
プロパン・ブタンニュース 3648号
総合面
- シナネンHD、リテールサービス強化 重点4項目掲げ稼ぐ力を
シナネンホールディングス(本社・東京、中込太郎社長)は14日、東京・港区で第2四半期決算説明会を開いた。中期経営計画の成長戦略に掲げる「リテールサービス戦略の強化」についてアップデートした方針を説明した。重点項目に①サービス拡充②顧客拡大③ブランド強化④競争力強化―を掲げ、稼ぐ力を強化する。
これまでのガス事業者、石油事業者、エネルギー商社といった単体の事業、個別の会社ではなく、地域拠点がある街全体を主として、グループのさまざまなサービスを提供する企業体への進化を目指すための指針を明確化した。
【写真】寺田達彦執行役員財務IR部長 - 経産省、スマート保安実証でトーエルと橋本産業を採択
- 溶接容器の例示基準改定、最小肉厚を緩和 さらなる軽量化が可能に
経済産業省は11日、容器保安規則(容器則)の例示基準を改正した。鋼製LPガス容器の最小肉厚の計算式を改めたうえ、耐圧試験の容器の条件を追加し、容器の薄肉化によりさらなる軽量化が可能になった。また、目視検査にカメラなど器具の使用を認めた。 - 伊藤忠エネクスホームライフ、4販社統合後初のキャンペーン表彰式開く


伊藤忠エネクスホームライフ(本社・東京、若松京介社長 写真)は14日、東京・港区の品川プリンスホテルメインタワーで、6~9月に展開した「NeoLifeキャンペーン2025」の表彰式を開いた。昨年10月の4販社統合後から初めて企画したキャンペーンで、エントリーした230人(直売187人、卸43人)から優秀な成績を収めた25人などを表彰。4支社への帰属意識と横連携を強めると同時に、販売力を培う場とした。
首都圏版
- ニチガス、府中営業所を新築移転 商圏深耕へ

ニチガス東京支店(中村正敏執行役員支店長)はグループのエナジー宇宙(ソラ、本社・東京、吉田恵一社長)が府中市西原町1―12―1で運営する府中デポステーション内に府中営業所(磯野裕一所長)を新築移転し、10日に現地で竣工式を開いた。中村支店長はあいさつでスポーツコミュニティー、ペットコミュニティー、地域業界と連携して商圏を拡充する方針を示した。 - オブリック、アップリサイクルコンテストで中高生の作品表彰
- 日東エネルギー、JリーグのジェフユナイテッドとSDGsスポンサー契約結ぶ

日東エネルギー(本社・東京、赤津正弥社長)は1日付でJリーグのジェフユナイテッド市原・千葉とSDGsスポンサー契約を結び、13日に市原市にある運営会社ジェフユナイテッド(島田亮社長)本社で契約調印式を行った。契約期間の2027年6月までチームの社会貢献活動を支援する。【写真】左から島田亮・ジェフユナイテッド社長、赤津正弥社長、小林慶行・ジェフユナイテッド市原・千葉監督
地方面
- 北海道=fundbookの札幌セミナー、M&A切り口に成長戦略を展望
M&A、事業継承サービスのfundbook(本社・東京、渡邊和久社長)主催のセミナーが11日、札幌市のホテルポールスター札幌で開かれた。「地域経済をひらく次の一手」をテーマに、M&Aを切り口にこれからの企業の成長戦略を展望した。いちたかガスワン(同・札幌市)の佐藤勝治社長がパネルディスカッションに登壇し、同社がM&Aを選択した背景を明かした。 - 東北=常磐共同ガス、「健康」テーマにふれあい感謝祭開く

常磐共同ガス(小野寺智勇社長)は7~9日、いわき市の本社構内で秋恒例の「ふれあい感謝祭」を開いた。雨模様の日もあったが賑わいが続き6100人が来場した。
今回は「健康」をテーマに掲げた。地元病院がブースを出し視野検査や体脂肪測定などをした。ヤクルトは健康情報を提供しながら飲料容器を使った遊びで子供たちを楽しませた。来場者に商品を説明する際には「油を使わないで調理ができる」「ヒートショックを防げる」「見守りできる」「除菌できる」など健康に関する情報を盛り込むことを心がけた。 - 中部=上野ガス、リフォーム&ガス展に6827組 100周年へ前進

上野ガス(本社・伊賀市、中井茂平社長)は1~3日、伊賀市の自社ショールーム「フラム」とイオン伊賀上野店駐車場で2025リフォーム&ガス展を開いた。「今よりも、さらに楽しいホットな暮らしへ!」のテーマで開催したイベントには6827組が来場、1億2400万円の売り上げを記録。大盛況のうちに3日間を駆け抜けた。
初日に中井社長があいさつで「ガス展委員が5月から準備しているなかで私が申し上げたのは、ストーリーが必要だということだった。(創立)98周年の今年は100年に向けてホップ、ステップ、ジャンプのストーリーを委員の方々に用意していただいた。社員の皆さんがストーリーテラーになって物語を語ってほしい」と述べた。 - 中部=石川県協、県総合訓練に参加 知事らに災対力訴求
- 近畿・四国=中島商事、トータルフェアに4人 メーカー3社のこんろ対決企画も

中島商事(中島智宏社長)は1~2日、東近江市の本社でダイヤトータルフェアを開いた。ガス・住設機器販売をはじめステージで多様なイベントを行い、4405人の来場者を楽しませた。
さいころの目で個数が変わる来場記念のボックスティッシュ、例年好評の灯油券販売、ポイントカードの入会・来場特典の付与、LINEによる景品付きキーワードラリー、購買客向けの抽選会など多彩な仕掛けで来場動機を高めた。ビルトインこんろコーナーではリンナイが、中島商事が展開する高級食パン「さすがにオテアゲ」のキューブクロワッサンをグリルのリベイク機能で温めた。ノーリツはピタクラフトの鍋を使いゆで野菜を無水調理した。工事費込みの同一パック料金によるメーカー3社のこんろ対決企画も実施した。 - 近畿・四国=三宅産業(観音寺市)、秋の総合展で1億8500万円売り上げ

三宅産業(三宅慎二社長)は1~3日、観音寺市の本社で第60回明るい暮らしと住まい展秋の総合展示会を開いた。4240人が来場し、目標を3千万円上回る1億8500万円を成約した。
総合展について三宅社長は「本社で継続して行うことに意義がある。お客さまに三宅産業がここにあると体で覚えてもらうことで安心感や信頼につなげる」と話す。告知に向け手渡しを基本に封筒入り案内状を配布。観音寺、三豊両市に設置する10カ所の立て看板、四国新聞への折込みを実施したほか、FM香川に三宅社長が出演し60回を記念した60万円のリフォームセットをPRした。 - 中国=髙山産業、取引関係者招き情報交換会 買い手目線の提案を
髙山産業(本社・岡山市、髙山晃一社長)は10月27日、岡山市の岡山プラザホテルに取引先関係者を招き10回目の情報交換会を開いた。会は取引先に謝意を表し、自社の近況を伝え、情報を共有化することで、ともに新商品やサービスを拡大させることが目的。102社159人が参加した。

【写真】左から髙山晃一社長、髙山郁生専務、髙山眞光取締役
髙山社長は今期売上高65億円の見通しを示し、給湯器の設置率を現状の55~60%から70%に引き上げる方針を掲げた。今期の給湯器販売は予定通りに進捗し、成約率を重視した展示会を展開。今夏のLPガス販売数量も堅調で、ガス衣類乾燥機やハイブリッド給湯器の普及拡大を図る。 - 九州=徳島・鹿児島・宮崎県青年部研修、市場開拓の武器に衣類乾燥機と即湯サービス

徳島県LPガス協会青年部委員会(塚本慶太郎委員長)と鹿児島県LPガス協会ニューリーダー会(肥後大輔会長)、宮崎県LPガス協会未来創造委員会(渡辺浩希委員長)は10月30日、宮崎県LPガス会館で「青年部を主とする3県合同交流会」を開いた。3県から19人、オブザーバー含め36人が参加した。
ファミリーガス(本社・都城市)の森健太郎専務が「ピンポン営業なし、ショールームなし、営業ノルマなし、建築不動産コラボなし、乾太くんで200件新規獲得した話」、鳴門ガス(同・鳴門市)の中岸真史社長が「真に必要とされるガス事業者へ~即湯サービスの可能性とこれから~」の題で講演した。
- 九州=<かがり火>大洋ガステック、地域のライフライン担う
住設・供給機器 / 新技術
- I・T・O、大阪市中心部に本社移転 交流促進 競争力ある人事展開

I・T・O(内海二郎社長)は12月15日、東大阪市箱殿町の本社を、大阪市中央区本町の新築ビル「PMO EX本町」に移転する。交通至便な大阪市中心部に移転することで、国内外の多様な企業や人材との交流や連携を促進するほか、競争力のある人事戦略に生かす考えだ。 - fonfun、SMS軸に多彩な提案 「バンソウSMC」業界で150社超が利用
- パイオニア、安全運転管理のアップデート実施 点呼機能を拡充
GHPとコ・ジェネ版
- 旧冷凍年度のGHP出荷、LPガス機が7000台突破 中小都市ガス機に迫る
- 福井県坂井市、坂井中学校にGHP導入 避難所機能強化でLPガス機を採用
- ダイキン、冷媒回収・再生をノーベル賞技術MOFで実現
- GHPとコージェネ、CN実現へ具体的使命 日協がHPで公開
- 韓国市場向けにGHPの輸出進む ASEANにも可能性
<中部未来創造特集>
2016~25年の10年間は、LPガス業界にとって激動期でもあった。電気の小売自由化、都市ガスの自由化などに始まり、LPWA集中監視の普及や能登半島地震に代表される大規模な自然災害など、取り巻く環境は目まぐるしく変化した。今回の中部未来創造特集はこの10年を振り返ったうえで次の10年を展望する。各社の「10年後」を見据えた取り組みをリポートするとともに、中部地区有力事業者のトップに話を聞いた。

- サカヰ産業(富山市)=リフォーム事業3年目 末端ユーザーに照準
生活事業部にリフォーム推進室が誕生し「サカヰリフォーム」ブランドを本格的に始動してから3年目。売り上げは順調に推移している。その原動力の一つが個人客だ。サカヰ産業の顧客であるLPガスユーザーの設備交換などから始まり、住居のリフォームへ波及していくケースがあった。出来上がりを見た当該企業の従業員からの発注だった。着実に数字を積み上げた結果「2024年度の売り上げは目標を上回った」(逆瀬川幸生室長)。 - 知多高圧ガス(知多市)=水素社会実現へ先鞭 モデルタウン実証準備
昨年3月、知多髙圧ガスは本社敷地に知多市で初となる燃料電池車(FCV)向けの「知多水素ステーション」を開設した。7月には水素充填設備が竣工。水素を充填して出荷している。こうした事業展開と並行して昨年から静かで排気ガスが出ないFCVの外部給電機能を活用し、地元・知多市内の小学校で開かれる盆踊り大会に電源を供給し水素の有用性をPRするなど、積極的に活動してきた。 - 三谷産業イー・シー(野々市市)=感謝祭、企画満載おもてなし 接点深め地域と成長
広大な緑の芝生と一体化したモダンなデザインが印象的な野々市役所庁舎。雨水再利用や自然の空気による換気、太陽光発電など環境と省エネにも優れた建築物だ。10月18日、三谷産業イー・シーなど三谷産業グループは恒例の感謝祭を庁舎前のあらみや公園で開いた。当日は土曜日で天気にも恵まれ多くの来場者で賑わった。ベビーカーを押す家族連れ、カップル、学生グループ、高齢者夫婦、ペットを連れた人、車いすの人、走り回る子供たち―。会場は一般的なガス展とは異なり、未来へ続く同社グループと住民の幸福な関係を象徴する〝祝祭的〟な雰囲気があふれていた。

10年後見据え戦略始動-有力事業者トップに聞く
・上野ガス・中井茂平社長=人材育み保安堅守 商圏広げ都市づくり参画も
・名古屋プロパン瓦斯・後藤庄樹社長=接点磨きニーズ充足 顧客のオンリーワンに
・大成エネルギー・西本和喜夫社長=北陸で最強の会社に 脱炭素でグリーン化推進
・マルエイ・澤田正社長=暮らしにワクワクを 燃転・省エネ・CN提案
中部LPガス消費マップ

