
石油化学新聞5469号(2026.2.2)
THE PETROCHEMICAL PRESS
- 三菱ケミカル・・・エポキシ樹脂、半導体向け高機能化
高耐トラッキングや低粘度品種を開発 ニーズ対応で拡販
三菱ケミカルは、半導体向けエポキシ樹脂の高機能グレードを相次ぎ開発した。パワーデバイス封止材用途には耐トラッキング性(耐高電圧特性)が高い新グレード、半導体液状封止材用途には粘度が低い新グレードを揃えた。ニーズに応えるグレード拡充で増加する需要を取り込む。 - 東レ・・・超極薄不織布を開発 厚さ3㍈ 全固体電池向け提案
- 西日本のエチレン統合・・・グリーン化に国が補助 触媒・プロセスで新たな石化
課題は誘導品への安定供給
旭化成、三井化学、三菱ケミカルの総合化学3社がかねて検討してきた水島と大阪を結ぶ西日本のエチレンプラント2基のグリーン化と能力適正化は、30年度をメドに三菱ケミカル旭化成エチレン(AMEC)が運営する水島のエチレン設備を停止し、三井化学・大阪のナフサクラッカーに集約することで3社の基本合意に達した。企業の自主的経営判断で世界でも稀有な地域をまたぐコンビナート連携による供給能力の適正化を図る。併せてグリーンケミストリーの実現に向けた設備投資に国から最大限の補助金を獲得したことにも意義はある。
30年度のクラッカー統合に向けて今後は各誘導品で新たな統合再編の議論が活発化するのは必至だ。一方で、触媒・プロセス技術を駆使した新たな石油化学の在り様を世界に示し、競争力の源泉となることが期待される。 - MDI中国市況・・・需要低迷で上値重く 万華化学が増設計画 稼働率低下が懸念
- 出光興産・・・個体電解質、大型実証装置を着工 事業化に向け建設
- クレハ・・・名武副社長が新社長に昇格
クレハの新社長に名武克泰取締役副社長が4月1日付で昇格する。社長交代は12年8月以来約14年ぶり。小林豊社長は代表権のある会長に就く。
名武克泰(なたけ・かつひろ)氏 85年関西学院大学経済学部卒業、呉羽化学工業(現クレハ)入社。23年常務執行役員、取締役、25年取締役副社長。兵庫県出身、63歳。
<特集> 安全と安心を守る!化学企業のRC活動
- 各社の取り組みと展望
環境保全、保安防災、労働安全・衛生、化学品管理、品質管理、社会との対話の各項目で企業がその責任で自主的に取り組むレスポンシブル・ケア(RC)活動は、スタートか
ら30年を超え、完全に化学業界に定着した。環境・安全を経営の根幹に据える企業も少なくない。無事故・無災害への永続的な努力が続くなか、RCの管理手法にDXを導入する動きや、活動自体を世界に拡大展開する向きもある。各社の取り組みにも個性が表れる。
クレハ
- CO2排出 削減へ追加手段検討
- DX活用し経営判断高度化
東亞合成
- GHG削減、再エネ導入し積極化
- 徳島や愛知で地域連携
トクヤマ
- ネイチャーポジティブ、TNFDに活動報告
- 保安・化学品管理 国際対応を加速
日本触媒
- GHG削減 世界グループに拡大
- 環境貢献製品 売上収益を大幅増へ
三井化学
- 物流RC 現場力とDXを融合
- 高度リスク管理への転換点
日本化薬
- 50年CNへ 国内外で施策推進
- 太陽光とMFCA エネルギー転換も
デンカ
- 事故ゼロへ 安全な職場環境構築
- 従業員ノンテクスキル向上
THE PETROCHEMICAL PRESS
- ポリプラスチックス・・・POM、中国でシェア拡大 車両用軸に存在感
- アズビル・・・システム提案加速 製造現場 AIで自律化
- 東レ・・・160度C耐熱OPP開発 27年度メド実用化
- ポリプラスチックス・・・PPS、MR品を今期上市
- 石油化学工業協会・・・12月の汎用4樹脂の出荷実績
- 塩ビ工業・環境協会・・・12月のPVC、VCMの生産・出荷
- 日本スチレン工業会・・・2025年12月受払表
- 東レ・・・航空機構造体向けCFRPを高速接合 技術を実証
- JNC・・・可塑剤子会社を合併 4月
- 化学製品値上げ
・トクヤマ・・・次亜塩素酸ソーダを16日出荷分から1㌔㌘13円以上値上げする。
・プライムポリマー・・・ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)を4月1日納入分から1㌔㌘5円以上値上げする。 - 石油化学工業協会・・・APIC福岡大会参加受け付け開始
石油化学工業協会は5月28~29日に福岡市で開くアジア石油化学工業会議(APIC2026)の参加登録の受け付けを特設サイト(https://apic2026.jp/ja/registration.html) で開始した。
最終締め切りは4月23日15時半。参加登録費は1人900㌦。会場は福岡市の大型ホテル、ヒルトン福岡シーホーク。
テーマは「化学の力でつながり、持続可能な未来を共創する」。
- トクヤマ・・・次期社長に井上氏 「事業構造転換を加速」

トクヤマの社長に4月1日付で就任する井上智弘取締役常務執行役員は会見で「成長事業を伸ばし事業ポートフォリオの転換を一段と進める」と抱負を述べた。「電子・健康・環境分野の尖った事業にさらに注力し一層の高みを目指す」考えだ。社長交代は11年ぶり。【写真】握手する横田浩社長(左)と井上智弘次期社長
井上智弘(いのうえ・ともひろ)氏 89年横浜国立大学大学院工学研究科物質工学科修了、徳山曹達(現トクヤマ)入社。21年執行役員、23年常務執行役員、取締役。山口県出身。61歳。 - 東洋紡エムシー・・・新社長に藤井氏
東洋紡エムシーの新社長CEOに藤井尚毅取締役副社長執行役員が4月1日付で昇格する。森重地加男社長CEOは退任する。
藤井尚毅(ふじい・なおき)氏 87年青山学院大学経済学部経済学科卒、東洋紡績( 現東洋紡)入社。21年執行役員、23年東洋紡エムシー取締役副社長執行役員。福岡県出身、62歳。
