
石油化学新聞 5474号(2026.3.9)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三井化学・・・南アにPP複合材 自動車材、海外生産拠点を拡充
三井化学は、自動車材の海外生産拠点を拡充する。南アフリカでポリプロピレン(PP)コンパウンドの委託生産に乗り出す計画で、26年中にも実現する。インドではエラストマー重合拠点を新設する検討に入っており、早期に結論を出す。需要地で生産する「地産地消」戦略を一段と推進し事業拡大につなげる。 - JNC・・・原綿設備の改造検討 超かさ高不織布など付加価値化を加速
- デンカ・・・3ヵ年計画、営業利益450億円に 稼ぐ力を再構築
デンカが23~30年度の経営計画「Mission2030」のフェーズ2(26~28年度)を策定した。会見した石田郁雄社長=写真=は「最大のポイントは稼ぐ力の再構築。これを成し遂げ、新たな成長ステージへの基盤を固める」と強調した。フェーズ3以降では「異なる成長トレンドを持つICT&エナジーとヘルスケア領域のベストミックスによる成長モデルを推進する。サステナブルリビング領域は勝ち残る事業に厳選し、新たな価値の創造を図る」考えだ。
デンカは23~25年度のフェーズ1で不採算事業の整理や事業構造改革、成長分野での先行投資の実施により短期間での成長と長期的な成長基盤強化の両立を狙った。しかし、電気自動車(EV)市場の成長鈍化など急激な市場変化に伴い、先行投資の収益化は遅れた。不採算事業はセメント事業からの撤退などを実行したものの、米国クロロプレンゴム(CR)事業子会社DPEでの対応が想定以上に長期化した。 - 信越化学 米子会社・・・塩ビ原料、30年メド5300億円投じ増設
- ホルムズ海峡閉鎖 ナフサ供給に影響
- タキロンシーアイ・・・マイクロモーター、上海に新工場開設
- デンカ・・・スチレン関連事業、来年4月に分社化 生産能力削減へ検討
- トクヤマ・・・水素化マグネシウム、用途開拓へ共同出資
- 旭化成ファーマ・・・旭化成セラピューティクスに改称
- 三菱ケミカル・・・印刷機向け感光体 ベトナム工場閉鎖
<特集>日 本のアクリル酸 ・同エステルメ ーカー (2面)
固有のサプライチェーンで水際競争力発揮
アクリル酸とアクリル酸エステルは多彩な用途分野で安定した市場を形成する一方、中国での大規模新増設による供給過剰で国際市況は弱含みの状態が続き、長期化の様相を呈している。需要の急回復は見込めない一方、高機能高付加価値なアクリル川下領域への展開が着実に進展している。国内メーカー3社は長年培ってきた事業運営の強みを生かし、ユーザーへの安定供給に万全を期すとともに、自社グループへのモノマー供給を通じて成長事業を下支えする。
概況
- 中国供給過剰 国際市況低迷が長期化
- 高機能川下領域を下支え
日本触媒
- 世界5拠点で最適供給
- アクリル酸エステル 再構築新設備を稼働
東亞合成
- 高効率化推進 注力分野の起点担う
- 特殊エステル ASEANも拡販
三菱ケミカル
- 国内中心に安定供給
- 環境対応 CR製品を本格展開
THE PETROCHEMICAL PRESS
- PVC価格・・・印向け2ヵ月連続上昇 中国VAT還付廃止控え
- SM・ベンゼン価格・・・アジアで高止まり トラブル影響続く
- 東レ・・・婦人衣料向け新感覚ポリエス長繊維開発
- 三井化学・・・ 構造式から物質情報 生成AIで抽出整理
- カネカ・・・小規模電力網 豊岡市で構築へ
- 三井化学・・・海水由来複合材 シャープペンに
- 積水化学工業・・・細胞培養プレート 北米市場でも販売
- 東ソーと山形大・・・印刷による回路製造 研究成果が科学誌に
- UBE・・・欧州子会社再編 製販機能を集約
- UBE・・・DMCとEMC 米投資を増額
- 日本ソーダ工業会・・・2026年1月カセイソーダ出荷内訳
- 日本化学繊維協会・・・1月の合成繊維生産・在庫量
- ベンゼン3月ACP・・・前月比15㌦高の1㌧795
- 化学製品値上げ
・ポリプラ・エボニック・・・ポリアミド(PA)系樹脂などを4月1日出荷分から値上げする。上げ幅はPA12、PA6・12、透明樹脂が1㌔㌘200円、共重合PAが300~500円。ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は10%、ゴム添加剤は200円値上げする。
・日本ゼオン・・・合成ラテックスを3月10日納入分から1㌔㌘17円値上げする。対象はアクリレート系、NBR系、SBR系の各ラテックス。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 日本化薬・・・低誘電樹脂を拡大 高周波基板用 供給体制も整備
- ポリプラスチックス・・・コンパウンド供給 グローバルに拡充
- クラレ・・・米オハイオ州、活性炭増設に1億㌦ 2年後稼働
ENEOS川崎製油所 首都圏の需要に対応 精製から化学品原料まで
DX進め生産効率化

ENEOSの川崎製油所は神奈川県川崎市の臨海部に位置する浮島南・川崎地区と浮島北地区それぞれでナフサクラッカーを運営しており、両地区を合わせた敷地面積は約220万平方㍍(東京ドーム44個分)になる。同製油所が中核を担う川崎コンビナートは首都圏に位置し、海上・陸上輸送のほか、羽田空港に近く、航空輸送にも対応する。川崎製油所は大消費地へのエネルギー、素材の安定供給を一つの使命として効率的な生産体制の構築を目指している。近年は製造のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進。カーボ
ンニュートラル(CN)や循環型経済に向けた取り組みも進め、これからのコンビナートの形を作り出そうとしている。
川崎製油所は同社グループ最大級の製油所で、70年以上の歴史を持つ。石油精製で生産したナフサを原料にエチレン、プロピレン、BTXなどの芳香族を生産しコンビナートユーザーに供給するほか、それらを原料にパラキシレン(PX)やメチルエチルケトンなどの
溶剤も製造する。石油精製から化学品原料までを同グループが一貫して製造する生産体制が大きな特徴となっている。
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 中央化学・・・米飯量を最適化 食品プレート上市 女性チーム開発第2弾

中央化学は、女性社員中心のマーケティングチーム「FraiR(フレール)」が手掛けた開発品の第2弾として食品プレート容器「CTフリコ」を上市した。女性をターゲットに米飯を中心とした最適な量目を設計した。フリル調デザインで売り場を演出する。既に一部で採用が始まっており、展示会を通じてさらに拡販を図る。
CTフリコは耐熱性を持つ食品プレート容器で女性向けに適量設計。女性社員に調査を行い、ご飯量を160㌘に設定した。管理栄養士の監修の下、1食当たりの適正量目も設計に反映した。袴(はかま)形状で安定性を高め、これをフリルに見立て、名称をフリコとした。天井は平面のドームふたで段積みに対応、底面アーチと側面絞りでボリューム感を演出するなど機能を充実させた。作業性も意識し、底面中央の3本線は盛り付けの均一化に寄与する。 - 三菱ガス化学・・・蘭MXDA設備建設工事を中止
- 三菱ケミカル・・・オフィス廃プラ 循環利用へ連携
- 三菱ケミカル・・・子ども向け無料コンテンツ提供
- クラレ・・・再生医療分野拡大へ 新興と業務資本提携
- ENEOSマテリアル・・・電子産業用ゴム販売 JSRから事業譲受
- ENEOSマテリアル・・・横浜の研究機能 川崎拠点に集約
