プロパン・ブタンニュース

総合面

  • サイサンGasOneサミット2025、卸売軸に全国、世界へ 新社長に川本知彦氏が就任
     サイサン(本社・さいたま市、川本武彦社長)19日、東京・新宿区の京王プラザホテルで19日、「Gas Oneサミット2025」を開き、全国から取引先経営者ら300人が出席した。川本社長は、10月1日付で自身が代表権のある会長に就き、社長には川本知彦代表取締役副社長が就任すると発表。「創業以来、皆さまにお世話になった経営のバトンを託し若い世代による成長に期待する」と述べた。川本知彦次期社長は「先頭に立ち安全安心のGasOneを日本の津々浦々、世界中のどこへでも届けていく」と決意を表明した。

    川本武彦社長

    川本社長は10月21日に創業80周年を迎えることを報告した。1945年10月に創業者・川本二郎氏によって酸素、溶接材料の販売を開始、52年にLPガスの取り扱いを始めた。二代目宜彦氏、武彦現社長に経営のバトンを引き継ぐなかで、58年に20社で発足した販売組織を拡大させ、2003年7月導入の新ブランドGas Oneの旗印のもとで全国13エリアに地域店会を発足した。
    昨年秋のサミット以後、1年間で15社がグループ入り。24年12月に香川県に高松営業所を開設し、進出先は全国37都道府県となった。海外はルワンダの事業会社を通じて国連難民キャンプにLPガスの供給を始めたことを報告。薪や炭で料理をする20億人以上を潜在顧客と位置づけ、さらなる拡大に意欲を示した。 今年度のスローガンを「サイサン創業80周年We are Gas One!」と発表。卸売を軸に販売店と取り組む姿勢を示した。

    川本知彦副社長

    川本知彦副社長は、4代目社長就任に当たり承の字が心中で渦巻いているとして三つの意味で表現。「社長の重責を謹んで承り、80年の歴史とともに受けた経営のバトンを将来は私から4世代目に引き継ぐ。社長として一層よい仕事をしてお認めいただく」と力を込めた。そのうえで「川本武彦会長、社員一同と力を合わせグループ理念であるお客さま第一主義、凡事徹底を具現化し皆さまのお役にたてるよう全力投球する」と強調した。
    当日は全国のGas One会会長を壇上に招いて感謝を伝えたほか、24年度実施の「エネ・ベストキャンペーン3rd」の受賞者の声を紹介するなど健闘を称えた。

  • 経産省、行政事業レビューを順次公開 執行率低下を指摘
  • 集中監視設置58%超え 全L協の安全機器普及調査
  • 大陽日酸、2026年4月に新社名「日本酸素」に 原点を起点に成長へ
  • スピカコンサルティング、国連UNCHR協と覚書 難民支援の輪広げる
  • WLPGFリオ大会、本紙調査団を派遣
  • 堀川産業、エネクル春日部が開所 越谷と大袋を統合移転 
    堀川産業(本社・草加市、堀川雅治社長)は22日、春日部市の現地でグループ直売会社エネクルのエネクル春日部開所式を開いた。隣接する越谷市内のエネクル越谷と老朽化したエネクル大袋の統合移転を主軸に春日部市での二代目の拠点として誕生。エネクル越谷と併設の堀川産業越谷支店と越谷充填工場は移転せず従来通り営業を続ける。【写真】立地も良いエネクル春日部

首都圏版

群馬県協組、利根沼田消防本部へガス衣類乾燥機を寄贈 

降雪時の毛布乾燥に

群馬県ガス事業協同組合(渡邉誠理事長)は、沼田市の利根沼田広域消防本部(関和弘消防長)に業務用ガス衣類乾燥機(8㌔㌘)を寄贈した。19日に消防本部で開いた寄贈式で渡邉理事長から関消防長に目録を手渡した。【写真】左から群馬県ガス事業協同組合の根岸誠理事、渡邉誠理事長、利根沼田広域消防本部の関和弘消防長、伊藤賢治総務課長、片野好夫中央消防署長

  • 東海ガス、藤枝で交通安全協定 市、警察署と啓発活動

地方面

北海道=ネンセツ(札幌市)、全社員が輝ける会社へ 

働き方改革 まず女性を販売課に

ネンセツ(本社・札幌市、佐原直人社長)が独自の働き方改革に取り組んでいる。近年、すべての社員が輝ける職場環境づくりに乗り出しているが、1月、営業部門の販売課に初の女性社員として笹森唯さんを迎え入れたのがきっかけとなり、改革が大きく進展し始めた。
将来に向けて会社を維持していくため、ネンセツは約15年前から、本格的に社員募集を開始した。情報誌をはじめ最近ではインターネット上の求人検索サイトを活用して募集。しかし、当初の応募はほぼゼロ。「求職者のタイミングもあり、これは想定していた」と人事総務を統括する佐原洋史専務は話す。【写真】「主婦目線を大切にしていきたい」と笹森唯さん

  • 東北=アストモスエコ会・東北、トークコン最優秀賞に山二・冨岡真純氏 ラク家事を訴求
  • 中部=JGEトークコン中部・北陸、ニーズ対応の提案競う ゴールド賞は堀内涼氏
中部=パロマ、名古屋の小学生に「防災ハンドブック」贈呈 

火災を防ぐ知識伝える

パロマ(本社・名古屋市、小林弘明社長)は1日、「防災の日」に合わせて名古屋市内の小学校に「もしものための防火ハンドブック」=写真=を贈呈した。活動開始から5年目の今年は名古屋市立の小学校、特別支援学校全267校の3、4年生約3万6千人を対象に配布した。
ハンドブックでは火災を防ぐために日ごろから備えておきたい物や身近な出火原因のチェックポイントなどを紹介。万が一火災が発生した際の対応を学ぶことができる。子供たちの理解促進だけではなく、家庭での話し合いや家族で一緒に取り組むきっかけとなる内容となっている。
同社は名古屋市内の小学校で、このハンドブックを活用した「火災の知識を深める授業」を実施しており、消防署と連携しながら消火器の操作体験やガスこんろの正しい扱い方を提供している。こうした取り組みを通じて防災・防火意識の向上と安全な暮らしづくりに貢献していく。

近畿・四国=高知県「頼りになるLPガス」 

4会場で地域防災セミナー

可搬型LPガス発電機を用いて実演

公文秀明氏

高知県(濵田省司知事)は9~12月にかけて、県下4会場でLPガスをテーマにした高知県地域防災セミナーを開催している。7日は土佐市の複合文化施設「つなーで」で実施。LPガスの有用性や災害対応型の設備、県内外の導入事例を紹介し、可搬型発電機の実演を行った。
毎年、テーマを変えて行っているセミナーで、昨年の能登半島地震を受けて今年度初めてLPガスを取り上げた。講演は高知県LPガス協会(公文秀明会長)や非常用発電機メーカーが担当。地域の自主防災組織の住民や開催地の自治体職員のほか、業界からは公文会長や大西善基副会長らが出席した。

嶋﨑啓祐氏

嶋﨑啓祐・高知県協会専務理事が「備えて安心!LPガス」と題して講演。身近なエネルギーであることを紹介し、県内では20万4千件の家庭・業務用、約1万件のコミュニティーガスを173事業者217事業所が供給していると説明した。組成、性質、用途、流通形態、都市ガスとの相違点などを挙げ「災害時にも役立つ。安心して快適に使っていただきたい」と強調し
た。

近畿・四国=<地域を支えるLPガス>多田燃料店

山間地に絶え間なく供給

多田秀耕代表

奈良県五條市大塔町は紀伊半島中央部に位置し、十津川沿いに村落を構える山間地だ。大塔町は2005年、五條市に編入された旧大塔村。大塔町は標高1千㍍超の山並みを一望できる高野辻ビューポイントといった美しい自然景観、地名が後醍醐天皇皇子の大塔宮護良親王を助けた歴史に由来するなど伝統文化も誇る。大塔町で活動するLPガス販売店の多田燃料店(多田秀耕代表)を取材し、地域を支えるLPガス供給の現状を聞いた。
同店は1963年に創業し、大塔町の全域で活動している。五條市の調査によると、今年3月末時点での大塔町の人口は181人で世帯数は123。多田燃料店では全世帯のうち、6割強へガスを供給している。1977年、
28歳のころに店に入った多田代表は以来、LPガスを絶え間なく届けてきた。

  • 近畿・四国=<あきんどネット>中川ガス(長浜市)、目指せ!湖北の七本槍
  • 中国=JGEトークコン中四国大会、12選手がスキル競う 笠井、福田氏が全国へ
中国=島根県協、6年計画で植林事業 

「LPガス未来へつなぐ森」の名称で

LPガス容器を木に見立てたロゴマーク

島根県LPガス協会(森山健一会長)は2031年度末までの6カ年計画で「LPガス未来へつなぐ森」の名称で森林保全活動を行う。廃棄ガスメーター回収運動で得た収益金を活用し、地球環境温暖化対策と社会貢献活動を目的に植林事業に取り組み、森林の回復と持続性を両立させることでSDGs(持続可能な開発目標)の目標の一つ、「陸の豊かさを守ろう」の達成にも寄与する。【写真】左から上定市長、丸山知事、森山会長、中谷組合長

九州=イワタニ南九州、福祉施設に非常用発電機 

補助事業活用し提案

イワタニ南九州(本社・熊本市、當摩敦社長)は、5月に熊本県嘉島町の社会福祉法人嘉悠会が運営する介護老人福祉施設「康寿苑」に非常用LPガス発電機を設置した。2016年の熊本地震で甚大な被害を受けて以来、災害対策設備導入の検討を続けていたが、補助事業を活用した提案が決め手となった。【写真】藤岡寿光施設長と今回導入した非常用LPガス発電機

  • 九州=<かがり火>ガスラ(薩摩仙台市)、つながり大事に共存

住設・新技術

  • 宇都宮プロパン容検工場がバルク処理認定工場に 基準合格は26社目
    日本溶接容器工業会(前口庄一郎会長)は1日の理事会で、宇都宮プロパン容器検査工場(本社・宇都宮市、森淳子社長)をバルク貯槽処理の認定工場として承認した。同社を含め認定事業者は26社になった。
  • 岩谷産業、バイオマスPPが資生堂化粧品の包装資材で採用
  • GBP(東京)、「移動式太陽光発電所」発売 災害時どこでも活躍

GHPとコ・ジェネ版

  • 26年度概算要求で各省「国土強靭化」に重点 GHPやコージェネ等普及拡大に追い風
    内閣官房国土強靭化推進室は、各省が予算編成した2026年度概算要求から、国土強靭化関係予算に焦点を当て実施内容を取りまとめた。次年度は国土強靭化実施中期計画の初年度となる。災害に屈しない強靭な国土づくりに向け、各省からは特に推進が必要となる施策について重点的に所要額を計上している。実施中期計画では、5年間の事業総額として20兆円強を見込む。災害時の事業継続や国民の安全確保に効果的なGHP、コージェネ、非常用発電機などのガス設備機器には、普及拡大へさらなる追い風が吹きそうだ。
  • 機運高まる体育館空調整備 あべ文科相、地域格差解消に意欲
    あべ俊子・文部科学大臣は2日の定例記者会見で、学校体育館への空調設置支援の拡充を巡る記者質問に回答し、効果的な整備事例の周知を含め、地域格差の顕著な空調整備状況の解消に意欲を示した。
    会見で体育館空調整備のさらなる補助率拡充について検討する考えを聞かれたあべ大臣は、補助率の引き上げについては「現時点で考えていない」とする一方、「引き続き自治体からの意見を踏まえ、経済性にも配慮した特に効果的な整備事例の周知なども含め、整
    備促進に取り組んでいく」と全国的な空調整備率の向上に意欲を見せた。
  • アイシンの豊田市への体育館GHP導入事例を行政誌が紹介
  • GHP販売事例論文コンテスト、今年はウェブ配信も実施

秋季特集(別建て11~30面)

  • 公立学校体育館で進むGHP導入
    学校体育館や公共施設にLPガス仕様GHPの導入が進んでいる。自然災害のリスクが高まるなか、災害への強さと停電時対応を主な理由に地域避難所に採用する自治体が増えている。各地の事例を取材した。
    ・厚木市(神奈川県)=LPガス仕様、前・今期17校 夏の体育授業も安心
    ・恵那市(岐阜県)=電源自立型GHPを全小学体育館に 停電時に稼働実績
    ・福岡県粕屋町=災対バルクで安定供給 6校の関係者に好評
    ・湯沢市(秋田県)=全14校の教室で稼働 地元業界、体育館向け提案
    ・群馬県中之条町=小学校に続き中学も 町民集う快適スポットに
    ・小山市(栃木県)=電源自立型LPガス24校 有事に備え早急整備
    ・北ガスジェネックス・後藤健夫氏、冷房ニーズが道内で急拡大 GHP標準化へ啓発
    ・三豊市(香川県)=市民センター強靭に 電源自立型を4台中2台採用
    ・福山市(広島県)=学校教育環境を充実 県協2地区協と災害協定
    ・高知県=存在感増すLPガス グリーン化併せ利用拡大
  • 給湯省エネ政策と業界対応
  • 都道府県別大相撲番付・2025年秋場所
  • 明日への基点に-LPガス・ビジネス・マッチングイベント報告
    石油化学新聞社は5日、東京・港区の都立産業貿易センター浜松町館で「LPガスの、明日をここから」をテーマに「LPガス・ビジネス・マッチングイベント2025」を開いた。本イベントから二つの基調講演と38社1団体による出展内容を伝える。
    【基調講演・広報編】岩谷産業広報部・薗部のぞみ氏=ファン拡大へ情報力駆使
    【基調講演・人事編】上原成商事管理本部・松永貢氏=出会いに真摯な人材発掘
    ・ナビタイムジャパン(東京)=配送業務を脱属人化
    ・ブレインジェネシス(東京)=デジタル・効率化支援
    ・システムアンドリサーチ/AQライフ(横浜市)=ウェブ検針引き合い
    ・共同テレビジョン(東京)=家庭用カラオケ提案
    ・スターメンテナンスサポート(岡山市)=ピーク抑えBCPも
    ・スマートホテルソリューションズ(東京)=空フロアに価値創出
    ・矢崎エナジーシステム(東京)=マルチキャリア対応
    ・ビーボーン(福岡市)=22言語の通訳対応
    ・キャッチボール(東京)=請求業務の8割削減
    ・nat(東京)=スマホで3D計測
    ・アクセス(横浜市)=明快なシステム提供
    ・DonDot(東京)=外回り営業用アプリ
    ・GHPコンソーシアム(東京)=需要創出へ普及促進
    ・からだ元気治療院(那覇市)=安定収益と地域貢献
    ・いけうち(大阪市)=充填所にミスト冷房
    ・スピカコンサルティング(東京)=業界特化でサポート
    ・アンドパッド(東京)=改修情報を一元管理
    ・日本瓦斯工事(東京)=ガス工事に全面対応
    ・NTTテレコン(東京)=保守万全のIT・DX
    ・エバーグリーン・リテイリング(東京)=賃貸集合「三方よし」
    ・東京技工(東京)=地図活用3サービス
    ・エナジー宇宙(東京)=共創へDX・業務支援
    ・パーパス(富士市)=顧客ニーズ高度に充足
    ・日本料金保証(金沢市)=料金未収解決に貢献
    ・ワイドテック(東京)=電話軸に効率化提案
    ・東西商事(東京)=可搬型で110アンペア機器対応
    ・エフ・ユー(東京)=業界特化の教育・支援
    ・インフォファーム(岐阜市)=情報集約 営業後押し
    ・エネジー・ソリューションズ(横浜市)=AI活用で配送効率化
    ・アークエル(福岡)=GHG削減を最適化
    ・愛知時計電機(名古屋市)=検針データ活用自在
    ・中部電力(名古屋市)=つながりやすさ抜群
    ・fonfun(東京)=SMS軸に多面提案
    ・クラブネッツ(東京)=業界特化型ポータル
    ・アイネット(横浜市)=導入しやすく機能多彩
    ・ベンリーコーポレーション(清須市)=困り事解決に付加価値
    ・アサミ情報システム(大阪市)=低コストで柔軟運用
    ・シーエープラント(京都市)=発電機8~1250KVA94種
  • 秋の商戦~列島各地最前線
    ・タプロス(秋田市)=種まき終え収穫の秋 展示会場でクロージング
    ・北信ガス(中野市)=ガスFH軸に料金戦略 セット販売で需要増
    ・尾崎商店(東大和市)=任せて安心「地域一番展」困り事・ニーズに即応
    ・東亜ガス(横浜市)=給湯・空調軸に増改築展開 最高の快適を追求・提供
    ・サカヰ産業(富山市)=フェア会場増設、顧客にアプローチ さらに身近な存在へ
    ・藤本産業(大東市)=地域に笑顔と防災を 秋まつり、業種超えコラボ
    ・コーアガス島根(松江市)=スポーツフェスで地域貢献 アスリートを身近に
    ・天草エネルギー(天草市)=リフォーム需要開拓 ガス機器軸に省エネ提案
    ・太陽ガス(日置市)=子世代取り込みに力 ふれあい祭り、市民に定着
  • ガス機器メーカーの戦略/秋迎え商機拡大 エネ特性前面に
    ・パロマ=ニーズ上回る快適性 現場力で販売店サポート
    ・リンナイ=顧客の困り事を解決 驚きと感動与える商品提供
    ・ノーリツ=納得される価値訴求 環境配慮 社会課題解決へ
    ・パーパス=独自技術で安定給湯 極小から大流量 品揃え充実
  • 業界潮流6テーマ
    ・LPガス法改正省令=ブローカー規制求める声 実効性確保が焦点
    ・M&A=高収益の小売に魅力 増客、スケールメリットも
    ・改正物流効率化法=荷主の協力不可欠 2種分別、重量や時間算定
    ・物流再編=錯綜解消へ合従連衡 人材確保、エリア拡充
    ・容器検査事業=責務と役割大きく 過去最大規模の不正教訓
    ・GHG排出削減=カーボンプライシングへ 供給網全体で可視化

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