
石油化学新聞5456号(2025.10.20)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 経済産業省・・・GX投資 支援事業で第2次公募 構造改革も後押しへ
経済産業省は温室効果ガス(GHG)の排出削減が困難(ハードツーアベイト)な産業のエネルギー・製造プロセス転換支援事業で25年度第2次分の公募を実施している。申請の期限は11月28日。日本の製造業の国際競争力を強化するために引き続き企業のグリーントランスフォーメーション(GX)をサポートする。また、今後の内需動向を見据えた事業転換や企業連携、生産能力適正化など構造改革も強力に後押しする構えだ。 - 三菱ケミカル・・・養殖向け脱窒材製品化 生分解性樹脂使い高性能
- 東ソー・・・細胞培養 マイクロキャリア開発 再生医療向け27年上市
- ダイセル・・・グループ再編、ポリプラを分割 エンプラ事業を継承
- ポリプラスチックス・・・PPSコンパウンド、日中で能力を増強 中国は域内完結
新社長インタビュー 日本化薬 川村茂之氏
成長へ ワクワクする戦略を
4つの社会課題 解決策探索し提案
「まず、25年度を最終年度とする現行の中期事業計画『KV25』をきっちりと仕上げ、目標値に近づけていく。並行して35年までを見据えた長期経営計画の策定作業も進めており、ありたい姿を描き、10年間を3分割した中期事業計画で具体化に取り組んでいきたい。世の中が変化し、社会や経済の先行きが見通しにくいなか、これから発生する社会の課題や困りごとを想像し、その解決に貢献する製品やビジネスを見つけて取り組んでいく。持続的成長を目指しながら、社会から必要とされる企業として認知度も高めていきたい」
自動車安全部品をグローバルに展開するセイフティシステムズ事業など、モビリティ&イメージング(MI)事業領域の成長を率いてきた川村氏が新社長に就任した。最終年度を迎えたKV25ではこれまで、企業価値向上に向けて設備投資だけでなく研究開発、M&Aを含め、近年にない積極投資を各事業で計画し、実施してきた。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本ポリエチレン・・・フィルム向けHDPE、2軸延伸用開発にメド モノマテ包材狙う
- 日本ポリプロ・・・フィルム向け新規PP、高剛性で易カット PTP包装へ展開
- 北海道三井化学・・・植物細胞培養バッグを発売へ 使い切りで低コスト
北海道三井化学は、植物細胞培養用のシングルユース(使い切り)バッグ=写真=を25年度中に発売する計画だ。イニシャルコストが低い植物細胞培養バッグとして売り込む。
- レゾナック・・・インダクタ用 新規磁性封止材を開発
- 帝人フロンティア・・・放熱塗料 電子機器向けを開発 高密着、高耐久
帝人フロンティアは電子機器で高い放熱性と塗布面への密着性、耐久性を発揮する放熱塗料「ラジエックス」を開発した。【写真】「ラジエックス」を塗布したヒートシンク - BASF・・・廃車からPA6再生利用を実証
- UBEマシナリー・・・型締力5500㌧ 世界最大の電動射出機
- 東洋紡と大塚化学・・・抗体医薬精製向けカチオン成分分離膜を開発
東洋紡は大塚化学と共同で、抗体医薬品の精製工程向けにカチオン(正の電荷)を帯びた不純物の除去性能に優れたカチオン成分分離膜デバイス=写真=を開発した。 - SABIC・・・PEIシロキサン共重合樹脂3品種を開発
- 積水化成品工業・・・低周波治療器に高機能ゲルが採用
- エフピコ・・・京都のスーパーとリサイクルを強化
- 積水化学工業・・・細胞大量培養で共同検証を開始
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 中国の再生プラ事情〈上〉
日本容器包装リサイクル協会(容リ協)は、中国の再生プラスチックの利用状況視察のため同国10社・協会を7月に訪問し、報告を取りまとめた。中国は大型インフラ建設や家電・自動車製造業、不動産業、輸出などの成長が鈍化するなか、環境、循環経済、脱炭素により経済活性化を図ろうとしている。昨年末には国営企業、中国資源循環集団を設立し、八つの基幹産業で民間企業と連携して資源循環の底上げを目指している。 - 出光興産・・・SPSの食品関連を加速 調理用家電や調理器具・食器 国内外で評価進む
- 日本ゼオン・・・製造現場 データを一元管理に IoT基盤を構築
- レゾナックとロッテ・・・使用済み容器包装プラをガス化CR
- 日本貿易振興機構(ジェトロ)・・・脱炭素で協業支援 海外新興と連携加速
- トクヤマ・・・塩ビ樹脂営業機能 販売子会社に移管 26年4月
- JSR・・・心電図解析事業をオムロンに売却
- 大阪大など・・・易解体・再接着可能な接着材料を開発
- 日本ABS樹脂工業会・・・9月国内出荷
- 発泡スチレンシート工業会・・・2025年9月のPSP出荷実績
- 日本化学繊維協会・・・8月の合成繊維生産・在庫量
- カーボンブラック協会・・・8月のカーボンブラック実績
THE PETROCHEMICAL PRESS
- ポリプラスチックス・・・LCP、新製品で成長加速 最適材料で顧客支援
- 山梨県と東レなど企業10社・・・グリーン水素、山梨で製造実証開始 サントリーに供給
- 三井化学ICTマテリア・才本芳久社長に聞く
半導体材料 共創で革新
顧客課題にソリューション
三井化学ICTマテリア(ICTM)は世界シェアトップの半導体ウエハー用保護粘着テープ「イクロステープ」を中心に情報通信技術(ICT)分野に特化したフィルムソリューションを展開。市場での存在感を高め、三井化学グループの中で収益成長の牽引役になることを目指している。「顧客から『あったらいいね』ではなく『ないと困る』と言われる製品を提供していく」と語る才本芳久社長に戦略を聞いた。
- 東ソー・・・PPSコンパウンド、海外供給を検討 中国・東南ア候補
- 東洋紡エムシー・・・大津に新研究棟建設 27年初稼働 共重合ポリエスで
- 三菱ケミカル・・・広島に排水処理試験設備が完成
- ENEOS・・・グリーンメタノール インド社と供給協業
- TOPPAN・・・CO2分離膜量産 京大発新興と開発
- クラレ・・・バーチャルPPA(電力購入契約)米で東ガス子会社と10年契約
- デュポン・・・中国の逆浸透膜会社 地域市場強化へ買収