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プロパン・ブタンニュース主催セミナーのお知らせ

 

総合面

三愛オブリ、熱中症対策を強化

冷却タオル配布 管理職は講座受講

石井浩一郎取締役執行役員ガス事業部長兼ガス販売部長(右)と安藤沙織・ABNext取締役

三愛オブリ(本社・東京、隼田洋社長)は、6月から職場の熱中症対策が義務化したことを受け、冷却・冷感タオルの製作・配布や、熱中症管理者講習の受講、熱中症の処置手順と緊急連絡先の周知など熱中症対策の強化に乗り出した。石井浩一郎取締役執行役員ガス事業部長兼ガス販売部長は、「会社としてしっかりと対策する。ほかにも有効な製品やサービスがあれば導入したい」と述べた。

  • 全国JGE会、理事会で事業計画など承認 川本会長、「価格変動に備えを」
  • 容器耐圧試験不正問題で福岡県が大内田産業の検査所登録取り消し

トップインタビュー 中国工業 中野敏社長 〝初心の志〟を大切に

FRP容器で配送課題対応 最適提案へ組織づくり
中国工業( 本社・呉市)は6月26日、中野敏代表取締役専務執行役員が新社長に就任した。18年間にわたり社長をつとめた技術系出身の野村實也氏から代わり、初の営業出身の社長としてどのように経営の舵を取るのか、LPガス業界へ携わり方を含めて方針を聞いた。

―経営方針と、営業・製造に対する考えをお聞かせ下さい。
基本的な経営方針は野村前社長の考えを引き継ぐ。品質を最優先にタイムリーな対応を実践し、時代のニーズに合った要素も取り入れていく。 営業活動はFace to Faceの基本を欠かすことなくお客さまの信頼を得ていく。会社としてDX化を推進しており、営業マン一人ひとりのスキルアップに生かしたい。まずは営業部門で取引の実績データを管理できるシステムの運用を始める予定だ。お客さまごとの取引情報の把握を効率化し、過去の注文本数などの情報を提示しながら現在の状況に合った最適な提案ができるよう努めていく。システムの運用状況を見なが、工場や管理部門にも横展開していきたい。
社長就任を機に、社員に向けて「初心の志で仕事に取り組んでほしい」とメッセージを送っ。
原点に立ち返って、営業でおざなりになっている部分があれば正し、工場では同じ作業の繰り返しによるマンネリでミスや事故がないよう伝えた。入社した時を思い出して前向きに楽しく働けるよう工夫し、「明るく」「笑顔」「元気」の三つを大事にお客さまや製造、管理に向き合ってほしい。

首都圏版

  • TOKAI東京本社、今夏も40会場で「サマーフェア」開催 成約目標6億円超
  • ニチガス、松本市に信州まつもと営業所開設 3年後7200件目標に
  • エネクル、群馬・板倉町と災害協定 COS玉売買覚書も
日本瓦斯工事、品質とコスト・機動力磨き60年 

事業者間の共創に貢献

向井正弘社長(左)と小澤孝則常務執行役員

日本瓦斯工事(本社・東京、向井正弘社長)は1965年の設立以来、4月で60周年を迎えた。親会社で主な発注元であるニチガス(同、柏谷邦彦社長)とともに磨き上げた品質、コスト、スピード(機動力)を力に、手掛ける分野、グループ外からの発注数をともに伸ばしている。電気、空調、再生可能エネルギー設備まで施設内に求められる施工一切を請け負う技術力と、関東一円に広がった700人の施行体制をもとにニチガスが掲げる業界事業者間の「共創」具現化に大きく貢献している。
設備工事を手掛けた施設のガス供給を他社が獲得する例は少なくなく、事例を重ねるごとに日本瓦斯工事の仕事に対する同業他社からの信頼度を高めている。
エネルギー事業者グループである以上、供給権の獲得は最重要案件だが、同社は供給権の有無を問わず工事発注者に対する最大限の貢献を第一の目的としており、関東圏でのガス関連工事を中心に実績を重ねて案件は徐々に大型化。政府の入札にも参加できる技術や体制の水準になってからは都内の国立も含めた公共施設で施工者として各所に名を残し、民間では近年、300世帯に上るリゾートマンションの設備工事一式を受注した。

地方版

北海道=佐藤エネルギー(函館市)、札幌市に営業所開設

6年かけ顧客1000件に

 佐藤エネルギー(本社・函館市、佐藤幸信社長)は7月18日、札幌営業所の開所式を行った。札幌には2021年から拠点を設けていたが、今年に入り札幌圏の顧客が1千件に達したことから格上げし営業所を新設した。【写真】7月18日の開所式には函館本社から役員も参加した。最前列左から佐藤幸信社長、石川所長、佐藤幸正会長
 札幌営業所は市内北区の美香保公園に隣接する好立地。敷地面積約340平方㍍でRC造平屋建ての事務所は延べ床面積34平方㍍。配置人員は19年の札幌進出以来、市場を開拓してきた営業担当の石川悦弘氏が初代所長を務める。営業1人、保安2人を合わせた4人体制で札幌圏を網羅する。
開所式には佐藤幸正会長、佐藤社長、犬島淳一常務ら役員に加え、来賓の大澤雅城・岩谷産業北海道支社長、谷岡克則・リンナイ執行役員営業本部副本部長が出席した。【写真】佐藤幸信社長

東北=無償修繕・交換など改正前契約でも違法

青森県保安講習会で見解

青森県と青森県LPガス協会(葛西信二会長)は7月7~28日、県内6会場で保安講習
会を開いた。県はLPガス法改正省令について説明し、設備を無償貸与した賃貸集合住宅
の設備を無償で修繕したり無償交換したりすることは、改正前の契約でうたっていても、
履行すれば過大な営業行為と見なすとの見解を示した。エアコン室外機の火気問題にも言
及した。

中部=富山県協、入善町顧客宅での「ふれあいサポート運動」の様子を公開 

地域と交流深める

こんろのゴトク廻りやスイッチ類の可動状況など点検

富山県LPガス協会(東狐光俊会長)は7月24日、入善町在住のLPガスユーザー宅で「ふれあいサポート運動」実施の様子を公開した。2005年度から継続して行っている取り組みで、高齢者宅や要介護者宅などを訪問しLPガスに関する相談やガス機器の安全点検などを行う。顧客の安全安心を図るとともに、地域との交流を深めるのが目的だ。昨年度の訪問実績は5765件、富山県協では今年度6千件を目標に計226協会員が実施する予定。

  • 中部=<中部の2024年問題③>人材の新陳代謝に影
近畿・四国=岩井商店(奈良市)、本社を新築しショールーム開設 

リフォーム事業稼働

本社を新築し、330平方㍍で市内最大級のリフォームショールームを開設した

ショールーム内で岩井社長㊧と岩井専務

岩井商店(本社・奈良市、岩井伸夫社長)は同市西ノ京町151の本社を新築し、リフォームショールームを開設した。面積330平方㍍の展示場にTOTO、LIXIL、タカラスタンダード、パナソニック、クリナップ、トクラスの製品を並べ、バス6台、キッチン14台、トイレ13台、洗面台12台を揃えた。岩井社長は「市内最大級の広さで商品を一度に比較できるのが特徴」と話す。岩井良磨専務を中心に「イワイリフォーム」を周知。半径15㌔㍍の商圏で新事業を構築する。

  • 近畿・四国=岩谷産業、大阪・関西万博の「鳥人間コンテスト展」に人力飛行機を展示
中国=アサノ会、総会で青年部新設 

初代部会長に西英明氏(まつ屋社長)が就任

浅野産業(本社・岡山市、浅野哲志社長)の販売店会、アサノ会(宮本忠明会長)は7月7日、福岡市の日本料理てら岡中洲本店で定時総会を開いた。青年部を新設し初代部会長に西秀明氏(まつ屋社長)が就任した。

浅野哲志氏

西秀明氏

宮本忠明会長

九州=岩谷産業、山鹿センターを移転増強 

熊本県北・福岡県南をカバー

移転新設し敷地と充填場を拡張、貯蔵・出荷能力を増強した山鹿LPGセンター。ローリー受け入れとバルク払い出しを同時に行える

充填機は明光産業製の回転式6台に増強した

岩谷産業(本社・大阪、東京、間島寬社長)は山鹿市の山鹿LPGセンターを移転新設し、7月18日に現地で竣工式を行った。旧山鹿センターに比べ敷地面積1・86倍、充填所プラットホーム面積は2・9倍の規模で1日当たりの充填能力も倍増し、熊本県北と福岡県南エリアの一部(大牟田、柳川)の供給をカバーする。
同社が全国114カ所に構える充填3次基地の中で最新。貯槽の容量を従来の20㌧2基から30㌧、20㌧各1基と1・25倍に増強した。大型化する自然災害に備えLPガス式非常用発電機を設置、災害に強い基幹センターとした。CO削減の観点から事務所屋上に太陽光発電システム(9・9㌔㍗)を設置し物流コストの改善を図り13・4㌧トレーラーが入れる設備を新設。タンクローリー受け入れとバルクローリー払い出しを同時に行える設備とした。

  • 九州=宮崎県協、新燃岳噴火でガイドライン周知 降灰対策余念なく

住設・新技術

ナビタイムジャパン、自動配車の条件設定自在に

動態管理 脱属人化サポート

ナビタイムジャパン(本社・東京、大西啓介社長)は配送業務を効率化する「ビジネスナビタイム動態管理ソリューション」に自動配車機能を追加し、脱属人化の支援を強化した。LPガス事業で顕在化するベテラン配送員の高齢化や人員確保の課題に対し、細かい条件付けとシンプルな操作性でオールインワンのスキームを提案する。

ビジネスナビタイム動態管理ソリューションに自動配車機能を追加。車両、訪問先、ドライバーなどの条件を加えて配送計画を立てられる

  • 新コスモス電機、化学物質モニター刷新 対象と温度範囲拡大
  • 空調服(東京)、水冷クールベストを猛暑対策展で訴求
  • タカラトミー、LPガス配送車が「トミカ」に登場

<元売・卸販促特集>

  • 元売・卸グループ戦略/新時代へ基礎作り
    2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画は「化石資源の確保/供給体制」の基本的考え方の中で、災害の多いわが国はエネルギーの強靱性の観点から可搬かつ貯蔵可能な石油製品やLPガスの安定調達と供給体制確保は重要との認識が明記された。グリーンLPガスも一つの項目として記され、将来にわたり必要なエネルギー源としての位置付けを高めた。移行期の今、低炭素なLPガスを軸としたエネルギー需要の維持拡大に向け活動することが新時代への基礎になる。系列各社は現状をどうとらえ、今年はどのような策を打つのか。主要各社の戦略を取材した。
  • アストモスエネルギー=CN見据え技術開発 物流・販売・サービス強化
  • ENEOSグローブ=全方位で特約店支援 研修・販促充実
  • ジクシス=組織力向上サポート 燃転軸に需要促進
  • ジャパンガスエナジー=SDGs貢献 地域を持続可能に
  • 岩谷産業=COS玉前面に燃転 地域課題「IGW」で解決
  • 伊藤忠エネクスホームライフ=サービス創出 ニーズ充足へ続々 住設EC展開も
  • ミツウロコヴェッセル=CN・災害対応に力 「みらいPJ」新段階へ

<桂精機製作所70周年>製品安全を最優先

桂精機製作所(本社・横浜市、丸茂等社長)は6月1日に会社設立70周年を迎えた。前身の丸茂製作所の時代、創業者の丸茂桂氏がLPガスと出会ったことで同社の歩みは始まった。いまや揺るぎない調整器メーカーであり、燃焼機器メーカー、システムベンダーをグループに抱え海外にも進出。カーボンニュートラルやDXといった世の中の変化を敏感にとらえた製品・サービスを提供し、広範にガス業界を支える。多彩な展開の中にも、根底には安全への強い意識が流れる。「お客さまの安全がもっともと認識し、安全な製品づくりを最優先することに、全社を挙げて取り組む」との企業哲学はグループのあらゆるサービスに通じる。70周年を迎え80年、90年、1世紀企業を目指す同社の軌跡を追うとともに今後の展望を聞いた。
丸茂等社長=CNへ燃転 機器対応万全に
―70周年を迎えての思い、今後への思いをお願いします。
会社と同じく私の年齢も70歳。私は会社の設立と同じ年に生まれたため、会社の歴史は私の人生そのものと言える。言葉にすれば感無量の一語に尽きる。これもひとえに取引先の皆さまや従業員のご支援があってこそ。当社にとってLPガスに出会えたことは幸せなことと思う。
今後に目を向けると、ガスエネルギーの時代はまだまだこれから。国内の1次エネルギー消費量のうち製造業が占める割合は約4割だが、その燃料は主に石炭や石油。製造業がカーボンニュートラル(CN)に取り組むには、熱量が高くCO排出量の少ないガスに燃転する必要がある。ガスの時代はこれからやってくる。そして、それを実現するには供給機器と燃焼機器の安全に万全を期さないとならない。世の中のどんな機器より安全なものを提供する――。LPガスの供給機器を中心とするメーカーとしては当然のことだが、しっかりやっていきたい。
―水素への取り組みについて。

熱をカスケード利用 ガス体エネの効率追求
業務DXをサポート ES社とシナジー最大化
ベトナム市場を開拓 現地に生産拠点 IT視野に人員増強
バルク関連技術を還元 20年問題ソリューション

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