石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 東洋紡・・・包装袋を単層構成へ 超高剛性OPP、高シール強度品開発
    東洋紡は、コシを維持しながら厚みを削減できる超高剛性2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)「パイレンEXTOP」の製品ラインアップを拡充する。従来のヒートシールOPPより高いヒートシール強度と耐熱性を備える新グレード「XP810」を開発した。これで従来ラミネート構成だった食品包装袋をOPP単層構成へ転換できる利点を訴求し、実用化を目指す。
    26年春に発売する予定で、事業拡大を加速させる。
  • 旭有機材・・・新中計、挑戦と成長の10年へ 3成長戦略で収益拡大
  • ENEOSマテリアル・・・高度化を加速する四日市工場 業務負荷、AIシステムで軽減 S-SBR増強も決定

    ENEOSマテリアルが主力エラストマー生産拠点である四日市工場(三重県四日市市)の高度化を加速させている。ブタジエン蒸留塔の熱回収プロセスに23年導入したAI制御システムで業務負荷の軽減などを実現し、今後もブラッシュアップする。研究棟の建設も進める。戦略製品である高機能タイヤ向け溶液重合スチレンブタジエンゴム(S―SBR)の生産設備増強も決定し、さらなる進化を遂げる。
  • 旭有機材・・・管材事業、延岡で次世代生産体制 工場活用 旭化成エレと協議
  • 石油化学工業協会の工藤幸四郎会長(旭化成社長)・・・能力適正化議論進む 26年は方向性明確に
  • 日本化薬・・・触媒事業、収益安定化へ前進 今期売上高120億円に
  • 石油化学工業協会・・・10月の石化製品生産実績

機能を生かし付加価値提案 スーパーエンプラ特集(上)

  • 有力メーカーの現状と戦略
    市場が変化し最終製品が高度化、多様化するなか、高度な物性や複数の機能を備える素材へのニーズもモビリティや電気・電子関連をはじめとする多くの市場で増えている。スーパーエンプラもその一つ。日系企業が現在も世界で高い競争力を発揮している化学品の一つでもあり、応用分野は素材の持つ機能を最大限に生かす周辺技術の革新もあって、さらに広がる方向だ。その需要をグローバルに取り込み、素材としての存在感を高めていきたい。
  • 概況
    事業機会拡大、変化を捉えて成長へ 日系企業、技術で競争力発揮
  • 住友化学・・・LCP/PES
  • LPC、技術で世界市場拡大
  • 車載や高速通信 多岐用途へ解決策を
  • パウダー用、分離膜用の拡販速度加速
  • PES、パレットで量的拡大
  • 東ソー・・・PPS
  • 金属接合用、車両向け認知度アップ
  • 耐トラッキング品、27年度本格採用へ
  • DIC・・・PPS
  • モビリティ 導電、放熱、摺動に力
  • 高付加価値化、多孔質粒子を提案
  • 上野製薬・・・LCP
  • 原料一貫、強み発揮し競争力強化
  • コネクター用、流動性向上を追求
  • 出光興産・・・SPS
  • 車載用、電動化で優位性向上
  • 用途拡大 食品回りや繊維用も
  • ポリプラ・エボニック・・・PEEK
  • xEV用、グループ連携で拡販
  • PFAS代替 電気電子や塗料用へ

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • 住友化学・・・3D印刷用成形材料、LCPで開発 高耐熱と強度兼備 航空宇宙や医療・車に

    住友化学は自社の液晶ポリマー(LCP)を用いて3Dプリンターの成形材料、フィラメントを開発した。LCP本来の300度C以上の高耐熱性と高強度を兼備する造形物が得られる。こうした性能が求められる航空宇宙や医療、自動車分野の材料として提案し実用化を目指す。
  • 日本化薬・・・軽量シリンダー型IF アジア拡販へ増設
  • 積水化学工業・・・環境・ライフライン事業 営業利益率10%超え

    積水化学工業の環境・ライフライン事業が堅調に推移している。25年度業績は売上高2472億円( 前年度比2・8 %増)、営業利益248億円(同7・8%増)を計画し、営業利益は4年連続で過去最高を更新する見通しだ。営業利益率は初めて10%を超える水準となり、同事業の収益力が一段と高まっている。 収益を牽引するのが下
    水道管の管路更生システム「SPR工法」だ。既設管と更生管を開削せずに一体化でき、下水道管の老朽化が進む国内外で需要が拡大している。国内では今年、老朽化した
    下水道管が原因とみられる道路陥没事故が相次ぎ政府が全国的な重点調査を実施。緊急度の高い管路が72㌔㍍存在すると報告された。
    26年度以降、自治体予算で管路更生が優先される見通しで、事業機会が一層広がる。
  • 東レ・・・寒い日も温もり 撥水生地に秋冬用新素材
    東レは衣料向け撥水(はっすい)ポリエステル長繊維テキスタイル「DEWEIGHT(デューエイト)」の秋冬用新素材として、寒い日でも温もりを感じる柔らかなパウダータッチを実現した「同PS」を開発した。27年秋冬シーズンから紳士・婦人衣料(アウター、ボトムス)向けに展開する。初年度に20万㍍(2億円)、30年度に50万㍍(5億円)の販売を目指す。

 

 

 

  • 積水化成品工業・・・PLA発泡シート 食品容器に展開
  • JNC・・・PSQ派生品 用途開拓を加速 年内上市めざす
  • 東レ・・・海淡向けRO膜、サウジ工場稼働
  • 積水化学工業・・・細胞安定供給コンソに参画
  • アズビル・・・プラント向け製品統一新ブランドに

    アズビルは工場・プラント向けアプリケーション群を統合する新ブランド「we.ble(ウィーブル)」を立ち上げた。
    同ブランドの下、人と技術の調和による工場・プラント操業の変革を推進し効率性、安全性、持続可能性を実現しながら顧客の可能性を最大化することを目指す。DCS(分散型制御システム)をはじめ製造現場を支えるさまざまな製品・技術を統合。シームレスなデータ利活用やアプリケーション横断的なユーザーインターフェース、AI
    活用などでシステム販売から導入エンジニアリング、改修・保守サービスまで顧客のライフサイクル全体を支えるアズビルの事業・技術を結集し、顧客に寄り添ったソリューション提供を一層加速させる。「協働・共創」を旗印に顧客と継続的な価値創出を図る。オートメーション技術で人と社会をつなぎ、操業最適化や安全・安定操業を支援する。国内外でブランド展開を推進する。
  • カネカ・・・さいたま市の脱炭素 街区形成事業に選定
  • 帝人フロンティア・・・汗じみ防ぎUV遮蔽 ポリエス繊維新開発
  • 東ソー・・・ISCCプラス認証 四日市事業所で取得
  • 帝人松山事業所・・・愛媛大と連携協力
  • カネカ・・・筋肉ケア習慣付けとサプリメントをPR
  • 帝人フロンティア・・・再生ポリエス繊維 発売30周年展開く
  • トクヤマ・・・AIで配船最適化
  • 石油化学工業協会・・・10月の汎用4樹脂の出荷実績
  • PETボトルリサイクル推進協議会・・・24年度の使用済みPETボトルのリサイクル率

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