プロパン・ブタンニュース

  • LPガス・ビジネス・マッチングイベント2025、未来への決断を後押し 38 社1団体が情報提供

荒天だったが351人が来場した

石油化学新聞社/プロパン・ブタンニュースは5日、東京・港区の都立産業貿易センター浜松町館で「LPガス・ビジネス・マッチングイベント2025」を開いた。「LPガスの、明日をここから」をテーマに、事業者の未来のための決断を後押しした。岩谷産業広報部の薗部のぞみ氏と、上原成商事管理本部人事グループの松永貢グループ長が基調講演し、38社1団体が展示やプレゼンテーションを行った。台風15号の渦中での開催となったが、351人が来場し、関係者含めて476人が集まった。
出展企業各社の展示やプレゼンテーションも多くの参加者が集まり、賑わった。今後を見据えた設備やシステムへの投資を検討したり、新規事業を模索したりする参加者の姿が見られた。

講演 薗部氏(岩谷産業)と松永氏(上原成商事)

薗部のぞみ氏

基調講演・広報編「消費者接点を増やしたい!イワタニのSNS戦略~社員YouTuber『そのちゃん』の挑戦~」の演題で登壇した薗部氏は入社6年目。広報部に所属しながら、同社が冠を務める鳥人間コンテストの2023年大会でパイロットを務めたほか、同社公式YouTubeチャンネルを受け持つYouTuberとして活躍する。
実体験をもとに▽広報戦略としてのSNS運用の重要性と利便性▽SNS活用事例と媒体に応じた使い分け▽SNS運用でのアドバイス―を伝えた。「個性を生かした発信でイワタニファンを増やしたい」ことを根底に、消費者接点増を目指してFacebook、Instagramを含めた各プラットフォームに適した情報発信を展開。情報刷りこみによるブランドイメージの醸成や、情報への消費者の反応による相互コミュニケーションを通じた信頼や好感でファンの醸成(商品やサービスの購入、人材採用)を図っており「ホームページやパンフだけでは届かない層へのアプローチが狙い」などと語った。

松永貢氏

基調講演・人事編で登壇した上原成商事の松永氏は「求める人材の見つけ方~わが社の採用戦略~」をテーマに話した。
新卒だけで年間数百人と接点を持つ松永氏はコンピテンシー(好業績者の行動特性)を意識して採用を行っている。求める人物=社内の好業績者のタイプを①飲み会幹事(面倒を引き受ける)②速く・明るく・認められたい③何事にも一生懸命な戦略的バカ―とまとめた。
「信頼される採用」をコンセプトに目の前の学生に全力で向き合い「自分が就活でされて嫌だったことはしない」と明言した。
▽初期段階で志望動機は聞かず一緒に考える▽形式張った面接よりグループディスカッションを重視▽不採用通知は何が足りなかったか、改善点や良かった点をアドバイスする―など、学生が「この会社と出会って良かった」と思えるように努力している。その結果、不採用通知に8割近い返信があり、その学生の後輩が紹介されて翌年やって来ることもあるという。

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首都圏版

  • サンリン、スキルアップコンテストで上伊那支店・丸山勇一氏が営業最高得点
    スキルアップコンテスト 電話応対は長谷川氏

    サンリン(百瀬久志社長)は8月22日、長野県山形村の本社でスキルアップコンテストを開いた。全社から33人が参加し、それぞれが培ってきた技術を競った。電話応対部門はイナガス支店の長谷川亜美係長、営業部門は上伊那支店の丸山勇一課長代理が最高得点を獲得した。
埼玉県協、埼玉幸手市で開催の9都県市合同防災訓練で災対力をアピール

配管や設備 地震被害の復旧実演

  • 復旧訓練を行った

    埼玉県LPガス協会(川本武彦会長)は7日、幸手市の県営権現堂公園2号公園で行われた「第46回九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)2025年度埼玉県・幸手市総合防災訓練」に参加し、LPガスの災害対応力をアピールした。
    ライフライン復旧訓練では、埼玉県協北東武支部(中山裕之支部長)がLPガス復旧訓練を行った。地震被害を受けたLPガスの配管と設備などに対し▽傾いた容器はガス漏れを確認して復元し、転倒防止チェーンを二重掛け▽配管は損傷具合を確認して手直し、ガス漏れを確認▽落下したガスこんろはこんろ台に戻しデジタルマノメーターでガス漏れを検査し、点火を確認―を実施し、復旧した。

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  • <容器検査事業を考える>過去最大規模の不正を教訓に

地方面

北海道=AWLS、質の重視と接点強化

ハローガス感謝祭が盛況

開場と同時に受付は混雑した

エア・ウォーター・ライフソリューション(AWLS、本社・札幌市、庄子賢一社長)は6~7日、札幌市のアクセスサッポロで「ハローガス感謝祭」を開き、2日間で計4千世帯超を動員した。「量より質」を重視した提案と接点強化で、連日場内は賑わいを見せた。

関係者全員で「がんばろう」コールをしながら成功を祈願した

東北=東北地方懇談会、消費者委員が他工事事故に高い関心 

消費者委員 三部料金制の設備費も

LPガス振興センター(山中光理事長)は3日、ウェブ会議形式で東北地方LPガス懇談会を行った。東北地方の消費者団体とLPガス協会、行政の保安・消費者問題の担当官らが参加した。消費者委員が関心を寄せたのは、保安では他工事事故について、商慣行是正問題では三部料金制の設備費やその表記の仕方だった。
 保安に関しては、他工事事故への言及が目立った。「賃貸物件に入居した消費者は、その土地の図面を持っていないので、地中にガス管が埋まっていることなど分かりようがない。技術的な対策が必要ではないか。(除草シートを固定するピンによって配管損傷した事例紹介を受けて)これで壊れるなんて。配管の強度を高めるべき」。また、「工事などをするとき、LPガス事業者に連絡するよう消費者に求めているが、数年前に私はそれを知らず、連絡をしないままリフォームをしてしまった。工事業者とLPガス事業者との間で連絡を取り合う体制にしてもらえるといい」などの発言があった。【写真】進行も務めた学識経験者委員の東北大学大学院経済学研究科の吉田浩教授

中部=答志島ルポ/離島の暮らし下支え

海上輸送、路地で容器交換

三重県東端部に位置する鳥羽市には神島、答志島、菅島、坂手島の四つの有人離島がある。これらの島々は小説や映画の舞台になり、歴史的・学術的にも高い価値を持つ。一方、島で暮らす人々の生活はさまざまなリスクと常に隣り合わせだ。答志島に渡り、離島の暮らしを支えるLPガスの現状を報告する。

答志島の桟橋。鳥羽港から市営定期船に乗り約30分で到着する

答志島は鳥羽港から北東へ約2・5㌔㍍、人口約1800人の三重県最大の有人離島。島内には答志、和具、桃取の3地区がある。市営定期船で鳥羽港を発ち、30分弱で答志に到着した。海沿いの主要道路を渡り路地に一歩踏み込むと景色が一変する。迷路のように入り組む細い階段状の路地に家屋が密集している。古い家屋、昭和の面影が残る商店。時間が止まったままのような光景が観光客に人気だという。

密集する家屋の間のスペースに配置された容器

路地は 20 ㌔㌘容器積み一 輪車がやっと通れる狭さ

 

  • 中部=上野ガス、地震に備え訓練 復旧連携、一層緊密に
  • 近畿・四国=タナベエナジー、近江八幡市にLIXILリフォームショップ開設
  • 近畿・四国=学校体育館にGHP 滋賀県協 県議団に要望
近畿・四国=徳島県協が女性従業員向け研修

体験通じ機器習熟

 徳島県LPガス協会(中川正道会長)は8月26日、高松市のリンナイほっとラボ高松で2回目となる「LPガス業務に従事する女性従業員向け研修会」を開いた。研修初回時の参加者アンケートから「顧客に商品を説明する際、機器を使用したことがないため説明できない」「実機を使って機器のメリット、デメリットを説明したい」との声を受け、メーカーショールームへの訪問研修を実現。研修会には19人が参加した。
【写真】参加者は、ビルトインこんろを活用してフレンチトーストづくりを体験

中国=髙山産業 防災夏祭りを全面支援

岡山市の環太平洋大学で

フリースクールを運営する学生や通う児童らで育てた野菜でカレーを販売

髙山晃一社長

髙山産業(本社・岡山市、髙山晃一社長)は8月5日、岡山市のIPU・環太平洋大学第1キャパスで開かれた防災をテーマにした夏祭りを全面支援した。防災クイズや熱源にLPガスを使用した屋台などで盛り上げた。
同祭は大学に通う学生を中心に運営するフリースクール「IPUブリッジ」(大塚敏弘理事長)
が主催し、同スクールに通う児童らと共に企画した。サッカー部の学生を中心に岡山市、赤磐市、倉敷市などから約100人が来場した。

九州=久留米地区協、「子ども食堂」支援

合展収益と募金から寄付 物価高下、運営の一助に

福岡県久留米地区LPガス協会(渡邊精一会長)は8月22日、久留米市に合同展示会の収益の一部など18万5563円を寄付した。物価高騰でニーズが高まる「子ども食堂」を支援する。

左から原口崇青年部会長、渡邊精一地区協会長、原口新五市長

久留米市役所で開かれた贈呈式で渡邊会長が原口新五市長に目録を手渡し、原口市長が渡邊会長に感謝状を贈った。
贈呈式で渡邊会長は「当地区協会では合展の収益の一部を寄付する活動を継続している。地域の未来のために何かできないかという想いから、昨年に続き子ども食堂の支援を目的に寄付を決めた。食堂の利用は年々増えている。今後の運営に役立ててもらいたい」とあいさつした。

住設・新技術

クリナップ、新「ステディア」受注開始 

天然木を採用、意匠・機能性兼備

新ステディアは天然木のワークトップを採用した

かってにクリントラップ

クリナップ(本社・東京、竹内宏社長)は8月27日、都内のクリナップキッチンタウン・東京でシステムキッチン「STEDIA(ステディア)」のリニューアル記者説明会を開いた。主力の中級価格帯システムキッチンで、ワークトップ(天板)に天然木を採用した新モデルもライ
ンアップに加え9月1日から受注を開始した。説明会には竹内社長と、製品を共同開発した朝日ウッドテックの海堀直樹社長が同席した。

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<容器検査特集>

LPガス容器検査所には熟練者の退職に伴う知識、技術の伝承や増加するバルク貯槽くず化の対応、災害対策と向き合いつつ経営基盤の強化を図り、検査の技術力を一層高めていくことが期待される。LPガス業界の維持・発展に向けた取り組みを支える容器検査分野に焦点を当て、安全・安心を担保する取り組みを取材した。


技術磨き安心担保
堀川産業(草加市)=平準化へ設備改善 時短進めスキル向上
両元産業(常滑市)=本社移転し跡地を出荷拠点に スペック向上へ断行
島根県事業協(雲南市)=試験工程全自動化 少数精鋭体制盤石に
全国高圧ガス容器検査協会・小新達彦会長、安全・丁寧・厳格を徹底

有力事業者の方針
菊地鉱業(山形市)=安全第一 ピークをクリア
ガスワンホールディングス(さいたま市)=品質・サービス・保安向上
群馬県高圧容器整備協同組合(前橋市)=夏と繁忙期の負担軽減
大静高圧(静岡県長泉町)=アップグレード余念なく
トーエル(横浜市)=環境負荷抑え作業効率化
笠原商事(岐阜市)=AI取り入れ労働力半減
北九州高圧容器検査(田川市)=検査数急増に確実対応
九州高圧(南九州市)=女性も働きやすい環境に
九州エルピー(佐賀県みやき町)=社員の声、現場改善に反映
三保産業(京都市)=12拠点でニーズ一手に

<九州LPガスタンク基地マップ特集>

熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 編 タンク設置場所・社名・所在地・規模・仕入れ先

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