイノベーション研究を加速している。経営計画「DenkaValue―Up」(18~22年度)で重点分野に位置づける環境・エネルギー、ヘルスケア、高付加価値インフラの3分野に経営資源を集中し、次世代製品・技術の創出につなげる。これを担うのがコーポレート研究の中枢拠点、デンカイノベーションセンター(東京都町田市)だ。

  • 環境・エネ 新規樹脂や放熱材料
  • ヘルスケア 検査薬・ノロワクチン
  • インフラ 検査・診断から施工まで

コーポレート研究の中枢拠点「デンカイノベーションセンター」

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