石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

東洋エムシー・・・成長4領域で機能材拡販

モビリティや高速通信など

東洋紡の機能素材事業を継承し三菱商事との共同出資会社として昨年4月に事業開始した東洋紡エムシーは「モビリティ」「高速通信」「環境(空気・水)」「再生エネルギー」を成長領域と定め、関連する素材の拡販を加速させる。成長に向けた投資も積極化する考えだ。

  • CN実現へ実効性ある施策が加速 周南市長 藤井律子氏に聞く

危機感と覚悟」を共有
市・企業・学会三位一体で
カーボンニュートラル(CN)実現とコンビナートの競争力強化に向けた地域行政と企業、学会の三位一体による連携のファーストムーバーと称される周南コンビナート。22年1月に藤井律子・周南市長を会長とする周南コンビナート脱炭素推進協議会が発足し、23年5月31日には長期的ビジョンとその工程表である「構想」と「ロードマップ」を策定した。2月16日には公正取引委員会から「独占禁止法上問題なし」との回答を得た。旗振り役を担う藤井市長は成功の秘訣を「危機感と覚悟を共有し、相互に尊敬する心根」と語った。
◇     ◇
―周南地区が地域連携で最も成功している事例と言われます。そのスタート地点と秘訣は。

  • 帝人・・・アラミド繊維、洋上風力発電向け開拓 欧の浮体式部材に採用
    帝人はアラミド繊維の洋上風力発電関連用途を拡大する。新たにパラ系アラミド繊維が欧州の洋上風力発電設備の緊張係留部(海底に固定し張力をかけて風車を支える重要部材)に採用された。
    英国の洋上風力発電設備エンジニアリング会社マリンパワーシステムが「TLP型」と呼ぶ浮体に、帝人のパラ系アラミド繊維を使った緊張係留部(オランダの工業・産業用ケーブルメーカー、ファイバー・マックス製)を採用した。近くスペインのビルバオ沖に数㍋㍗級の商業規模の洋上風力発電設備を設置し、実証試験を開始する。そこで性能が確認されれば、パラ系アラミド繊維製の緊張係留部の導入が進む見通しだ。【写真】パラ系アラミド繊維を使った緊張係留部
  • 日本化薬・・・エポキシ樹脂、厚狭で段階的に 半導体拡大を支援
  • 三菱ケミカルグループ・・・レジストポリマー、第2拠点を年内決定 建設地は北九州が有力
  • ENEOSホールディングス・・・宮田副社長が新社長に昇格 ENEOS新社長には山口氏が就任

ENEOSホールディングスは、新社長に宮田知秀副社長が4月1日付で就任する。宮田氏は、前社長の解任により昨年12月から社長職を代行している。同日付で事業会社のENEOS新社長には山口敦治執行役員リソーシズ&パワーカンパニー電気事業部長が就任する。
宮田氏は会見で「二つのことを約束したい。一つはグループガバナンスの着実な強化、二つ目は経営資源を効率的・効果的に活用しながらすべてのグループに関与するポートフォリオ経営を強力に推進していくことだ」とあいさつした。

宮田知秀氏

宮田知秀(みやた・ともひで)氏
90年東京工業大学大学院修了、東燃(現ENEOSHD)入社、16年専務を経て、22年10月からENEOSHD副社長。大阪府出身、58歳。

 

 

山口敦治氏

山口敦治(やまぐち・あつじ)氏 94年東京大学大学院修了、94年三菱石油(現ENEOSHD)入社、23年執行役員。神奈川県出身、53歳。

 

 

 

THE PETROCHEMICAL PRESS

三井化学・・・超高分子量PE フッ素樹脂代替へ

添加剤含め提案

三井化学は、超高分子量ポリエチレン「ハイゼックスミリオン」の差別化品で摺動性を備えるペレットタイプの「リュブマー」と微粒子タイプの「ミペロン」により、フッ素樹脂代替用途への展開を強化する。欧米を中心とする世界的なPFAS(有機フッ素化合物)規制を見据えて対応が急務とされるなか、これを支援する。

DIC・・・革新的エポキシ硬化剤開発

高耐熱と再利用を実現

DICは、200度C以上の耐熱性とリサイクル性を備える革新的なエポキシ樹脂硬化剤の基本技術を開発した。エポキシ樹脂が持つ耐熱性や耐久性、機械的性質などの特性を発現するほか、リサイクルが困難だった熱硬化性のエポキシ樹脂に用途に沿った再成形機能を付与し、環境負荷低減に寄与する。今後、産学官連携などで技術をブラッシュアップして27年には実証実験への移行を目指しており、早ければ30年には硬化剤としての事業化を目指す。

  • 三浦工業・・・燃料アンモニア用工業炉開発に着手 3者協業 27年度に実証機
  • 中央化学・・・ワンウエー容器、介護業界へ積極提案 負担軽減を訴求
  • 積水化成品工業・・・EPSブロック、緑化工法注目集める
  • 旭化成・・・結晶セルロース、発がん性リスク低減 医薬品添加剤生産へ
  • NEC・・・樹脂ライフサイクル管理システムを開発 27年度に社会実装
  • 東レ・・・海水淡水化用RO膜を受注 サウジアラビア
  • 横河電機・・・インドの流量計メーカーを買収
  • 第一工業製薬・・・高分散安定性のCNT液を開発
  • 出光興産・・・米でクリーンアンモニア生産に参画

THE PETROCHEMICAL PRESS

SAP総出荷、昨年50万㌧割れ

ピークの17年から15万㌧減

高吸水性樹脂(SAP)の23年の総出荷量(国内向けと輸出の合計)は10年ぶりに50万㌧を割り込んだ。世界的な景気低迷が大きな要因だが、8年連続で出生数が過去最少となるなど国内出荷が大きく減少した。SAP需要は世界規模で伸び続けているものの、アジア域内では中国の経済停滞と供給過剰の影響で収益性が悪化した状況が続く。今後の景気動向にもよるが、24年の急回復は望めそうにない。

  • ADEKA・・・先端半導体用材料 韓国に製造棟新設
  • 三菱ケミカルグループ・・・広島事業所、ACH法MMA停止 ANは岡山に集約
  • 横河電機・・・製品のCFP管理プロセス産業向け
  • UBE・・・2月CPL50㌦高の1740㌦ 
  • 石油化学工業協会・・・1月の石化製品生産実績、1月の汎用4樹脂の出荷実績
  • 財務省貿易統計・・・2024年1月石化品輸出実績、2024年1月石化品輸入実績
  • 日本プラスチック板協会・・・1月の硬質塩化ビニル平板生産出荷実績、1月の硬質塩化ビニル波板生産出荷実績、1月のポリカーボネート平板・波板生産出荷実績
  • 化学製品値上げ
    ・東洋紡・・・エアバック糸・基布
    ・旭有機材・・・フェノール樹脂など、現場発泡断熱材

THE PETROCHEMICAL PRESS

日本化薬・・・DFR、用途拡大へ本腰

福山で生産拡充

日本化薬は微小電気機械システム(MEMS)用ドライフィルムレジスト(DFR)の需要増や新規用途の開拓、拡大に向け福山工場(広島県)の生産体制を拡充する。生産能力の増強に加え、新たな仕様やサイズアップなど幅広い要求に対応できる体制を検討しており、27年末までに材料から塗工までの一貫生産体制を整備し、稼働させたい考え。

新 話題とその人 若き力でものづくり大改革をリードする 今泉雄高氏

SDPグローバル社長兼 三洋化成工業執行役員 経営企画本部副本部長

SAP抜本改革に全力 全社で生産革新を推進

「良い赤字か悪い赤字かの見極めが重要。ポイントとなるキャッシュフローを注視する」
三洋化成工業の高吸水性樹脂(SAP)専業会社SDPグローバルの社長に就任して8カ月余り。SAP事業の立て直しと併せて、三洋化成の全社的活動「ものづくり大改革」についても事務局長としてリードする。73年生まれの50歳。歴代SDP社長で最も若い今泉さんは豊富な国際ビジネスの経験とケミストとしての頭脳を生かし事業の立て直しに奔走する。

ダイセル・・・社内で事業移管

ディスプレイ用TAC、ラクトン・エポキシ関連

ディスプレイ用TAC→マテリアル
ラクトン・エポキシ関連→スマート
ダイセルは4月1日付でスマートSBU(戦略事業ユニット)のトリアセチルセルロース(TAC)によるディスプレイ関連事業をマテリアルSBUに、マテルリアルSBUのラクトン・エポキシ関連事業をスマートSBUに相互移管する。両SBU内でのシナジー促進などにより成長を加速させる。

  • ダイセル・・・中期戦略具現化へ R&DとDX再編
  • テイコキテーピングシステム(TTS)・・・ラミネーター増産体制検討
  • 三井化学・・・大牟田工場、XDIを3割増強 25年9月メド
  • 三井化学・・・袖ヶ浦センター改称、「VISION HUB SODEGAURA」
  • 三菱ケミカルグループ・・・黒崎のBPA終了 茨城事業所に集約 3月末
  • JNC・・・シージーエスターの全株取得
  • ENEOSホールディングス・・・主要事業6社体制に
  • 三井化学クロップ&ライフソリューション・・・垣元氏が社長昇格
    三井化学クロップ&ライフソリューションの社長に4月1日付で垣元剛取締役副社長執行役員兼CTOが昇格する。小澤敏社長は特別顧問に就任する。

垣元剛(かきもと・たけし)氏
93年九州大学大学院農学研究科修士課程修了、三井東圧化学(現三井化学)入社。14年三井化学アグロ(現三井化学クロップ&ライフソリューション)に転じ15年取締役執行役員、18年取締役常務執行役員、22年取締役副社長執行役

 

  • 日本ポリケム野間元氏 日本ポリプロは飯島氏 2社が新社長に
    三菱ケミカルグループ子会社の日本ポリケムと日本ポリプロは、4月1日付で社長が交代する。日本ポリケムは三菱ケミカル(中国)管理董事長総経理の野間元雅也氏が社長に就任し、田中真彦社長は退任する。日本ポリプロは三菱ケミカル石化事業本部PHL・BPA事業部長の飯島要氏が社長に就任し、善林永寿社長は退任する。

野間元雅也(のまもと・まさや)氏
90年甲南大学経済学部卒、三菱化成(現三菱ケミカル)入社。21年4月から現職。兵庫県出身、56歳。

 

 

飯島要(いいじま・かなめ)氏
94年早稲田大学商学部卒、三菱油化(現三菱ケミカル)入社。23年10月から現職。東京都出身、52歳。

最近の記事一覧石油化学新聞一覧