(2004/8/9 プロパン・ブタンニュース)

波多野素子
(はたの・もとこ=シナネン経営企画部広報室 社内報『えんゆう』編集長)

1年後の姿にワクワク


 都心で朝の満員電車に揺られて1時間。その混み具合は、ひとりが重心をくずそうものなら、みんながドミノ倒しのように崩れるほど。最近、こんな状態でもバランスをとるのが上手になった。骨盤矯正の効果のひとつで、達成感を感じている。
 昨春、最近、女性に人気のあるリンパドレナージュのマッサージ師の友人と食事をした。彼女は私の腕の上腕部を見るなり「体がむくんでいるわね。本当の腕の太さは今の三分の二よ」と信じ難い指摘をした。普段から運動はほとんどしない。取材で外出することはあるが、それ以外の仕事の大半は、パソコンに向かい体を動かさない。血流は悪くなり、頻繁に肩こりとむくみを起こしていた。
 数カ月後、リンパドレナージュ専門店が紹介されている本をみつけた。そこを訪ねてみると、マッサージを取り入れた骨盤矯正を行っていた。じっくり話を聞いた後、20回コースに申し込んだ。
 1回に1時間半。体を温めたり矯正したりする施術のほか、体のゆがみを直すポイントの胸郭呼吸の練習を重ねる。この呼吸法は、骨盤低部をできる限り前に押し出し骨盤を定位置に整え、さらにお腹を引っ込めたうえで、胸で呼吸する。なかなか難しく、電車のなかで繰り返し練習した。その結果、立ち方に安定感が出て、朝の満員電車もラクになった。
 いままでいろいろな運動や治療を試してきた。どれも長続きせず効果が出るまで取り組まなかった。それなのに今回は1年間も通った。申し込み時に、話をする時間を充分にとって何のために取り組むのか、目的を明確化する機会があったからだと思う。その際、心がワクワクしたのを覚えている。そういえば、スタッフ全員が女性で、体のことも話しやすく、安心して相談できた。いつも励まされた。
 いまではO脚気味の足もほぼまっすぐになり、足を組むクセもとれてきた。お腹も引っ込みはじめ、体全体が痩せてきている。これらは体の変化であるが、それ以外の目に見えない効果も出ている。“心身は一の如く”とはよく言ったもので、うれしいことに仕事に対する気持ちの余裕も生まれてきた。
 先日、苦手なエクセルの通信講座に、思い切って申し込んだ。がんばる気持ちが三日坊主になりがちだけれど、1年後の姿をワクワクしつつ思い描いたその気持ちを忘れまいと、心に誓った。