
石油化学新聞 5456号(2026.1.1)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 化学メーカー、進化へ差別化に拍車 ヘルスケア事業 数年後に収益化狙い

化学企業は生き残りへ向け事業ポートフォリオの高度化に拍車をかけている。高機能・高付加価値分野への展開を加速するなかで、人の健康や医療に関わるヘルスケア領域で普遍的、社会的ニーズに応えることで存在感を高めようとしている。大手総合化学にとどまらず、中堅化学メーカーも差別化された要素技術を進化させ、あるいはM&Aを通じて新たな成長への橋頭堡を築く。数年後に収益貢献というかたちで成果を獲得する見込みだ。
【写真】核酸医薬品とペプチドの中分子合成に特化したCDMOは業界でもユニークな存在として認知度が上がっている - 化学各社、CN技術の実装加速 排出量取引制度で弾み 商用化の正念場
化学企業の環境対応が、正念場を迎えている。量産化まで漕ぎつけた技術がある一方、環境価値を製品コストに転嫁できるメドが立たず、商用化を断念する動きもみられる。こうしたなか、26年4月には排出量取引制度「GX―ETS」が本格始動する。CO2排出削減に経済的インセンティブが生まれ、投資回収の予見性が高まることで、グリーン技術を実証から商用化へ進められるかが焦点となる。
【写真】三菱ケミカルとENEOSのCR設備 - クラッカー、26年定修は7基に エチレン生産能力 3%減の642万㌧
- 出光興産・酒井則明社長・・・CN実現の方針堅持 横連携強め収益拡大
出光興産の酒井則明社長(写真)は記者会見で経営方針について「エネルギーの安定供給と新事業に向けた準備とのバランスを重視する」考えを改めて示した。 26年度からの5年間の次期中期経営計画は3月に発表する予定だ。世界のカーボンニュートラル(CN)に向けた機運が減速するなか「関連投資の決定時期は見直していくが方向軸は変えない」考え。
- アズビル・山本清博社長・・・進化・共創 社会と社員に幸福を 27年度営業益510億円へ
アズビルの山本清博社長(写真)は記者会見し、26年以降の展望について語った。売上高・利益の両面で順調に拡大が続くなか、「ビル、工場、ライフの3事業の特性に応じて当社グループらしい事業モデル強化の施策を展開し、中計最終年度の27年度に営業利益510億
円(24年度410億円)の達成を目指す。保守的な目標とも言われるが、不確実性の高い事業環境下で中、進化・共創に取り組み、社会と社員のウェルビーイングを実現させたい」と強調した。
2026年 新年特集号 構想を実動へ 進化する化学関連企業
▽2面=旭化成、住友化学
▽3面=ENEOS、出光興産
▽4面=東ソー、クラレ
▽5面=東レ、デンカ
▽6面=UBE、ダイセル
▽7面=日本化薬、ダウ日本
▽8面=三井化学、DIC
▽9面=積水化学工業、日鉄ケミカル&マテリアル
▽10面=丸善石油化学、日本触媒
▽11面=KHネオケム、トクヤマ
▽12面=三菱ガス化学、帝人
▽13面=アールエム東セロ、旭有機材
▽14面=カネカ、クレハ
▽15面=本州化学工業、出光ファインコンポジット
▽16面=ENEOSマテリアル、日本ゼオン
▽17面=積水化成品工業、JSP
▽18面=タキロンシーアイ、大倉工業
▽19面=東亞合成、アズビル
▽20面=JNC、プライムポリマー
▽21面=東洋紡、PSジャパン
▽22面=三洋化成工業、日本エイエンドエル
▽23面=横河ソリューションサービス
