石油化学新聞

THE PETROCHEMICAL PRESS

  • DIC・・・FRP用樹脂、高靭性と耐熱を両立  インフラ分野に拡販
    DICは、繊維強化プラスチック(FRP)のマトリックス樹脂に使われるビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート樹脂)で、本来はトレードオフの関係にある靭性と耐熱性を高いレベルで両立する新グレードを開発した。これらの性能が高く求められるインフラ分野に提案し、早期の実用化を目指す。FRP用樹脂事業の拡大につなげる。
  • KHネオケム・・・事業抜本改革を検討、オキソアルコール 適正生産など年内メド
  • B&GMを分社化する三井化学 伊澤一雅専務執行役員に聞く
    生き残りへ 収益強化とグリーン化 コンビナート連携、分社化は最善策
    三井化学は5月、石油化学事業を中心とするベーシック&グリーンマテリアル(B&GM)領域について、27年度をメドに分社化する方針を示した。国内でエッセンシャルな素材の安定供給を持続可能にするとともに、コンビナートのグリーン化を実現するには、1社単独ではなく同業他社との連携が不可欠と判断したためだ。「分社化は単に事業を切り離すのではなく、コンビナートを強化するための最善策だ。海外品への水際対策とグリーン・トランスフォーメーション( G X )を両立するには、自ら動き、同じ志を持他社と手を組む以外に道はない」と語る伊澤一雅専務執行役員に、今後の戦略について聞いた。
  • 旭化成・・・重点成長で稼ぐ力発揮 変革加速 2期連続最高益へ
  • 三菱ケミカルグループ・筑本学社長・・・MMA、「一層の対応が必要」生産能力削減を検討

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  • リケンテクノス・・・塩ビラップ、増産に40億円投資 埼玉と三重工場で増設
    リケンテクノスは、埼玉工場(埼玉県深谷市)と三重工場(三重県亀山市)での塩化ビニル樹脂製食品ラップの増産投資に約40億円を充当する。26年度から順次稼働し拡販
    につなげる。
  • 旭化成・・・超イオン伝導性電解液をドイツ社に供与 新規円筒型LIB向け
    旭化成はドイツの電池メーカーのEASバッテリーズに旭化成開発の超イオン伝導性電解液技術をライセンス供与した。同技術を用いてEASはリン酸鉄(LFP)を正極に用いた新開発の円筒型超高出力リチウムイオン電池(LIB)を製造し、26年3月から販売を開始する予定。
    【写真】EAS社が来年3月に発売する超高出力リチウムイオン電池

 

  • 出光興産・・・SPS 繊維、フィルム向け 非射出用を用途開拓
  • 東レ・・・炭素繊維、リサイクル新技術開発 強度と表面品位維持
  • 積水化学工業・・・・ビーズ発泡体 バイオマス原料で海洋生分解性の新製品
  • 三洋化成工業・・・機能性タンパク質、半月板治療向けに治験
  • 日鉄ケミカル&マテリアル・・・機能材料が好調 AI関連で仮需
  • ダイセルメディカル・・・無針注射器、製造販売の承認取得 医療機器を拡大
  • 三菱ガス化学・・・低炭素メタノールをメキシコから年100万㌧調達
  • 日本ポリプロ・・・リサイクルPPの新シリーズを開発

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  • MDI中国価格・・・ポリメリック下落 欧州需要低調、中東品流入
  • 経済産業省主導・・・廃プラ再生実証開始 CR・MRで資源循環
  • artience・・・素材特化の共創拠点 東京・京橋にオープン
  • エフピコ・・・色柄付き原料に エコトレー生産

    エフピコは、色柄付き食品トレーを再生原料に用いたエコトレーの生産を11月から開始する。DICの四日市工場(三重県)に設置された溶解分離設備が9月に本格稼働し、脱墨ポリスチレン(PS)の供給が始まった。これで従来リサイクルが困難だった色柄付きトレーのマテリアルリサイクルを実現。エコトレーの供給量拡大を通じ、環境対応に取り組むスーパーなど小売り各社のニーズに応えていく。
    エフピコとDICは20年から協業し、PSの完全リサイクルに取り組んでいる。エフピコはスーパーなどと連携し、使用済み食品トレーを回収・再生・再販する「ストアtoストア」の体制を構築。ただ、回収量のうち約半分を占める色柄付きトレーは白色化が難しく、これまではハンガーなどにするダウンサイクルが多い。
  • 日揮グループとメッツォ・・・持続可能なリチウム精錬技術で協業検討
  • 日本ソーダ工業会・・・2025年9月のカセイソーダ出荷内訳
  • 財務省貿易統計・・・2025年9月石化品輸出実績、2025年9月石化品輸入実績
  • ベンゼン11月ACP・・・50㌦安の685㌦

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  • ポリプラスチックス・・・LCP、長所生かし用途拡大 事業基盤を強化
    ポリプラスチックスは液晶ポリマー(LCP)の世界最大手として、主力とする民生機器のコネクター向けを引き続き拡大しながら高周波領域や車載用途でも市場を広げ、さらに繊維、フィルム、パウダーといった射出成形以外の領域へも積極的に展開し用途を開拓する。LCPのユニークな物性と台湾の新系列稼働による日台2拠点体制をベースに、最終製品の需要動向に左右されにくい強固な事業基盤を構築する。
  • 帝人・・・次期中計、アラミドと炭素繊維 構造改革を継続 顧客近接ビジネスに力
  • エフピコ・・・新OPPシート事業化加速 車中心に産業分野開拓
  • ポリプラ・エボニック・・・PFAS規制対応、PEEKを提案 半導体や食品関連に
  • 住友化学・・・医薬品拡販、ラービグ損益改善 コア営業益上積み
  • ADEKA・・・次世代半導体レジスト材 鹿島にプラント新設
  • 日本ゼオン・・・COPの出荷量目標 上方修正
  • ENEOSマテリアル・・・S―SBR1万㌧ 四日市工場で増強

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