
石油化学新聞 5478号(2026.4.6)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三洋化成工業・・・新中計、ICT・ヘルスケアに力 攻守両輪で成長持続
三洋化成工業は26年度から始動する中期経営計画を守りと攻めの両輪で推進し持続的成長を目指す。ものづくり大改革で抽出した課題を解消するため、国内の各主要工場で既存設備のスクラップ・アンド・ビルド(S&B)を含む大型投資を伴う設備改造を実施。同時に成長事業に定めたICTとヘルスケア分野に積極投資し、本格事業化を後押しする。今後3年内に構造改革と事業化を完遂させ、長期経営方針で設定した30年度をゴールに見据え利益を飛躍的に拡大させる。 - 日清紡ケミカル・・・樹脂改質剤を拡販 徳島事業所で増産
- 入社式 トップが訓示 混迷の時代に新戦力 個性発揮 社会に価値を
- 三井化学・・・ビジョンケア、ソリューション強化 新興市場を開拓
- 塩化ビニル樹脂(PVC)・・・印向けオファー難航 ナフサ不足響く
- ベンゼン1100㌦に急騰 ACP305㌦高
<特集>需要高まる化学 企業の電子・情 報材料〈下〉 (2~3面)
エレクトロニクス分野が化学企業にとって主要市場の一つであることは言うまでもない。化学技術を駆使した日本発の電子・情報材料は、高い機能や信頼性などが評価され、最終製品の高度化・多機能化や軽薄短小化、世界的な普及に不可欠なものとして広く浸透している。その領域は多岐にわたり、需要はおおむね好調だ。足元は生成AIの普及に伴う半導体関連の需要増に加え、デジタル化の流れ、通信インフラの高速化、ディスプレイ市場の成長、「CASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)」をキーワードとする自動車産業の変革などが材料の需要拡大を後押しする。化学企業はこうしたニーズを取り込もうと、顧客と連携した開発などに注力している。各社の事業拡大に向けた取り組みを紹介する。
三菱ケミカル
- 蛍光体・OLED材増産
- LIB負極材 新品種用に新設備
東洋紡
- PTEフィルム、2大製品で投資回収
- 半導体向け用途開拓に注力
トクヤマ
- 高純度IPA 30年に販売量倍増へ
- 再生IPA 台で着手、第2期も
三菱ガス化学
- 半導体基板材 AI関連需要取り込む
- 低誘電樹脂 サーバー向け拡販
東レ
- PI 有機ELへ黒色材拡販
- 半導体分野は相次ぎ新製品
クラレ
- PA9T 物性評価で市場拡大
- 電気電子用 SMT化が追い風
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本化薬・・・触媒事業、収益安定化へ増客 中国向けに重点
- UBE・・・環境対応 中計目標に追加 化学・産廃物排出減
- 積水化学工業・・・フィルム型PSC事業化
- UCE・・・PE・PA再生材 食品接触用途に
- 荒川化学・・・電子・ライフに集中 事業構造改革を加速
- 東レ・・・PMMA多孔質繊維 血液中の病因物吸着
- 帝人フロンティア・・・美容繊維、ブランド立ち上げ 今秋から製品上市
- 日本ポリケム・・・PPコンパウンド、インドで車向け増設
- 東レ・・・サーチャージ制 製品価格に導入
- 三菱ケミカル・・・台湾のMMA合弁株 三菱ケミが今夏譲渡
- KHネオケム・・・核酸医薬を最適送達 ルクサナと研究開始
- トクヤマ・・・太陽光発電セルからシリコン再生低廉に 技術開発 NEDO事業に採択
- 三井化学・・・DX人材戦略でDS165人体制確立
- クラレとDOWA系・・・活性炭再生で共同検討開始
- エフピコ・・・食器リサイクル全国5000店舗突破
- 三菱ガス化学・・・鹿島のPC設備28年3月に停止
- クレハ・・・次世代ポリマー 米開発新興に出資
- 日精樹脂工業とTOYOイノペックス・・・GMSグループ新設 持ち株会社制に移行

日精樹脂工業とTOYOイノベックスは1日付で共同株式移転方法により完全親会社「GMSグループ株式会社」を設立し、持ち株会社制に移行した。また、同日付で東証プライム市場に上場した。体制を移行し両社が培ったプラスチック成形機・関連商品、ダイカスト技術などを融合、顧客ニーズに応えた革新的技術を提供し、一層の企業価値向上を目指す。
GMSグループは資本金3億円。本社は東京都千代田区丸の内の三菱ビル8階に置く。会長兼CEOに日精樹脂工業の依田穂積社長、社長兼COOにはTOYOイノベックスの田畑禎章社長が就任した。【写真】GMSグループの依田穂積会長(左)と田畑禎章社長
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 財務省貿易統計・・・2026年2月石化品輸出実績、2026年2月石化品輸入実績
- 日本ソーダ工業会・・・2026年2月カセイソーダ出荷内訳
- 化学製品値上げ
・シージーエスター・・・フタル酸系可塑剤を1日出荷分から1㌔㌘137円以上値上げする。3月16日発表の上げ幅を修正した。対象はDOP、DINP、PL―200。
・東亞合成・・・ポリマー・オリゴマーを1日出荷分から10%以上値上げする。
・クラレ・・・1日出荷分から人工皮革を10%、ヤシ殻系活性炭と関連製品を20~40%値上げする。
・旭化成・・・酸化エチレン(EO)、エチレングリコール(EG)、エタノールアミン、ソフタノールを1日出荷分から1㌔㌘90円以上値上げする。
・日本触媒・・・酸化エチレン(EO)、エチレングリコール(EG)、エタノールアミン、ソフタノールを1日出荷分から1㌔㌘90円以上値上げする。
・三洋化成工業・・・ポリプロピレングリコール(PPG)とポリマーポリオール(POP)を今月納入分から1㌔㌘150円値上げする。
・積水化学工業・・・塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂とCPVCコンパウンドを1日出荷分から国内向け1㌔㌘55円以上、輸出向け0・5㌦以上値上げする。
・旭化成・・・エラストマーを1日出荷分から1㌔㌘160円以上値上げする。
・三菱ケミカル・・・軸延伸ポリスチレンシート(OPS)を16日納入分から1㌔㌘125円値上げする。
・三菱ケミカル・・・1日出荷分から酢酸ビニルモノマー(VAM)を1㌔㌘40円、ポリビニルアルコール(PVOH)製品群を70円(輸出は1㌧450㌦、400ユーロ)値上げする。
・三菱ケミカル・・・C4誘導品7製品を1日出荷分から値上げする。上げ幅は1・4―ブタンジオールと1・2―ブタンジオールが1㌔㌘125円以上、テトラヒドロフランとポリテトラメチレンエーテルグリコールが165円以上、ガンマ―ブチロラクトンとN―メチル―2―ピロリドンが70円以上、無水マレイン酸が15円以上。
・三菱ケミカル・・・21日出荷分から無延伸共押出多層フィルムと無延伸ナイロンフィルムを20%以上、食品包装用ラップフィルムを35%以上値上げする。
・三菱ケミカル・・・21日納入分からナイロン系フィルム4製品(厚さ15㍈換算)を1連(500平方㍍)1500~2千円、PET系透明蒸着ガスバリアフィルム(厚さ12㍈換算)透明を1200円値上げする。
・ジェイ・プラス・・・アジピン酸系可塑剤を10日納入分から1㌔㌘140円以上値上げする。対象はDOA、DINA。
・サンディック・・・OPSを13日納品分から値上げする。改定幅は一般銘柄(防曇シリコン)、シリコン銘柄、無塗布銘柄、微耐熱・耐油銘柄が1㌔㌘100円以上、耐熱銘柄が110円以上。
・旭化成・・・ナイロン66繊維を15日出荷分から1㌔㌘170円値上げする。
・トクヤマ・・・塩ビ樹脂(PVC)とペースト塩ビを16日出荷分から1㌔㌘45円以上値上げする。
・東ソー・・・ペースト塩ビ樹脂を21日納入分から1㌔㌘45円以上値上げする。
・大洋塩ビ・・・PVCを21日納入分から1㌔㌘45円以上値上げする。
・ユニチカ・・・21日から6月21日まで出荷する包装用フィルム6製品を値上げする。上げ幅はナイロンフィルム(厚さ15㍈換算)と複層ナイロンバリアフィルム(同)が1連(500平方㍍)1千円以上、ナイロンバリアフィルム(同)とOPPバリアフィルム(厚さ20㍈換算)が1200円以上、ポリエステルフィルム(厚さ12㍈換算)が700円以上、ポリエステルバリアフィルム(同)が900円以上。
・積水化成品工業・・・発泡ポリスチレンシートを21日出荷分から1㌔㌘120円以上値上げする。
・JSP・・・発泡ポリスチレンシート(PSP)を21日納入分から値上げする。上げ幅は一般グレードが1㌔㌘110円以上、耐熱グレードが125円以上。
・クボタケミックス・・・管材製品を5月7日出荷分から値上げする。上げ幅は塩ビパイプ類が30%以上、ポリオレフィンパイプ類が20%以上、継手類が15%以上、その他関連製品が10%以上。
・積水化学工業・・・管材製品を5月7日出荷分から値上げする。上げ幅は塩化ビニル管と関連製品が12%以上、塩化ビニル継手とマス、関連製品が6%以上、バルブと関連製品が10%以上。ポリエチレン(PE)管が20%以上、PE継手と関連製品が5%以上、架橋PE管が15%以上。
【訂正】3月30日付1面、東レ新中計の記事の見出しに「28 年度に事業利益4500億円」とあるのは「28年度に事業利益2300億円」の誤りでした。
