(2004/8/16プロパン・ブタンニュース)

中山佳子
(なかやま・よしこ=新日本石油ガス販売部需要促進グループ)

 五輪開幕、健闘を祈る

 いよいよアテネオリンピックが開幕した。今大会は1896年に第1回近代オリンピックが開催されてから108年、再び誕生の地であるアテネに戻ってきた記念すべき大会である。毎回毎回熱い名勝負で私たち、いや世界中の人々を熱狂させてくれる4年に1度のスポーツ界最大の祭典。本当に楽しみな競技が盛りだくさんだから、夜中に眠い目をこすりながら見入ってしまい睡眠時間が激減する。これから2週間余りはそんな毎日を過ごすことになりそうだ。
 今回の日本選手団は、五輪史上初めて男女比率で女子が男子を上回った。ソフトボールやサッカー、ホッケーなど、チーム競技での出場が決まったことが大きいという。そういえば、各競技とも出場を決めるまでには最終予選を必死に戦ってきた。その中で、男子サッカーや女子バレーの最終予選は観ていてハラハラしたが、最後の最後、後がなくなってからの非常な強さに感動した。今回の両代表は最後まで気を持たせ国民を興奮させたが、結局は良い結果に終わり、間一髪滑り込みセーフといったところか。
 また、国民の期待が非常に大きい女子マラソン。最終選考レースに優勝した土佐選手は、日本国中が「Qちゃん(高橋尚子)コール」という中で代表の座を掴んだ。その粘り強さでアテネでもぜひとも頑張ってほしいと思う。
 ところで、野球の長嶋日本代表監督。こちらは超人的な回復力でベンチに立ち、「金メダル獲得!」といった感動的なストーリーを思い描いていたのだが、少々楽観視していたようで、結局はドクターストップ。こればかりはいたしかたない。非常に残念なことだが無理は禁物である。
 それより何より最近の世界情勢、とりわけイラクの動向も気にかかるしテロの恐怖もある中で、無事にアテネオリンピックが開催されるのかが心配だった。ギリギリのところで中止なんてことにならならないだろうか、と。
 とにかく、最後まで諦めずに代表の座を掴んだ選手たち――健闘を祈りたい!