石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • テクノUMG・・・ABS系樹脂 めっき品をリサイクル 剥離技術を確立
    テクノUMGは、めっき加工や塗装を施したABS系樹脂製部品のリサイクル技術を開発した。これで得られるリサイクル原料を使用したABS系樹脂を展開する。消費者の環境意識が高まるなか社会実装を進める。
  • ポリプラスチックス・・・LCP、日台ともに高稼働に 台は第2期早期増設へ

日 本 触 媒・・・高機能材拡大に準備着々

電材・電池材 成長へ中国で拡販 SAP 市場開拓で収益下支え
日本触媒は25~27年度の中期経営計画の最重点課題である高機能材料系のソリューションズ事業の収益拡大に向けて着々と準備を進める。長引く石化不況や気候変動対策のピークアウト懸念など、事業を取り巻く環境に変化が見られる現状では数字的な成果を表せ
ていない。しかし、今後の成長への布石は打っている。足元は表示材料向けの電子材料や次世代電池材料が中国で拡販。バルク系のマテリアル事業では世界トップの高吸水性樹脂(SAP)で新興市場開拓が進み、収益全体を下支えしている。
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野田和宏社長(写真)はソリューションズ拡大における現在地について「そこそこ進展している」と評価する。現中計では最終年度の27年度に営業利益と持ち分法投資損益を合計したセグメント利益を全社で350億円(24年度実績は231億円)に拡大させ、このうち半以上の185億円(同61億円)をソリューション事業で稼ぐ目標を掲げている。

  • ENEOSマテリアル・・・S―SBRが収益牽引 生産性向上など継続
  • アズビル・・・AA事業、北米売上高が大幅増 中長期で拡大期待
  • 合成ゴム価格・・・11~1月期、4四半期連続の下落
  • 大阪ソーダ・・・松山でアリルエーテル類増強

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  • JNC・・・上期純損益が黒字化 肥料・ライフで収益力 構改が成果
    JNCが進めている構造改革の成果が収益改善に現われ始めている。25年度上期(4~9月期)決算では、中国の液晶材料関連子会社2社の売却で特別利益を計上し、2期連続で赤字だった純損益を黒字に転換した。昨年も不織布関連で合理化を実施しており、今後は成長戦略に軸足を移す。現状は事業縮小で売上高が減少しているが、高付加価値製品の強化に舵を切ったことで収益力は高まる。加えて持続可能な水力発電の安定収益で下支えする。
  • アロン化成・・・業績堅調 東亞合成本体は伸び悩み
  • 中央化学・・・PET容器、環境配慮型2種を開発 実用化と量産化急ぐ

    中央化学は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主原料にした「CVP」(高発泡PET)と「NCP」(新型C―PET)の2種類の環境配慮型容器を開発した。ユーザー企業とのテストマーケティングを重ね、実用化と量産体制の構築を進める。環境対応型素材のラインアップ拡充により、プラスチック使用量削減に加え、作業効率化や人手不足対応など市場ニーズにも応える製品展開を進めていく。【写真】㊧高発泡化で軽量、耐油性・強度にするれる「CVP」㊨リサイクル材配合でも耐熱性を確保した「NCP」
  • 花王・・・植物原料由来の高機能パラフィンオイルを開発
  • 帝人・・・PC、ソルベント再生品開発 新品並みの高品質
  • 旭化成、積水化学など5社・・・PE管、施工端材を資源循環
  • カネカ・・・日本ゼオンの医療器材事業を取得
  • 東洋紡など3社・・・自販機用の商品見本シート再生へ
  • エフピコと静鉄ストア・・・食品トレーの学習まんがを小学校に
  • UBE・・・FRONTEOと創薬導出で協業
  • ドイツBASF・・・NPGの新工場が中国・湛江で稼働

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • アクリロニトリル(AN)のアジア価格・・・下押し圧力 中国新増設で需給悪化
  • UBE・・・機能品の成長加速 スペシャリティ事業牽引
  • プラスチック容器包装リサイクル推進協議会・・・廃プラリサイクル実証 再生材供給体制の課題検証
  • ダイセル・・・セイフティ事業、今期、生産性改善 米国拠点を黒字化
  • JFEエンジニアリング・・・廃棄物ガス化CR設備竣工

    JFEエンジニアリングとJ&T環境は、JFEスチール東日本製鉄所(千葉市)の敷地内にあるJ&T環境の千葉リサイクルセンター内に廃棄物ガス化技術を用いたケミカルリサイクル(CR)プロセスの小型炉実証設備=写真=を竣工させた。
    同設備はNEDOのGI基金事業に採択され、廃棄物処理能力は日量20㌧。12月から26年6月まで実証試験を行う。
  • リケンテクノス・・・都主催 オープンイノベーション促進事業「Tokyo Cross Lab」に採択
  • 東洋インキ・・・導電シート回収再生実証試験をスタート
  • 出光興産・・・FT合成技術独新興に出資
  • 出光など合同会社・・・容量48㍋㍗時の姫路蓄電所竣工
  • 日本ABS樹脂工業会・・・ABS樹脂の10月国内出荷
  • カーボンブラック協会・・・9月のカーボンブラック実績

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  • ポリプラスチックス・・・車両用POM増販 中国で今期10% 中華系顧客拡大
  • クレハ・・・次期中計、機能製品・ライフ・家庭用品 3本の矢で利益拡大
  • デンカ・・・電子・先端品牽引 営業利益最高更新 次期3ヵ年内に
  • 日本化薬・・・ROE10%超目標 長期計画の30年度ごろに
  • JSP・・・EPP、差別化進め拡販 欧米車向け苦戦も
  • 三菱ガス化学・・・半導体パッケージ材 タイで倍増設を完了
  • 三井化学・・・コーティング事業 米拡大へ拠点移転
  • 住友化学・・・LIBセパレーター大江工場で生産停止 韓国に集約
  • 信越ポリマー・・・新5ヵ年中計始動、売上高比率 海外6割超目指す
  • 三井化学・・・成長3領域(ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT)が好調を維持 石化は下期黒字化
  • コスモ石油グループ・・・JR西日本にバイオディーゼル燃料供給

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